[書評]のメルマガ

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[書評]のメルマガ vol.661

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■■ [書評]のメルマガ                2018.09.10.発行
■■                              vol.661
■■ mailmagazine of book reviews         [とんでもない夏 号]
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■コンテンツ
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★トピックス
→トピックス募集中です。

★「漫画’70s主義〜オッサン目線な漫画の地平〜」/太郎吉野
→<105>2018年夏の「総括」

★「いろんなひとに届けたい こどもの本」/林さかな
→87 日常と非日常

★「日記をつけるように本の紹介を書く」/多呂さ
→第104回 巡礼と殉教。殉教するために聖地を巡礼した(?)日本人

★「人事なショヒョー〜組織とコミュニケーションを考える」/SHOW−Z
→今回はお休みです。

★献本読者書評のコーナー
→書評を書きたい!という方は、まだまだ募集中

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■トピックス
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■今回の献本読者書評のコーナー
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 この本の書評を書きたい!という皆様、詳細は巻末で!

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■「漫画’70s主義〜オッサン目線な漫画の地平〜」/太郎吉野
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<105>2018年夏の「総括」

 この夏は、とんでもない夏だった。
 夏のしょっぱな、6月にはまず、地震があった。

 地震発生時、わしは戸外にいたのだけど、何やら体がふらふらとして、「お
や?」とまずは自分の脳がどうにかなった、と思ったのだが、ふと見ると傍ら
の電柱が揺れ、電線がビュンビュンとしなっているのに、「あ、地震…」と気
がついた。

 阪神大震災で「震度7」を経験しているので、これくらいなら大したことは
ない(うちの辺りは「震度5弱」だった)、と判断ついて、しばらくじっとし
ていたら揺れも収まったのだが、その後、ニュースなど見ると、大阪、とくに
北摂方面がえらいことになっていた。

 本格的な夏に突入すると、今度は猛暑だ。
 「あっつ〜〜! アッツイぞ〜〜〜っ!」と過ごすうち、大雨は来るわ、台
風は、妙な方向からの奴も含めて続けざまにやってくるわ、富田林の警察は、
とんでもないヤツを信じられんようなポカで逃がしてしまうわ、その最中にま
たやって来た台風は、我が家を直撃しやがって、ベランダからいろんなものを
攫って行きやがるわ、あげくに昼ごろから停電と相成り、すぐに復旧するだろ
うとタカをくくってたら、結局夜の9時頃まで蝋燭で過ごす羽目になったり。
 その後に聞けば、朝まで電気が復旧しなかったところも、近在にはあったら
しい。

 いやはや大変な、ここ2、3日でしたね、と朝のコーヒーを飲もうとすると、
今度は北海道で地震が起こったというニュースが飛び込んできた。
 朝の時点では詳細がよくわからなかったが、時間が経つにつれ、次第にその
被害状況が明らかになってきた。
 震源地付近では「震度7」を記録したらしい。
 被害に遭われた方には、心よりお見舞いを申し上げます。

 災害以外でも、訃報もまたよく聞いた夏だった。

 さくらももこが亡くなったのは、病気だという情報もなかったので、とても
突然でびっくりした。

 さらに、その直後に「大家さん」の訃報を聞いたときには、矢部太郎『大家
さんと僕』(新潮社)を読んだ直後でもあったので、やはり突然で驚いた。

 矢部太郎という芸人をわしは知らなかったのだけど、テレビなどにはちょく
ちょく出てはいるが、あまり売れてない芸人さんらしい。
 その彼が、たまたま新宿区らしい都内の一軒家で二階を間借りすることにな
り、その「大家さん」である93歳の老婆との交流を描いたのが、この漫画。

 わざわざタクシー呼んで伊勢丹まで晩のおかずを買いに行ったり、挨拶が
「ごきげんよう」だったりする大家さんを、人との距離の取り方が苦手だった
こともあり、当初はむしろ避けていた矢部が、最初はぎこちなく、やがて加速
度的に仲良くなって、ついには一緒に旅行にいくまでになる…その過程がほの
ぼのかつ淡々と綴られて、やけに「ほっこり」とした気分にさせてくれるエッ
セイ漫画だ。

 矢部太郎は、「小説新潮」に連載したこの漫画で、手塚治虫文化賞を受賞し
ており、本職の漫画家以外がこれを受賞したのは、おそらく初めてだったんじ
ゃなかろうか。

 以前この欄で取り上げた『サラリーマン山崎シゲル』の田中光もまた本職の
漫画家ではなく芸人だったが、芸人さん、さすがに「間」の取り方がうまい。
 これからもまた、新たな「芸人漫画家」さんが登場するのでは? とも思う。

 鶴谷香央理『メタモルフォーゼの縁側』(角川書店)もまた、老人と若者の
交流を描いた漫画だ。
 市野井雪・75歳は、ある日ふと立ち寄った書店で、「久しぶりに漫画でも読
もう」と、1冊の漫画を買うのだが、「表紙の絵がきれい」という理由だけで、
中身を見ずに買ったそれは、あろうことかBLで、“そういう”漫画の存在すら
知らなかった雪はびっくりするのだが、読み進むうち次第にのめりこみ、すっ
かりハマってしまう。

 雪がBL漫画を買った店のアルバイト・佐山うららは、ややコミュ症気味な女
子高生。
 いわゆる“腐女子”でもあり、自分もその世界にのめりこんでいるBL漫画を
買った雪が、とても気になっているのだが、なかなか声をかけられない。

 が、やがてこの二人が近づき、BLを通して親密なお付き合いをすることにな
っていくのだが、矢部太郎の『大家さんと僕』同様に、世代も価値観も違う二
人が、度々「ズレ」を起こしながらも、ある共通の事象を通じて親密になって
行く過程が、すごく面白い。

 『メタモルフォーゼな〜』では、一話ごとに、例えば一人暮らしの自宅で書
道教室を開いている雪さんだが、ただ今は外国人と結婚し、パリと思しきヨー
ロッパに住んでいる娘がいることや、うららの両親は離婚していて、現在は母
親と二人暮らしなこと、父親とは月に一度「デート」する関係みたいだ、等々、
双方のバックグラウンドが、「ちょこ」「ちょこ」と小出しに開示されてきて、
ますますこの二人への興味が募る趣向。ただ今は「1巻」だけなのだが、早く
も2巻の発売が待ち遠しいのである。

 「異世代交流」は、これからの漫画で、一種の「トレンド」になっていきそ
うな気もする。

 と、この夏の漫画に関する話題を「総括」してきたわけだが、タイトルも含
めて、「総括」とカッコで括ったのが、実は本題への伏線なのだった。

 ワタクシ的に、この夏最大の「事件」は、山本直樹『レッド 最終章 あさ
ま山荘の10日間』(講談社)が発売になり、これで12年間に及んだ『レッド』の
シリーズが完結したこと、これに尽きる。

 1969年の「羽田闘争」から、「山岳ベース」での活動により、4人目の犠牲
者が出る「1971年12月31日」までを描いた『レッド』(全8巻)。
 そして、「総括」という名の壮絶なリンチによって、さらに犠牲者を増やし
ながら、山岳拠点を転々とするも、遂に警察の網にかかり、最高幹部を含む4
名が逮捕された後、山岳を放棄し残ったメンバーで「あさま山荘」に向かおう
とする「1972年2月17日」までが『レッド 最後の60日間そしてあさま山荘へ』
(全4巻)。

 2006年、講談社「イブニング」で連載を開始して以来、12年の時をかけて、
30人以上のメンバーたちをひとり一人、事実と時系列に沿って、愚直なまでに
地道にコツコツと、4年間に及ぶその群像の行動を追ってきた。
 その最後の「10日間」」を描いた「最終章」は、しかし、だからと言って物
語が高揚する部分もなく、これまでと同じく淡々と事実関係に沿って物語が進
み、淡々と人が死に、淡々と終結を迎えて終わる。

 『レッド』シリーズでは、作中でキャラクターに付された「1〜15」の番号
が、物語中で死ぬ順番を示していたのだが、これまで「15」までしかなかった
それが、『あさま山荘』に至って、いきなり「16」が登場し、さらに山荘を取
り巻く機動隊員に「17」「18」の番号が付されてあるのを見て、「はっ」とし
た。

 「15」以降の人物にも、同じ続き番号を付すことで、山本直樹は、若松孝二
の映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』とも違う、そして当然、元警
察官僚の佐々淳行原作の『突入せよ!あさま山荘事件』とも違う、独自の立ち
位置と視点を確保したのではなかろうか。
 すなわち、警察に代表される官憲、「犯人」側の連合赤軍、どちらの「側」
にもつくことなく、あくまで客観としての「事実」だけを並べていく。

 『あさま山荘の10日間』巻末には、当時のメンバーの一人、「岩木こと植垣
康博」が、「この作品のすごいところは、事実を無視した創作が持ち込まれて
いないことである。」との文章を寄せているが、それは、この作品への最大の
賛辞であり、また、これがきわめて良質な「記録漫画」である証しである。

 この作品が、平成最後の年に完結した、というのも、何か意味がありそうに
思えてくるのだが、ともかく『レッド』は、平成時代の漫画界が生んだ最高傑
作であるのは、まず間違いがない。

 とくに、若い世代には、ぜひともにこれを読んで欲しい、と思っている。
 彼らが「山岳ベース」の中でやっていたことは、現在の「なにか」と同じ構
図だと、少し読み込めば容易に見えてくるだろう。

 『レッド』、100年後にも読み継がれて欲しい漫画、でもある。


太郎吉野(たろう・よしの)
 2011年に神戸から西宮へ引っ越して、ただ今のホームグラウンドは甲子園。
右投げ右打ち。掛布二軍監督はひとつ年上の同級生。

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■「いろんなひとに届けたい こどもの本」/林さかな
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87 日常と非日常

 豪雨、台風、酷暑、そして地震。立て続けに日本のあちこちを襲う災害、被
災地のみなさまに心からお見舞いを申し上げます。これからの復興に向けて、
心身共に疲れがでてくると思います。休めるひとときが少しでも長くあります
ように。

 大きな災害がおきると、当事者ではなくても何かできることはないだろうか、
こんな事が起きるなんてと心を寄せる人は何かしら共に傷ついていると思いま
す。

 今年2月に地元の博物館で「語りがたきものに触れて」というクロストーク
イベントに参加しました。そのとき、久保田翠さん(認定NPO法人クリエイ
ティブサポートレッツ理事長)が、東日本大震災で傷つかなかった人がいるの
でしょうかと話をされ、ああ、そうだと深く納得しました。

 私は震災から数年にわたって、本を以前のように読めなくなりました。心に
すっと入らなくなり、読むのに時間もかかるようになりました。

 なので、今回はどの本について書こうかいろいろ悩みました。
 思いついたのがこの本です。

 このメルマガでは8年前にも一度ご紹介したe.o.プラウエンのマンガが、今
年、岩波書店から新装版で刊行されました。

 『おとうさんとぼく』e.o.プラウエン 岩波少年文庫

 1985年に2冊組で刊行されたものを、内容を一部変更し1冊の形になってい
ます。

 言葉のないコママンガです。
 おとうさんとぼくの2人の何気ない日常が描かれ、言葉がなくてもやりとり
の意味はよくわかるものばかりで、読んでいるとクスクス笑いがこぼれます。

 おとうさんはぼくが大好きで、ぼくもおとうさんが大好き。
 仲良しのときもあればケンカするときもある。

 ぼくが読んでいた本をおとうさんが背中ごしに読み、そのうち夢中になった
おとうさんが、本を手によみはじめ、いつしか、ぼくがおとうさんの背中ごし
に本を読んでいます。立場が逆転してしまうほど、夢中になるおとうさんはま
るで子どものようです。

 夏休みをスペシャルなものにしようと、眠っているぼくをどこかに連れ出す
おとうさんも、何より自分が楽しみたいのではとそのワクワクぶりが伝わって
きます。

 どのエピソードも、ユーモアたっぷり、愛情たっぷり。
 
 いつ読み返しても夢中になれる、大好きなこの本を高校生の時以来、30年以
上何度も読んできました。心がざわついたときに読むとすっと落ち着けます。

 新装版にも上田真而子さんの解説が掲載され、それに加え、エーリヒ・ケス
トナーによるプラウエンについた書いたエッセイも入りました。どちらの文章
もこのマンガが書かれた背景について深く考えさせられます。

 プラウエンはナチスの時代に生きた作家です。
 上田さんの解説にはこう書かれています。

「世の中が刻々ナチスのかぎ十字とかっ色の制服にぬりつぶされていったあの
暗い時代に、いっときにしろ、自然に、自由に、心の底から笑えるものに出会
ったよろこびを、いまも回顧する年配のドイツ人が少なくありません。『おと
うさんとぼく』は全体主義の中で人間性をおしつぶされていた1人1人が、ほ
んとうの人間に出会えてほっと一息つけるオアシスでした」

 プラウエンの『おとうさんとぼく』が私にとって特別な本になったのは、上
田さんの文章があったからでもあるのです。
 その上田さんも昨年暮れに逝去され、さみしい限りですが、翻訳された本や
解説を書かれたを本を含め、これからも読み継がれていくことでしょう。

(林さかな)
会津若松在住
http://1day1book.strikingly.com/

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■「日記をつけるように本の紹介を書く」/多呂さ
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第104回 巡礼と殉教。殉教するために聖地を巡礼した(?)日本人

 朝日新聞の土曜日別刷版「Be」6面から7面に「みちものがたり」という
エッセー記事がある。さまざまな道について、そこを歩いた特定の人物やそこ
に伝わる伝説などを紹介している。今年の6月のある土曜日の「みちものがた
り」は、「ペトロ岐部、殉教への道 大分県「司祭になる」一路ローマへ」と
いう見出しで、17世紀に大分県国東半島出身のペトロ岐部という人が、はるば
る海を越え砂漠を渡りエルサレムを巡礼し、そしてローマで司祭に叙任され、
再び海路日本へ戻り、最期は火刑に処せられた、という内容が書かれていた。

 執筆子は不勉強で、このペトロ岐部という人のことをこの記事を読むまで知
らなかった。彼はとてつもない苛酷な人生を送った人だった。

『銃と十字架』(遠藤周作 著)(小学館P+D BOOKS)(小学館)
(2015年11月13日電子書籍版発行)
『殉教者』(加賀乙彦 著)(講談社)(2016年4月25日発行)

 両書籍ともペトロ岐部を扱った小説である。著者はふたりともカトリックの
洗礼を受けたクリスチャンである。

 徳川家が政権を握り、統一政権を樹立した時代に、キリスト教は禁制であり、
キリシタンは追放される。ペトロ岐部も日本から追放されたのち、はるばる聖
地エルサレムの巡礼を成し遂げ、さらにカトリックの総本山たるローマまでた
どり着き、司祭に叙任され、殺されることがわかっている日本へ戻る。そして
実際に処刑された。

 ペトロ岐部カスイ(本名:岐部茂勝)。
 1587年(天正15年)豊後国国東郡にて豪族の長男として出生。両親ともにキ
リシタン。
 1600年(慶長5年)、13歳の時に有馬のセミナリオに入学。
 1612年(慶長17年)と1613年の江戸幕府による禁教令により、日本国内での
布教は全面的に禁止。
 1614年、ポルトガル領マカオに追放される。
 1616年、マカオを発つ。翌1617年にポルトガル領インドのゴアに到着。
 1619年の年初に、エルサレムへの巡礼を経て、ローマに向かうべくゴアを出
発。同年5月、聖都エルサレム着。
 1620年、大都ローマに到着。このローマでカトリック司祭に叙任された。
 1623年、リスボンから喜望峰を回り、1624年にゴアに辿り着く。
 1625年、ゴアからマニラへ向かい、さらにマカオに到着。
 1627年、マカオからシャムのアユタヤに向かう。
 1629年、アユタヤからマニラへ。
 1630年、マニラから日本へ出発する。7月中旬、薩摩国坊津着。さらに長崎
へ。
 1633年、陸奥国伊達藩へ移動。
 1639年、捕縛。江戸へ護送ののち、同年7月4日腹を火で炙られ殉教。享年
52歳。

 このように淡々と彼の行動を記載してみて、そこにさまざまなドラマがある
だろうということは想像できるが、それが実際にどんな様子だったのかは、残
された資料がすくないこともあり、想像するしかない。
 しかし、ものがたりを紡ぐ小説家は、彼、ペトロ岐部カスイの人生を想像の
帆を膨らませて、見事に再現した。

 遠藤氏の『銃と十字架』では、キリスト教が西洋諸国による植民地支配の尖
兵となっていることとそれでも純粋に信仰心を持って教えに殉じようとする日
本人の姿。そのふたつの要素をあぶり出している。バテレン追放令によって、
日本からマカオに脱出したことの負い目。日本に残って布教活動をしている仲
間はたくさんいたが、彼、岐部は結局、迫害から逃げたわけであり、その汚名
をそそぐためにローマまで行き、司祭叙階され、日本に戻り殉教する。彼の殉
教は、その負い目ばかりではない。西洋の植民地拡張主義とキリスト教が同じ
ではない。ということを証明しようとして日本に戻ったのだ。キリスト教は純
粋な宗教であり、日本人でも信仰を持って殉じることができる、ということを
訴えるために殺されることがわかっている日本に戻った。題名の銃は植民地拡
張主義の象徴であり、十字架は純粋な信仰の象徴である。

 加賀氏の『殉教者』は純粋な信仰心を全面に出して、さまざまな差別や迫害
に耐えて本物の信仰心を持っていることを証明しようとした主人公、岐部の姿
を描いた。マカオのイエズス会では、日本人だから、という理由で叙階を拒否
された。ならばローマで叙階してもらおうと壮大な計画を立てて、実行してし
まう。17世紀に日本からローマまで自力で行った日本人はそれほど多くはない。
そして岐部をしてそれをさせたもうたのは、ひとえに信仰心であろう。マカオ
での辛酸やゴアでの憔悴。そして砂漠を越えてエルサレムや死海での高揚感。
さらにローマでの安堵と静謐な勉学の日々。さらに帰国を決めてリスボンから
の帰途での苦労。その帰途は筆舌に尽くしがたいものだったようだ。海と密林
と砂漠と都市と。異文化の中に身を置きながらも自分を忘れずに、日本で待っ
ている信徒たちと共に生きていきたい岐部の精神力が日本まで彼を辿り着かせ
た。九州での布教が難しくなると、彼は仲間とともに奥州仙台藩に潜入して布
教活動をしている。しかし1637年(寛永14年)の島原の乱が国内で残ったキリ
シタンたちにとって致命的な出来事になってしまった。単純な農民による一揆
がキリスト教と結びついていると幕府は早合点をして、さらに念には念を入れ
た大弾圧を行った。仙台藩でも同様。捕まるのは時間の問題となり、ついに密
告により捕まってしまった。江戸に送られ壮絶な拷問の末、岐部は腹を火で炙
るという残酷極まりない刑罰で処刑された。

 なによりも優先される信仰心とは一体なんなのだろう? 生き続けることよ
りも殉教することに価値を置かなければならなかったこの時代に生まれてしま
った不幸、ということだけで片付けてしまうことはできないほど、このテーマ
は重い。


多呂さ(すごい夏でしたね。暑さはともかく、災害がこんなに身近に感じられ
るとは。)
 ブログ→ http://d.hatena.ne.jp/taro3643/

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■献本読者書評のコーナー(応募要項)
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 この本の書評を書きたい!という方は、応募要項を御確認の上、ご連絡くだ
さい。

・『ヒューマン ― 私たち人類の壮大な物語』(発売:紀伊國屋書店)
 http://www.human.ac.jp/cm/president.html#book3

・『たまご社長が教える運をつくる仕事術』(三楽舎)
 http://www.sanrakusha.jp/archives/1510

・『支え合い・学び合いで育つ「わたし」』(エディット・パルク)
  http://web.kyoto-inet.or.jp/people/cogito/%8Fo%94%C5%88%C4%93%E0/%8Ex%82%A6%8D%87%82%A2%81E%8Aw%82%D1%8D%87%82%A2.html

 参加ご希望の方(つまりは書評をご執筆いただく方)は、

・希望の書籍名:
・送付先ご住所・名前:
・筆名(あれば):
・書評アップ先の媒体予定:
・コメント:

 をご記入の上、下記までメールください。

 表題【読者書評参加希望】
 info@shohyoumaga.net

 皆さんのご応募、お待ちしております。

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 このコーナーの仕組みはとてもカンタンです。

1)まず、出版社の皆様より、献本を募ります。冊数は何冊でもOKです。下記
 まで御自由にお送り下さい。(著者の皆様からの直接の献本はご遠慮くださ
 い。かならず出版社からの献本をお願い致します。)

 〒142-0041 東京都品川区戸越5-4-3 アズ品川ビル4階
       ビズナレッジ株式会社内 [書評]のメルマガ 献本 係

2)このメルマガ上で、その本を読んで、書評を書きたいという方を募集します。
 先着ではなく、文章執筆実績と熱意優先で選ばせていただきます。(過去に
 執筆された文章などございましたら、合わせて御連絡ください。)

3)発行委員会はいただいたメールの中から、ピックアップし、献本いただいた
 本を送付します。(残念ながら提供いただいた冊数に応募数が満たない場合
 には、60日後に古本屋に売却します。)

4)ちなみにここでいう書評というのは、当メルマガに掲載する記事ではありま
 せん。送付先御本人分のブログ、あるいはアマゾンや楽天などのオンライン
 書店でも結構ですし、ブクログなど、専用のサイトでも構いません。つまり
 は当メルマガではないどこかリンクのできる外部に書評をアップお願いしま
 す。(あまりにも短いものは書評とは呼べませんので、文字数の条件を設け
 ました。書評は500字以上でお願い致します。)

5)献本を受け取った方は、1ヵ月後のメルマガ発行日までに、どこかに書評を
 掲載し、そのURLを発行委員会に送付します。(もし、本を受け取りなが
 ら期日までに書評を書かない場合には、以降、送付は致しません。

6)ちょうど一ヵ月後のメルマガにて、書いていただいた書評のURLを紹介さ
 せていただきます。期日に間に合わない、あるいは書けないという場合、送
 料をご負担いただき、書籍を返送いただきます。

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■あとがき
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 こちら、今日は何やら曇天で涼しい一日なのですが、大雨でも降るのではな
いかと少し警戒してしまいますね。

 台風や地震以外にも、うちの近所では今年は雷雨が多く、瞬間的な停電を何
どか経験しました。

 今年はこれからの台風や大雪にも、警戒が必要かもしれませんね。(あ)

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