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[書評]のメルマガ vol.11
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■■ [書評]のメルマガ   2000.9.20.発行
■■       vol.11
■■  mailmagazine of book reviews  [変化における臨界点 号]
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■速報
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■小沢書店、倒産。
国文学や詩歌の渋い良書を出していた小沢書店が、倒産しました。
買おうかどうしようか迷っていたモノは、この機会に買っておいた方が良さ
そうです。
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■「暗記しちゃうほど、読み返した本」間渕典子
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日曜日の住居学  宮脇檀  講談社α文庫

幸運にも、私の勤める会社には、ミスター住宅情報がいる。
『週刊 住宅情報』は毎週見ているし、金曜日の分厚い折り込み広告にも目を
通す。
宣伝文句しか並んでいない広告から、物件の欠点を見事に指摘する。
彼は、住宅を購入しようとしているのではない。ただ単に好きだから見ている。

あなたの周りに、「住宅」について語れる人はいるだろうか。
バブルのときはいくらだった・・・なんていう、お金の話じゃなくてね。

建築家の宮脇氏は嘆いている。
あまりに、誰もが「住宅」に対して無知で、無関心だから。
その、消費者の無知につけ込んで、住宅販売会社が効率・低コスト第一主義で
家を売り続けることに怒っている。
それでまた、一生かかるローンを組んで、人生最大の買い物を、無教養なまま
行う消費者には、呆れている。

例えば、宮脇氏がかたくなに使おうとしないクロス。
クロス貼りは手抜きして見栄えのする工法の代表なのだそうだ。

クロスというのは、部屋に貼られている壁紙のこと。壁紙とは言っても、紙
ではない。布でもない。
では、何か。ビニールである。
加工が施されて、素敵な模様がついているかも知れないけど、ビニール。

大抵の人が、何の疑問も持たずに、総ビニール貼りの部屋で暮らしている。
(少なくとも、私は、当然のことと思っていた。だって、今まで、マンション
と名の付くところに4回住んだけど、みんな、クロス貼りだったもの。)

宮脇氏が執筆されていた頃には無かったけれど、近頃、ホルムアルデヒドの問
題が出てきた。
で、住宅販売会社は
「クロス貼りには、低ホルムアルデヒド接着剤を使用!」
って、言い始めた。
「クロス貼りを止めました」とは言わなかったし、「クロス貼りを止めて下さ
い」と、消費者も言わなかった。
知らなければリクエストさえできない。

(ちなみに、我が社のミスター住宅情報の家はクロス貼りではない。クロスを
はがして漆喰塗りにしてある。わかってる人は言われなくてもやっている。)

宮脇氏の本は、決して、住宅購入の際のノウハウ本ではなく、ちょっと読むと
なんだかわかった気になる薄っぺらな住宅雑学本でもない。

「いかに住まうべきか」を真剣に考えろという啓蒙書である。

住まい方の汚さを攻撃するときなんか、語り口、極めて辛辣。
「こんな汚い住み方を是認しているあなたには、本当に、新しい住まい、新し
い空間で、ちゃんとした住まい方ができるんですか?」

すいません。勘弁してください。でも、頑張ります。思わず言っている私。

自分の暮らしを美しくすること、それは、大事なこと。
大事なことではあるけれど、大変なことではない。自分の意識が常に美しくあ
れ、という方向に向かっていればできること。だから、ちゃんとしなさい、意
識を持ちなさいと彼は言う。それは立派な教養だと。

この本を読み終えて、自分の家を見渡すと、確実に汚い場所が倍増している。
「ああっ、宮脇さんに怒られる」
私は、素直に片づけ始める。

それを何度も繰り返してるのだから、結局、私ってわかってない奴なんだろう。

(ちなみに、我が社のミスター住宅情報の家、いつ行っても美しい。住宅雑誌
の撮影ができるほど美しい。わかってる人は言われなくてもやっている。)
<間渕典子 元書店員現出版社社員 年間読書量50冊>
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■「暗記しちゃうほど、読み返した本」水内終一也
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■その名はティッピング・ポイント ← なんやそれ?

 つまりですねぇ、物事がどのように流行したり、しなかったりするかとい
うことを分析した本なのです。例えば表題の「ティッピングポイント」の意
味ですが、例えばハッシュパピーの靴が廃れる寸前から立ち直り、一気に流
行したように、ある流行が「感染的に」、「小さな原因から大きな結果をも
たらし」、「変化を劇的に生じさせる」という、変化における臨界点のこと
なんです。

 分かり難いですねぇ。例を挙げましょう。

■噂話・・・、そしてネットによる増殖!

 例えば、社内の誰かが退職する、受け付けの花形嬢が結婚するなんて話は、
ある小さな輪、給湯室やレストルームの井戸端会議、同期や部署の飲み会で
話題になると、いつの間にか社内の多くの人が知っているようになったりし
ませんか?

 私が知る事例を紹介しましょう。今年の2月の2日にキーパーソンズとい
う学生団体が、代々木第2体育館に1,100名を集めた就職イベントがあ
りました。参加した大学生を大学別に見ると、慶應義塾大学がダントツ! 
これは何故か?

 上記の学生団体のイベントを気に入ったある学生が仲間内に紹介し、仲間
内の周知になったところで、学内メーリングリスト(ML)に流したところ、
ゼミのML、サークルのMLと、ネットの中で連鎖反応を繰り広げ、就職活
動中の多くの慶應義塾生の知るところとなったのです。普通なら、学生数の
多い早稲田大学あたりが、参加数最大になるのです。

■ポイントはどこに?

 『ティッピング・ポイント』に出てくる言葉に「コネクター」「粘り」と
いうモノがあります。
 上記の例でいえば、退職や結婚、イベントの情報を人に広めて回る人が「
コネクター」です。そこに載ってくる話題の持つ、伝播性が「粘り」です。

 考えてみれば、噂話や流行って、誰かから教えてもらうことって多くない
ですか?
 
 人を紹介してくれる人って、限られていません? 自分の友達って、最初
の出会いに遡ると、特定の人との繋がりから生まれていませんか?

 そうした、自分と外界をつなぐ橋渡しを、知らず知らずのうちにしてくれ
ているのが「コネクター」です。そして、そこでやり取りされる話題は、自
分が欲していたり、興味をもてたり、気になったりする内容でしょう。もし
かすると、聞きたくなかったことかもしれません。しかし、心のどこかに引
っかかっていたり、注目せざるを得なかったりする内容。ただ、それが、も
のすごい伝播力を持っているというよりも、こころの何処かで気になってい
る・・・。伝播力は一見弱いように見えます。

 ところが、人と会って話しているときに「そう言えば・・・」なんてつい
でに話してしまったりする話題だってりします。ここがポイント!

■ところで、何で暗記するほど読んじゃったのか???

 この本と出会ったときに、私は101COM http://www.101com.ne.jp/ 
という就職やキャリアの支援コミュニティの実験を某通信教育の会社でやっ
ていました。
 申込み者の分析をしつつ、ある大学ではどんどんと入会があるのに、ちっ
とも増えない大学もあるということに気付きました。

 「そんなの当たり前じゃん! 口コミに載ったかどうかの違いだろ!」
・・・おっしゃる通りです。では、その口コミを分析している本って、役立
つモノっていくつあります? 私が役立ったのは、この『ティッピングポイ
ント』と、博報堂の研究所が数年前に出した『平成モザイク消費』くらいで
す。

 この『ティッピングポイント』は、仕事がら、そして何か、流行があると、
その度に読み返しています。また、ネット関係、特にコミュニティや就職関
係のベンチャー企業の方に勧めています。だから読んでいる・・・。いえい
え、それだけではありません。

 実は、今年起業したばかりのネット系ベンチャーのアドバイザーをポラン
ティアでやっていまして、そこのサービスと深く関係しているのです。です
から、何度も何度も読み返して考えています。彼らの仕事は、インターネッ
ト上の名刺交換サービス。SURAME http://www.surame.com/ (現在
β版)と言います。

 私のIDは aman001です。(ちなみに掩耳さんは・・・、止めておきますネ
) 
試しに私と名刺交換しがてら、このコラムの感想などお教え戴けると幸いで
す。 

 ネット上の名刺交換サービスは、ソシオウェアさんや、PIMのDoSu
lu、伊藤忠商事と中国の企業が組んでやっているモノなどなど、密かに開
設されています。その中で、SURAME http://www.surame.com/ が生
き残るにはどうしたらいいか? それをアドバイスするのが現在の私の仕事
なんです。

■話を元に戻しましょ!

 『ティッピング・ポイント』なんですが、この本飛鳥新社の編集の方から
見本書籍の時に送っていただいたんです。その編集の方をご紹介下さったの
が、掩耳さんです。『ティッピング・ポイント』的に解説するならば、私に
とっての「コネクター」が掩耳さんで、飛鳥新社の方は、私にも「コネクタ
ー」的要素を期待して、本を下さったという訳です。

 知り合いに本を進めたり、こうしてコラムを書いている私は、期待通り、
「コネクター」を体現しているでしょう・・・。

 ??? つまり、私はいいように使われているだけ!!!

■最後にお知らせ・・・

機。咤妝劭腺唯邸http://www.surame.com/ は(株)エグゼ・コミュニケ
ーションズのサービスです。

供。隠娃COM http://www.101com.ne.jp/ は現在、私個人が主宰するコ
  ミュニティです。隔週で就職&キャリア支援のオフ会を東京は神田で開
  催しています。ご興味ある方はご連絡下さい。mailto:aman@101com.ne.jp
  まで。

掘10月開設の@CAMPUSというアジアン・ネットさんの就職コミュニ
  ティで、コラムを6本連載します。仕事選びや自己分析等の話を書く予定
  です。

<水内終一也 某通信添削会社研究員&ちょっとマジメなコミュニティ10
1COMのマスター&就職コンサルタント&コラムニスト&ベンチャー企業アド
バイザー&学生団体サポーター&似非整体師/34歳/年間読書量 70冊
程度/好きなジャンル ビジネス書&ニュースビリチアリズム>
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■あとがき
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>暑いですねー。日本列島って、亜熱帯の気候になったみたい
>ホント、こりゃ地球温暖化の結果なんでしょうかね
>そういえば、スコールみたいのもあったし・・・
>そうそう、この間の豪雨で、某出版社さん数1000冊本を駄目にしちゃった
みたいです。
>ああ、昔、超貴重な僅少本だめにしちゃった出版社さんもあったみたいだ
し・・
>東京の荒川とか決壊しちゃったら、日本の書籍文化大打撃ですな。対策は
うってますか?? 出版社&取次ぎさん??
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