[書評]のメルマガ

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[書評]のメルマガ vol.442
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■■ [書評]のメルマガ               2010.01.31.発行
■■                             vol.442
■■ mailmagazine of book reviews   [この機会に重版して下さい 号]
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■コンテンツ
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★「面白すぎて、♪どうにも止まらねぇ!」/ミラクル福田
→やっぱり今がいい。

★「あんな新刊こんな新刊」/荻原千尋
→本屋大賞ノミネート作品10作が発表されました。

★「月刊ニュースなビジネス書評」/aguni
→『100のキーワードで学ぶコーチング講座』発売されました。

★「25年ぶりに英語学び直してみました」/守屋淳
→今回はお休みです。

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■トピックス
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■今回の献本読者書評のコーナー

 まだまだハードルが高いのでしょうか? 応募者はちらほら出ていますが、
まだまだ募集中です。

 この本が欲しい!という方は、当メルマガの巻末の応募要項を御確認の上、
ご連絡ください。

『100のキーワードで学ぶコーチング講座』(創元社)
 http://www.sogensha.co.jp/book/2009/12/100-1.html

『マックス・フライシャー アニメーションの天才的変革者』(作品社)
 https://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/geijyutsu-etc/tanpin/22575.htm

『戦う女たち 日本映画の女性アクション』(作品社)
 https://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/jinbun/tanpin/22568.htm

『愛するものたちへ、別れのとき』(作品社)
 https://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/kaigaibungaku/tanpin/22681.htm

『暁の群像 豪商岩崎弥太郎の生涯』(作品社)
 https://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/nihon-bun/tanpin/22483.htm

『坂本龍馬』(作品社)
 https://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/nihon-bun/tanpin/22605.htm

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■「面白すぎて、♪どうにも止まらねぇ!」/ミラクル福田
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「やっぱり今がいい。」

『うつくしく、やさしく、おろかなり──私の惚れた「江戸」』杉浦日向子
ちくま文庫 定価693円(税込)

ずいぶん前に読んだ本だが、年末に出た文庫の装幀がいい感じなので、つい
また買ってしまった。

一読。情けないことに、内容はほとんど覚えていない。それでも、また楽し
く読めた。

本の冒頭の文章に、「江戸に住みたかったろう」とよく問いかけられるが─
─といった一文がある。

杉浦さんの描く江戸の世界は、この本のタイトルのように、“うつくしく、
やさしく、おろかなり”といった風情があり、そこでは江戸っ子が楽しげに、
生き生きと描かれているから、尋ねる人も、どれだけ憧れているのだろう、
と思って聞いたことだろう。

ところが、この問いに、

「日夜江戸に淫し、のべつまわらぬ舌で江戸を語る(騙る)身にあっては、
ソウ尋ねられるのが日常だ。けれど自分は今がよい。昨日でも明日でもない、
今日この日の、ここが良い。どこへもいきたくない。現在たまたまいる場所
が、いつでもどこよりも良い」

こんなふうに答えている。

杉浦さんの本を読んで、江戸時代がすごく好きになったときには、江戸に行
ってみたくなった。映画を観たり、音楽を聞いたり、本を読んだりして感激
してしまうと、その役者や演奏家、作家などに会いたくなったりした。誰に
でもあることだし、多くの人が「行きたい」「会いたい」と答えるのではな
いだろうか。

しかし杉浦さんは、「今日この日の、ここが良い。どこへもいきたくない」
という。

よくよく考えてみると、「行きたい」という人よりも、「行きたくない」と
いう人のほうが、江戸への憧れが強いのではないだろうか?

なんでもかんでも私のなかに取り込むのは、「好き」とか「憧れ」なんてい
うのとは違った欲望のような気がする。自分をどんどん大きくしていきたい、
というような。

曖昧な妄想はともかく、

「江戸のおんな」で取り上げられている古川柳の読み、が面白い。解読して
くれなければ、意味のわからないものが多いので、『風流江戸雀』のように、
ストーリーを作ってマンガで見せたのは大正解だろう。

江戸に行ってしまったら、杉浦日向子は読めないから、やっぱり今がいい。

(ミラクル福田 編集者)
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■「あんな新刊こんな新刊」/荻原千尋
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皆さん、こんにちは。

今年も本屋大賞ノミネート作品10作が発表されました。
http://www.hontai.or.jp/

毎年、投票締め切りの前日まで大いに悩むんですよ、我々書店員は。

「この作品は絶対入ってくれなきゃ困る!」という作品にはもちろん投票する
のですが、「私が投票しなきゃ誰がする!」という作品と、「この作品はたぶ
んほっといてもノミネートされるけど、私としても大好きだし、はずしたくな
いよね…」という作品の間で激しく揺れるんですよ。個性派男子とモテ男子の
間で、求められてもいないのに勝手に揺れる妄想系女子高生みたいなもんです。

本屋大賞って、投票する書店員の作品に対する片思いの告白の場所なのかも…。
そう思うとちょっと恥ずかしいですね。

結果から言うと、「この作品は絶対入ってくれなきゃ困るよっ」と思っていた
『船に乗れ!』(藤谷治 著 ジャイブ)が無事ノミネートされたので、ほっ
と一安心です。なんといっても、この作品は私が近年読んだ青春小説の中でも
最高の作品だし、第1巻が出た一昨年から絶対にノミネートされてほしかった
1冊なので。

青春小説なんか読まない、と言う人にも、ぜひとも読んでいただきたいです。

本屋大賞の発表は4月20日。読者の皆さん、ぜひお楽しみに。

さて、今回オススメしたいのは、『シブすぎ技術に男泣き!』(見ル野栄治 
著 中経出版)と言うタイトルのコミックエッセイです。著者は、『スナック
鳥男』(コアマガジン 現在品切れ)というシュールなギャグマンガや、『東
京フローチャート』(小学館)という実験マンガで一時期私の胸を軽くときめ
かせていた異色マンガ家。とは言え、私の勤めるビジネス街のど真ん中の書店
で売れるものでもないだろう、そのうち買おう、と内容をちゃんとチェックせ
ず、普通に売り場に出しておいたのですが、なんと、入荷した分がすぐに売り
切れてしまいましたよ。

内容を確認してみたら、元機械設計の会社に勤めていた著者が、日本のものづ
くりの現場を取材したマンガ。これは理系男子のお客様も多くいらっしゃる私
の店でも売れるはずだわ…、と納得しました。あの変なマンガを描いてた人
(失礼!)がこんな作品を書くとはね。本は内容ちゃんと見て売らないといけ
ないなあ、と初心に帰って反省です。すぐに追加してドーンと平積みしました。

と言うことで、早速購入し読んでみました。前半は電子回路だの、スピーカー
だの、日本の中小企業の現場を取材して、軽く笑わせつついい話にまとめ、技
術にも感動、という読者の期待にぴったりの内容。が、後半は著者がゲーム機
械設計会社に勤務していた時代の苦労話、ダメ話が中心。前半のノリを期待し
て購入した人はちょっと肩すかしを食らうかも。しかし、文系女子私としては
案外この後半部分が楽しめましたね。苦労して作ったメダルゲーム機が全くお
客に使われなかったり、社運をかけて開発させられたものの、どう考えても人
気が出そうになかったり…。一方で、機械技術にはまったく知識のない私にも、
ものづくりに対する熱意が伝わってくるし、日々何も考えずに使っているいろ
いろなものが、こういう人たちの技術に支えられてるんだなあ、とグッときた
りもします。惜しい部分もありますが、ここのところ各社出し過ぎで食傷気味
だったコミックエッセイの中では、価値のある1冊です。なんでもコミックエ
ッセイにすれば売れるって言う考えは、そろそろやめてほしいものですね。

第2弾に期待してますが、ちゃんと取材した前半部分をキッチリやった方がた
ぶん売れるだろうな…。ブレイクも充分期待できるのではないでしょうか。
(そして、『スナック鳥男』!この機会に重版して下さい。)

今月は、まだ読んでいない本屋大賞ノミネート作品の読破が忙しくなりそうで
す。それでは、また来月もよろしくお願いします。

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■「月刊ニュースなビジネス書評」/aguni
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 いまさらながら、コーチングって何だ?

 aguni です。

 『100のキーワードで学ぶコーチング講座』
 原口佳典 著
 出版:創元社
 ISBN:978-4-422-10084-5
 発行年月:2010.1
 http://www.amazon.co.jp/dp/442210084X?tag=bizknowledge-22
 http://www.bk1.jp/product/03223386

 はい。今回は自著の宣伝です。すいません。

 16日に販売開始し、現在、あちこちの書店さんでもビジネス書の平積みに
積んでいただいています。ありがとうございます。積んでいない書店さんの
ご担当者様はこの機会に積んでください。ありがとうございます。

 この本は実はとてもすごい本です。タイトルは「コーチング講座」とあり
ますが、これはわかりやすくするためにこうなっているのであって、実は、
「コーチ養成講座」とでもいうべき内容です。

 コーチって何?という方のために改めて定義しますと、対話を介して人の
問題解決なり意思決定なりをサポートし、人の成功や幸福や自己実現を応援
するお仕事をする人のことを言います。

 そのかかわりはコンサルでもカウンセラーでもありません。コーチはどち
らかというと触媒のようなもの。あくまでクライアント(や部下や子ども)
が主体で、その能力を引き出すかかわりをするのです。

 これがどういうことかと言うと、ものすごいことなのです。例えば、教え
ることをティーチングと言ったりしますが、ティーチングには限界がありま
す。それは知っていることしか教えられないという限界です。

 コーチングは成長を相手に委ねるかかわりです。ですので、限界はありま
せん。コーチは人が自立して成長できるようなかかわりができる人なのです。

 さて、では、どうやって人はコーチになるか、ということですが、残念な
がら、基本的にコーチの本というのは普通、セミナーや研修、あるいはコー
チ養成プログラムへの集客という要素が強いですので、その中身と言います
か、コアの部分はあまり書籍として外に出てはいません。結果としてよくわ
からないけどコーチングってすごい、という風に思える本が多くなっていま
す。

 もちろん、コーチのかかわり方はひとつのコミュニケーション術ですから、
そのスキルのエッセンスを生活やビジネスの現場に応用することはできます
し、セルフマネジメントなどの自己啓発に利用することはできます。それは
それで有益なこととは思います。

 しかし「コーチ養成講座」を形にしてしまおう、という本は今までなかっ
たでしょう。それがこの『100のキーワードで学ぶコーチング講座』なのです。

 もちろん、この本を買って読んだからと言って認定証も資格も発行されま
せんが、なるほど、コーチングというのは単に対話やマネジメントのテクニ
ックだけではないのだな、ということを理解していただくことができるでし
ょう。それはひとつの生き方なのです。

 あ、最後によく聞かれる質問なのですが、コーチって儲かるの?というこ
とですが、それは人による、というのが正直なところです。しかしマネジメ
ントや子育てをする上で、あるいは研修や教育に携わる上で、コーチングを
知っているかどうか、というのは、明らかに差が出ます。その差が富や成功
を生み出すということだけは、保障できると答えられます。

 というわけで、入門書では満足できないあなたに、お勧めの一冊です。

       aguni ビジネス書評者/(財)生涯学習開発財団認定コーチ
                 経営品質協議会認定セルフアセッサー
                 日本経営品質賞審査員
                 【bizbook.tv】http://bizbook.tv/
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■献本読者書評のコーナー(応募要項)
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 参加ご希望の方(つまりは書評をご執筆いただく方)は、

・希望の書籍名:
・送付先ご住所・名前:
・筆名(あれば):
・書評アップ先の媒体予定:
・コメント:

 をご記入の上、下記までメールください。

 表題【読者書評参加希望】
 info@shohyoumaga.net

 皆さんのご応募、お待ちしております。

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 このコーナーの仕組みはとてもカンタンです。

1)まず、出版社でも著者でもどちらでも結構ですが、献本を募ります。冊数は
 何冊でもOKです。メールで【読者書評用献本希望】とご連絡いただければ、
 折り返し、送付先をお知らせします。

2)このメルマガ上で、その本を読んで、書評を書きたいという方を募集します。
 先着ではなく、熱意と販促効果優先で選ばせていただきます。

3)発行委員会はいただいたメールの中から、熱意がありそうな方をピックアッ
 プして献本いただいた本を送付します。(残念ながら提供いただいた冊数に
 応募数が満たない場合には、100日後に古本屋に売却します。)

4)ちなみにここでいう書評というのは、当メルマガに掲載する記事ではありま
 せん。送付先御本人分のブログ、あるいはアマゾンやbk1、楽天などのオ
 ンライン書店でも結構ですし、ブクログなど、専用のサイトでも構いません。
 つまりは当メルマガではないどこかリンクのできる外部に書評をアップお願
 いします。

5)献本を受け取った方は、1ヵ月後のメルマガ発行日までに、どこかに書評を
 掲載し、そのURLを発行委員会に送付します。(もし、本を受け取りなが
 ら期日までに書評を書かない場合には、以降、送付は致しません。

6)ちょうど一ヵ月後のメルマガにて、書いていただいた書評のURLを紹介さ
 せていただきます。期日に間に合わない、あるいは書けないという場合、送
 料をご負担いただき、書籍を返送いただきます。

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■あとがき
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 発行が遅くなり、すみませんでした。10日号の原稿はぞくぞく集まっていま
すので、きちんと発行できそうですので、お許しを。

 読者献本書評のご応募もお待ちしています!(aguni原口)

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