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[書評]のメルマガ vol.461



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■■ [書評]のメルマガ               2010.08.10.発行
■■                             vol.461
■■ mailmagazine of book reviews     [「解答は何か?」の前に 号]
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■コンテンツ
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★「漫画’70s主義〜オッサン目線な漫画の地平〜」/太郎吉野
→嗚呼、栄冠は「ドグサレ」に輝く

★「背伸びして本を選ぶ」/十谷あとり
→古本きんどう市

★「日記をつけるように本の紹介を書く」/大麦親父乳酸脂肪
→黒澤明生誕100年記念(もひとつ編)−映画の原作にあたる−

★「人事なショヒョー〜組織とコミュニケーションを考える」/庄司善彦
→就活中の学生さんに勧めた本 〜問題は解くより、発見するほうが難しい〜

★「いろんなひとに届けたい こどもの本」/林さかな
→ものいわぬ自然に身をあずける

★献本読者書評のコーナー
→出版社の皆さん、献本募集中です!

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■トピックス
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■今回の献本読者書評のコーナー

 「書いてみたら思った以上に面白かった!」と評判のこのコーナー。
 あなたも書評デビューしませんか?

 まだまだ募集中の「献本読者書評」は、巻末のコーナーで!
 出版社・著者の皆様からの献本も募集中です!

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■「漫画’70s主義〜オッサン目線な漫画の地平〜」/太郎吉野
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<8>嗚呼、栄冠は「ドグサレ」に輝く

 今年もまた、暑いあつい、夏がやってきた。

 雲が湧き、光も溢れている八月の神戸の街でこの時期、そろいのTシャツか
らイガグリ頭を突き出して、これまたそろいもそろって日焼けした顔をキョロ
つかせながら歩いている一団は、ほぼ例外なく、甲子園にやってきた高校球児
かその応援団である。

 高校野球をモチーフとした漫画なら、個人的には、いしいひさいち描くとこ
ろの、『ああ栄冠は君に輝かない』における「山田県立山田高校」の戦いぶり
が、一等好きだったりするのであるが、「甲子園」及び「高校野球」は、最近
の『タッチ』……はもう「最近」じゃないなら、『おおきく振りかぶって』か?
その他、過去あまたの漫画作品に描かれてきた素材、あるいは舞台であり、野
球マンガまたは少年マンガの「王道モチーフ」ともいえようか。

 佐々木守の原作を得て、水島新司が描いた『男どアホウ甲子園』は、『巨人
の星』が「少年マガジン」に連載されていたのと同じ時期(連載開始は、『ど
アホウ』の方が数年遅かったが)に、「少年サンデー」に連載されていた作品
で、掲載誌がお互いにライバルであったというだけではなく、梶原一騎・川崎
のぼるコンビによる大ヒット作『巨人の星』へのアンチテーゼでもあった。

 実際、作者の水島新司は、この連載開始前には、『巨人の星』のヒットを横
目で見ながら、「あんなの、野球マンガじゃない!」と激しく痛罵し、苦々し
く思っていたらしい。

 「伝説のグランドキーパー」として甲子園球場で働く祖父によって、その球
場と同じ名を授けられ、高校野球選手として甲子園に出場し、栄冠を掴んだ後
には阪神タイガースのエースとなることを宿命付けられた少年、藤村甲子園は、
しかし、その生来の頭の悪さ…「どアホウ」ぶりが災いして、野球名門高校へ
の進学かなわず、しかたなく、「どアホウ」でも入れる「南波高校」に進学す
る。

 それでも、「野球ができるんやったら、高校なんかどこでも同ンなじじゃい!
わいの剛速球で甲子園へ連れてったる!」と、入学早々、勇躍野球部の門をた
たく甲子園。

 しかし、そこは……野球部とは名ばかり、「ゴンタ」だらけの南波高校の中
でも、スコブルつきのゴンタクレどもが集う、不良の吹き溜まりと化した「ド
グサレ」野球部なのだった。

 が、やがてドグサレたちも「剛球一直線」な甲子園の野球にかけるひたむき
さと、「どアホウ」な情熱に動かされて野球に目ざめ、甲子園の「どアホウ」
パワーは、フダツキの「番長」たちをも野球部に巻き込み、サマザマな紆余曲
折艱難辛苦乗り越えて、見事甲子園出場を果たし、優勝……するのだっけな?

 この『男どアホウ甲子園』、作者・水島は「野球マンガの王道」をもって自
任してたそうだが……

 にしては、たかがソロホームラン1本浴びたくらいで、「グワ〜〜〜ン!」
と、まるで「人生終わった」かのような衝撃受け、へたり込んでしまう(プロ
失格!)飛雄馬クンや、鉄のバットで鉄球を打つという、ムチャなトレーニン
グ自らに課した果てに、「魔球・大リーグボール」をホームランできたはいい
けど、その衝撃で全身骨折しとったらチーム(しかもタイガース、だ!)には
大迷惑やがな……の花形クンもマッツァオな、ムチャ振り異次元的野球空間が
展開するんである。

 南波高校に巻き起こった番長をめぐる紛争を解決するのに、「南波高校全共
闘」…ちなみに、連載当時は全共闘運動の真っ盛り…が結成されるわ、高校卒
業後に甲子園が目指したのは東京六大学…なのだけど、その一翼の「東京大学」
に、カンニング技駆使してもぐりこみ、弱体東大野球部率いて「神宮の星」に
なったと思ったら、せっかくの東大1年で中退して、阪神タイガースに入団、
その阪神のユニフォーム姿で、新大阪駅のホームで長嶋茂雄に向かっては、
「勝負せいや!」と、いきなりにボールを投げつける……「危ないですから子
供さんは決して真似しないでください」的異次元パラレル野球空間は、『アス
トロ球団』ほどではないにしても、『巨人の星』とは、ほぼ互角。

 思えば、ただいま現在の『あぶさん』や『大甲子園』に見られる水島的パラ
レル野球空間、てものは、あのころ既に健在だったのだな。

 このように、『巨人の星』同様、野球マンガとしては「違和感」感じること
の多かった『男どアホウ甲子園』なのだけど、「地元民」としての違和感もま
た、このマンガには感ずるところ多々あった。

 「エッホ、エッホ」と毎日、甲子園球場の周りをランニングする南波高校ナ
インが、「大阪府代表」として選手権大会に出場してる……あたりなどは、ま
あ、「ご愛嬌」。

 南波高校が、甲子園球場地元の兵庫県では、当時の選手権予選兵庫県大会は
その甲子園球場で行われており、「甲子園」の重みがなくなる……ので、あえ
て「大阪府」としたんでしょう(多分)。
 もっとも違和感があったのは、「野球名門校」と「ドグサレ野球部」の対比
だった。
 主人公・藤村甲子園が、頭が悪くて「野球名門校」に入れなかった……とい
うクダリ。

 中学時代からのライバル(名前は…忘れた)は、いかにも頭が良さげなビジ
ュアルで、エリート然としており、この彼が入学した「名門校」に、甲子園は
落ちて、「ドグサレ」の南波高校へ行く羽目になるのだけど……

 まず、このクダリに「待ったれや」と、当時中学生だったわしは思った。
 「野球名門校」だったらば、「アホでも入れるやろがいな」と思ったんであ
る。

 現に、当時わしが通っていた中高一貫校が、そうだったんだもん。

 今は進学校に宗旨替えしたらしいが、当時の我が校は、甲子園の「常連校」
であり、また、それがゆえに(なのか?)入試で自分の名前が漢字でさえ書け
れば、まず合格間違いなし!のアホ校だった。
 そして、ゴンタだらけの不良校でも、あった。

 他所は知らず、少なくとも当時……60〜70年代の関西、ことに京阪神では、
「野球名門校」イコール「ゴンタの集うワル学校」というのは、ごく「当たり
前」の通説で、その中でも、スコブルつきのゴンタどもが集まるのが「野球部」
だったんである。

 その辺りの空気は、映画にもなった、山本集『浪商のヤマモトじゃ!』に詳
しいが、あれが、まさに当時の関西「野球強豪校」各校に共通する空気だった。

 すなわち、「ドグサレ」てない強豪校野球部、なんて、「あり得ン、あり得
ン」だったんである。

 飲酒・喫煙当たり前、賭博常習夜遊び満喫喧嘩上等かかってこんかい!と、
その「不良率」高いほど、野球も強かった…のが、当時の関西高校事情。

 かつて夏の甲子園で優勝投手となり、後にプロ入りした兵庫県H学園のK選
手、当時「甲子園のアイドル」と呼ばれた関東の投手に、バッターボックスか
ら「勝負せんかい!くォら!」と凄んでましたよね。

 山本集氏の後輩にあたるU投手は、高校からプロ入りするに際して、「プロ
は体が資本やから」と禁煙始めた、と言う。

 我が校の主軸だった某選手には、「昔、ヤクザと女を争って、その時刺され
た傷が腹にある」というウワサがあったし、そんな高校野球部の部室には、怖
くてとても近寄れなかった、そんなわしの中学時代。

 「西高東低」とは、当時よく言われた高校野球の勢力図なのだけど、その
「西高」のミナモトは、「不良パワー」だった、とは、自らも東北の高校球児
だった、作家の阿部牧郎氏が、どこかのコラムに書いていた。

 「我々、東北の純朴な野球少年」は、陰にまわってはえげつないこと平気で
やるくせに、マスコミの前では純朴な野球少年演じて見せる「関西の不良野球」
の「したたかさ」に、いつも負けた…とゆーよーな趣旨だったと記憶する。

 だからこそ、「ドグサレ」野球部を、ことさらに「異端」として描く『男ど
アホウ甲子園』には、ずっと「なんか、しっくりこん」ズレを、感じても、い
たのであった。

 『浪商のヤマモトじゃ!』は、ノンフィクションなのだけど、フィクション
として、あの当時の関西「不良野球」を主軸に、「ドグサレナイン快進撃」な
高校野球漫画、なんてあったら、ぜひとも読んでみたいと思うのだけど、どう
だろうか?
 不祥事をひた隠そうとする学校と、暴きたてようとするマスコミとの攻防…
…なんて織り交ぜると、よりリアル…なんだけどな。

 現在の自宅のすぐ近所には、県下でも「強豪」と呼ばれる甲子園常連校野球
部のグラウンドがある。

 ここも、かつては「喧嘩上等」な不良野球部として知られていたのだけど、
今、グラウンドで汗を流す選手諸君を見ていると、おしなべて、みんな素直そ
うな「いい子」なんである。
 グラウンドの中だけではなく、その行き帰り見ても、きちんと制服を身に着
けて、人に出会うと礼儀正しく挨拶するし、隠れて煙草吸ってるようなヤツな
んて一人もいない。

 他の「強豪校」でも、やはり同じなのかな?
 だとしたら、「西高東低」という図式が、いつの間にか言われなくなった、
てのも、その辺に理由があるのかも?
 とは、彼ら見るたび、いつも頭をよぎることではある。

 野球は、ずる賢く相手のウラをかくスポーツでもある。
 出でよ、「学生野球憲章、あっち行け!」的、喧嘩上等「ドグサレ」野球部。

太郎吉野(たろう・よしの)
元・漫画プロダクション勤務を経て元・本屋。ただいまの本職は「文筆業」
のはずなのだが、もっぱらは複数校掛け持ちにて漫画家を目指す若者たちに、
えーかげんなこと教えては路頭に迷わすことで生計を立てている。神戸在住。

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■「背伸びして本を選ぶ」/十谷あとり
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8 古本きんどう市

一箱古本市をしよう、と思いついたのは六月のことである。
Yahoo!オークション専業で始めた古本屋「このはな文庫」が、大阪のボタン店の
中に小さい本棚を構えてから一年。せっかくの一周年なのだから、何か楽しいイ
ベントをしたい。古本屋のイベントといえば古本市。しかし自分一人の在庫だけ
ではまったく心許ないし、わたし自身が面白くない……。
そうだ。こういう時こそ、一箱古本市があるじゃないか。
落ち着いて考えてみれば、神田神保町のブック・ダイバーさんの店内ミニ古本市
「ふるぽん寄港市」や、奈良の「大門玉手箱」には何度か箱主として参加させて
もらっている。お店があるんやから、自分のところでもできるやん。何で今まで
思いつかんかったんやろ……。店長からも「お店に人が来てくれはるのはええこ
とや」とゴーサインが出た。開催日を7月後半の金曜・土曜と決め、カレンダー
に印をつけたところで「きんどう市」という即物的な名前を思いつく。

お誘いした箱主さんは五人。まずは「どうしてもこの方の箱が見たい!」の一念
で、「古本オコリオヤジ」の林画伯と、「アトリエ箱庭」さん。それから、船場
ビルディングで五月に古本市をされたご縁で知り合った「九龍堂」さん。そして、
いつも奈良でお世話になっている「スナバブックス」さん、「旅するふるほん屋
ぼちぼち堂」さん。全員から快諾のお返事をいただいた時には、誰も見ていない
ところで小さくガッツポーズをしてしまった。

しかし、お招きしたからにはイベントを成功させなければならない。そう考える
と胃が痛くもあった。お客様が来て下さるかどうかまったくわからないのだ。ボ
タン店の中に入れ子になっている古本屋で、土曜日のみ営業という条件もあって、
今まで正直なところ、古本だけを目当てに来店される方は少なかった。そもそも
船場界隈はビジネス街で、土曜日なんて人はほとんど歩いていない。これには営
業日というか、営業方針そのものに深刻な問題が……いやいや、今はそこを掘り
下げて考え込んでいる場合ではない。やると決めたからにはやるのだ。手描きで
えいやッとミニチラシを作った。箱主さんに配り、知り合いに渡し、店頭に置き、
ビルの掲示板にも貼ってもらった。星ヶ丘のsewing gallery、心斎橋のベルリン
ブックスさんにも置いてもらった。もちろん、ブログ、mixi、twitterにも告知
を書いた。

十九日(海の日)を過ぎると、箱主さんから順次荷物が届きはじめた。
小さい箱は、スナバブックスさん。開いてみると、文庫本中心ながら鴨居羊子
『カモイクッキング』、宇野千代『私の長生き料理』、内田百痢惴翆攸帖』な
ど、食関連のエッセイにきりっと絞った品揃え。さすが、本好きご夫婦。
中くらいの箱はぼちぼち堂さん。司馬遼太郎や梅棹忠夫を見つけてうれしくなる。
南陀楼綾繁『路上派遊書日記』、クラフト・エヴィング商會『どこかに○いって
しまった○ものたち』など、売ってしもてええんですか的な品揃え。本気で古本
屋さんになりたいぼちぼち堂さんらしい。
大箱は古本オコリオヤジ、林哲夫画伯。新本は「spin」「sumus」『読む人』
『佐野繁次郎装幀集成』「月の輪書林目録16」、それに「ちくま」表紙画の絵は
がきセット。古本は水木しげる、中島らも、内藤ルネ、荒木経惟……とバラエテ
ィーに富む中に、人気猫ブログから出版された写真集『めめぼん』が。表紙はエ
キゾチックショートヘア(顔がぺっちゃんこで垂れ目の子猫)のとろけるような
写真。(林さん、どんな表情でこの本買いはったんかしら)と思うと、つい、ニ
ヤニヤしてしまう。
九龍堂さんはプラケースを直に搬入して下さった。絵本中心に、美輪明宏、
BRUTUSやPenなど雑誌のバックナンバーというカラフルで若々しい箱。
こうして箱を見渡してみると、どんな本を並べるかで、本の背が持ち主の人とな
りを語ってくれているように思える。本を選ぶという行為は、もうそれだけでひ
とつの表現なのだ。

前日夕方、箱の陳列完了。初日朝搬入予定のアトリエ箱庭さんの場所を開けてお
く。文具・計算機・お釣りなどを準備。(いい本いっぱいあるよ。みんな、見に
来てね……!)祈りながら店を閉めて帰宅。

二十三日(金)快晴、暑い。十時過ぎから早くもお客様が。うれしい!本を見て
いただきつつ、自分の本に値付け。(自分の本にまだ値段を付けきれていなかっ
た。)十時半頃、林画伯ご来訪。そのあとすぐ、箱を抱えたアトリエ箱庭さんが
到着。すべての箱が揃ってほっとする。しばらく林さんと箱庭さんのお話を伺う。
「うち、台所も冷蔵庫もないもんですから」と恐縮しつつ、紙コップでぬるい爽
健美茶をお出しすると
「はあ……なんにもないんですネ」と真面目に感心する画伯。恥ずかしいやら申
し訳ないやらでヘンな汗が止まらない。しかし、可笑しい。

「インターネットで見ました」「表の看板を見てぶらっと」「箱主さんがお友達
なんです」次々とお客様が来て下さる。初日だけにぎやかで、二日目以降はひっ
そりしてしまうのでは……という心配をよそに、二十四日も三十日も人の出入り
は途切れなかった。タオルやハンカチで汗を拭いながら、箱の上に身を乗り出し、
本の背を眺めているみなさんの横顔を見ていると、じわじわとうれしさがこみ上
げてくる。自分も一緒になって本を物色したくなる。

最終日の三十一日には、スナバブックスご夫妻、ぼちぼち堂ご夫妻、八月一日に
古書組合に加入するというmodernaさんが鉢合わせ。店内が一気に奈良の空気に。
人が好き、本が好き、奈良が好きなみなさん。
普段なかなか会えそうで会えない友人たちが来てくれたのもうれしかった。遠く
愛知県から車を飛ばして訪ねて下さった方。「これ掛けたら何でもエスニック料
理になるらしいデ……使うたことないけど」と〈エスニックの素〉をおみやげに
持って来てくれた俳友。「祇園祭のおみやげ〜」と長刀鉾の手ぬぐいをプレゼン
トしてくれた歌友。九龍堂さんがフィアンセを紹介してくれたり、ぼちぼち堂さ
んのところにもうじき待望のコウノトリが来ることが判明したり……。

暑い暑い四日間、どの箱もそれぞれに売れ、イベントは終了した。三十一日夜、
隙間ができた箱たちはいくらかくたびれ、いくらか安堵しているように見えた。
何か記念に一冊と思い、アトリエ箱庭さんの箱から森田たま『菜園随筆』をいた
だく。普段は古々しい本は敬遠するのだけれど、この本は猫の絵の検印紙がとて
も愛らしかったので。ぱらぱらめくってみる。

《朝も昼も夜も、ラヂオは選挙の事ばかり云ひ、新聞はうらもおもても選挙の事
ばかり書きたてた。世界の注目がこの一票にあつまつて、棄権するのは國賊とま
ではいかないまでも、愛國心に缺けてゐるとそしられる。――花ぐもりの静かな
午後、東京からたづねて来た人が、よもやまの話の末に云つた。
えらみたい人がないのに、どうしてもえらめ、えらまなくては國民の義務を果さ
ない事になると云はれるのは、本屋へはいつて、買ひたいと思ふ本は一冊もない
のに、どうしても何か買つて出なければならないといふのとおなじで、切ないで
すね。
この人は兵隊にとられて負傷し、いまは美しい判を彫ることに、若い生命の全力
をそそいでゐる。》(原文は旧字体表記)

やわらかいけれど芯のある文章。持って帰ってゆっくり読もう。さあ荷造りだ!
箱主さんに一刻も早く箱をお返ししなければ。これ以上眺めていたら、情が移り
すぎて大変なことになる。ああそれにしても、箱返したら淋しなるやろなぁ。

〈じゅうや・あとり〉暑い中、古本きんどう市にお越し下さりありがとうござい
ました。みなさま、下鴨でまた、お会いいたしましょう!
下鴨納涼古本まつり   http://www1.kcn.ne.jp/~kosho/koshoken/event.html
このはな文庫@船場ビルディング http://konohanas.exblog.jp/
ハイクオリティボタンのセレクトショップ ボタン王子のお店 
http://artsynchs.co.jp/

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■「日記をつけるように本の紹介を書く」/大麦親父乳酸脂肪
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第8回 黒澤明生誕100年記念(もひとつ編)−映画の原作にあたる−

 今回は、いよいよ黒澤映画の原作を映画と比較しつつ、読み込んでみたい。
まだまだこの黒澤明のテーマでお付き合いをお願いする。

 黒澤映画は、むろん『生きる』や『七人の侍』のようなオリジナル作品もあ
るが、原作ものの方が多い。しかしながら原作に沿って原作に忠実な作品はあ
まり多くない。舞台がヨーロッパのものを日本に置き換えたものでも登場人物
や主筋がほぼ原作通り、というものがある一方で、あるひとつの出来事や話の
舞台となるものだけを借りてきてそれを大胆に翻案したものもある。また黒澤
映画で最高に筆者が面白いと思っているのは、原作の主人公の造型を黒澤監督
は映画の主人公に扮している三船敏郎用にいじってしまい、結果として原作と
は似てもにつかぬ性格となった主人公ができあがってしまう、という部分であ
る。それが見事に成功しているから黒澤映画が偉大なる所以であろうか。

 今月は、アメリカの小説を2本。

 『血の収穫』(ダシール・ハメット)(RED HARVEST by Dashiell Hammett)
(1929)(田中西二郎 訳) 創元推理文庫(1959)
 『キングの身代金』(エド・マクベイン)(KING'S RANSOM by Ed McBain)
(1959)(井上一夫 訳) 早川書房(1977)

 それぞれどの黒澤映画の原作になっているだろうか。

 『血の収穫』は『用心棒』(1961)であり、『キングの身代金』は『天国と
地獄』(1963)である。
 『血の収穫』は“ハードボイルド小説”の嚆矢となるような文学史上におい
ても重要な作品であるらしい。――“らしい”と記載したのは、筆者がこの分
野の小説についてほとんど知らないからである。今回、本書を読んだのはただ
ひたすら、黒澤作品の原作に連なる作品である、ということに尽きるからなの
だ。

 “ハードボイルド”とは、どういうジャンルの小説なのか。――「固茹で」
という意味だが、この場合「玉子」の茹で方を表す。“固茹で玉子”。黄身も
白身もどろどろせず、かちかちに固まって流されない状態を云う訳で、それが
つまり感情に流されない、肉体的精神的に強靭な性格を形容する言葉になり、
これが文芸用語に転じれば、犯罪など反社会的な事柄について批判を加えず客
観的な表現を用いて感情を込めない簡潔な文体で書かれたものを表すことにな
る、ということだ。

 そういう視点で見れば、なるほど、これがハードボイルドか、と素直に思え
る作品なのだ。主人公は探偵社の社員。そしてある町の有力者の依頼でその町
に行き、その有力者と面会しようとしたその時にその有力者が殺されてしまう、
という災厄に見舞われる。しかしながらそれからこの探偵が活躍する。独壇場
と云っていい。その町は利権と汚職と犯罪とが渦を巻いているとんでもない町
だった。結果として主人公はその悪の巣窟である町の浄化をほとんどひとりで
行ってしまう。その方法は、犯罪には犯罪を、暴力には暴力を、裏切りには裏
切りを、という方法である。町を牛耳っているボスたちが取る行動と同じ方法
で彼らを舞台から退場させる。相手に先に銃を抜かせる方法だ。その方法は挑
発し中傷し誹謗しそして自ら銃を抜くと見せかけ、そして結果として相手に先
に銃を抜かせるのである。この小説の主人公は自ら決して先に銃を抜かない。
彼が自衛を別にして悪人たちを自らの手で殺すことはしない。悪人たちは勝手
にお互いを殺しあって自滅してゆくのである。そこがまったくみごとに犯罪な
どを用いて感情を込めない簡潔な文体で書かれたもの、というハードボイルド
の教科書のような作品なのだ。

 さて、本書は、果たして黒澤の『用心棒』の原作なのだろうか? 異論もあ
ろうが、原作なのである。どんな処が原作なのか、と云えばずばり“状況”=
“舞台設定”である。もっとはっきり云えば、それだけなのだ。主人公を含め
た登場人物もせりふも違う。ただひとつ云えるのは、“よそ者の主人公がある
場所に来て、そこに巣くう悪と対決して、すべて片づけ、そして去ってゆく”
という状況が同じなのだ。

 『用心棒』は桑畑三十郎という放浪の浪人がやくざの跡目争いによって殺伐
としている上州の馬目宿(架空の町)にやってきて、そこのやくざたちをひと
りでやっつけてしまう物語である。『血の収穫』の主人公である“おれ”は、
腕っ節はそれほど強くはない。そして基本的に人を殺さない。しかし『用心棒』
の三十郎は凄腕であり、ばったばったと相手をなぎ倒し殺しまくる。一人一秒。
三十郎に扮する三船敏郎は10人を切るのにほぼ10秒。この殺陣がこの映画の醍
醐味のひとつなのだ。

 したがって、まったく違う物語と云ってもいいのだ。しかしその舞台となる
町の状況と主人公の置かれた立場が同じなのだ。――悪徳が蔓延る町にやって
きた彼がそれらを退治して町に平和をもたらす。

 ひとつだけ、この『血の収穫』が『用心棒』の原作であるという動かぬ証拠
をお見せしようと思う。それは一カ所のせりふだ。

 原作の『血の収穫』で大ボスが新興の若手のボスに焼き討ちされ攻め滅ぼさ
れる場面。
“家のなかから、わめく声があった――「レノ!」 レノは自動車の蔭へすっ
と隠れてから、どなりかえした――「なんだ?」「おれたちの負けだ」太い声
が叫んだ。「出て行くからな。射つな」”

 これが『用心棒』では、こういう風になっている。新興やくざが元からの親
分の家を焼き討ちする。
“丑寅「清兵衛!……出て来い。与一郎は泣きを入れたぜ!」 一瞬、騒ぎが
静まる。
丑寅「どうした、清兵衛!」 煙の中から清兵衛の声がはね返ってくる。
清兵衛の声「丑寅……喧嘩は俺の負けだ……出て行くから与一郎も俺も殺さね
えでくれ」”
……どうだろうか。銃と刀の違いはあってもほぼ同じせりふだとご理解いただ
けよう。建物に火をつけて相手を燻り出す方法も同じだ。

 『キングの身代金』は、『天国と地獄』の原作である。それについては黒澤
明も認めているし、映画の紹介でも原作は『キングの身代金』と出ている。
 確かに主人公は、靴のメーカーである企業の重役であり、彼が会社を乗っ取
ろうとしているところから物語が始まり、そして誘拐が起こる。さらにその犯
人たちが誘拐したのは主人公の子供ではなく使用人である運転手の息子であっ
た、というところは、原作と同じである。本書のみそはこの「人違い誘拐」の
アイデアに尽きる。これを『天国と地獄』ではより一層際だたせて見せている。

 『キングの身代金』が『天国と地獄』の原作であることの理由を黒澤はこう
云っている。「誰をさらおうとも、脅迫は成り立つ、というあの思いつき。あ
れが素晴らしい着眼だったので、そこのところだけでもらったんです。誘拐罪
というのは、日本では実に罪が軽いんですよね。」

 『キングの身代金』は、エド・マクベインの“87分署シリーズ”の一編であ
る。このシリーズの主人公はその87分署のスティーヴ・キャレラ刑事だ。残念
ながら筆者は本編以外このシリーズを読んだことがないから、批評を加えるこ
とはできないが、このキャレラ刑事は素晴らしい刑事なのである。しかし黒澤
の『天国と地獄』では、主人公は靴屋の重役である三船扮する権藤氏だ。

 『キングの身代金』は、この靴屋の重役であるキング氏についてはその造型
をそれほど掘り下げていない。むしろ彼の妻であるディエンの方により比重を
かけている。また、『天国と地獄』では犯人の共犯者として出てくるが、せり
ふと名前はおろか顔も出て来ない女性は、『キングの身代金』ではキャシーと
いう名前も顔も性格もしっかりと作られた人物として登場する。そして原作で
は、ディエンが身代金の支払いを渋る夫を改心させ、キャシーが誘拐という卑
怯な犯罪を失敗させるそのきっかけを作ることになる。ある意味本書は、ディ
エンとキャシーの物語でもあるのだ。しかし『天国と地獄』では、まったくキ
ング氏役の権藤氏の独壇場なのだ。高慢な成功者が誘拐事件によって財産を失
い、そして慈悲深い人となる。それはすべて三船敏郎扮する権藤氏がひとりで
悩み、ひとりでたどり着いた場所なのだ。

 この2本の小説が出発点となった黒澤の2本の映画は、どちらも黒澤映画の
中でもひときわ人気のある映画となっているが、それは一にも二にも主人公を
演じた三船敏郎という稀有のキャラクターを有する役者あっての映画だからで
あり、そしてその三船のキャラクターを見抜いた黒澤明が中心となって書かれ
た脚本の勝利である。

 今回の“―映画の原作にあたる―”も一回では終わらない。今後も何度かに
分けてたくさんの原作を読んでみよう。

大麦親父乳酸脂肪(大田区と新宿区を往復している成年男子)

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■「人事なショヒョー〜組織とコミュニケーションを考える」/庄司善彦
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就活中の学生さんに勧めた本 〜問題は解くより、発見するほうが難しい〜

先日、とある学生団体から就職活動中の学生さんたちが集まるイベントに招か
れ、参加してきました。就活生が社会人と交流することで見識を深めるだけで
はなく、就活生同士の絆も深め、厳しい就職戦線を乗り切ろう!といったコン
セプトのイベントです。

多くの就活生が参加していたのですが、いろいろ話を聞いていると、いまだ内
定を得ていない学生さんもいれば、内定は得ていてもまだ納得できないからと
活動を継続する学生さんがいたりと、人により状況はそれぞれ。でも、新卒で
の就職活動は転職のそれと違い、人生で1回だけのチャンスなので、頑張って
ほしいなぁと思いますね。

イベントでは参加した社会人数名(私も含む)が複数の学生グループと車座に
なり、時間を決めてフリーディスカッションをするような形式で進んでいきま
した。開始当初は多少の照れがあるのか、なかなか口火を切る学生さんはいな
かったのですが、なれてくると社会人である私に対し、就職活動や仕事のこと
など、各自が思い思いの質問をぶつけてきます(まぁ実際には私が人事の仕事
をしていることもあり、面接対策に関する話題が大半を占めたのですが)。

そんな中、学生さんから投げかけられた質問に、いくつか気になるものがあり
ました。

「今就職すべき業界って、どこだと思いますか?」
「取っておくと一番就職活動に有利な資格って何ですか?」

賢明な読者の方に解説は不要と思いますが、このような質問って正しい回答が
ないんですよね。主観で答えろ!と言われれば答えることもできますが、本来
は各自が考え抜き、1人1人回答が異なってくる類のもの。

彼ら“ゆとり世代”に対するネガティブな指摘の1つに「答えがないと動けな
い」「自分で考えず、答えを安易に探す」といったものがあるのですが、まさ
にこのことだと思います。「自分の必要なものは、周囲が与えてくれる環境の
中で育ってきた」と言われる世代ですので、目前に何か課題が現れた際、そも
そも問題は何なのかについて、考える力が弱くなっていると言えるでしょうし、
またインターネットが身近にある環境で育ってきたため、わからないことがあ
れば、検索して解答を探す習慣が身についてしまっていることも、要因として
あるのでしょう。

その場で追い討ちをかけるように、前述の学生さんから「就活で役立つオスス
メの本ってありますか?」と聞かれたのですが、上記のような考えが頭を巡っ
ている真っ最中だったため、“就活で”という前提を忘れ、咄嗟にだいぶ昔に
読んだこの本を、オススメとして挙げたのでした。「解答は何か?」の前に
「問題は何か?」について、考える重要性を理解してほしいという一心で。

 『ライト、ついてますか』
 D.C.Gause、 G.M.Weinberg 著
 木村泉 訳
 出版:共立出版
 ISBN:4-320-02368-4
 発行年月:1987.10

本書はコンサルタントの入門書として有名で、考える力、発見する力、解決す
る力を養う名著といわれています。様々な具体例が掲載されているものの、言
わんとしている事は非常にシンプルで「大事なのは問題を解決することではな
く、真の問題が何かを発見することである」。このようなメッセージが、形を
変えながら随所で語られているんです。

たとえば、本書にはこんな話(要約)が載っています。

 ある観光地に到着する直前に長いトンネルがあり、事故防止のためトンネル
 の入口に「ライトをつけるように」という標識を出した。しかしトンネルを
 抜けるとすぐ観光地であるため、ライトを消し忘れ、バッテリー上がりを起
 こす車が続出してしまった。

 そこで問題を回避するために、「ライトを消せ」という標識を出口に付けよ
 うとしたが、それだと夜間の運転者にとっては危険極まりない。そこでもっ
 と詳しく正確な標識を考えた結果、次のような文面になった。

 もし今が昼間でライトがついているなら、ライトを消せ
 もし今暗くてライトが消えているなら、ライトをつけよ
 もし今が昼間でライトが消えているなら、ライトを消したままとせよ
 もし今暗くてライトがついているなら、ライトをつけたままとせよ

 しかしこんな長い文章の標識を運転中に読もうとしたら、それこそ事故につ
 ながってしまう。そこで、標識を作る側の視点ではなく、その標識を見る運
 転者の視点で考えてみれば、結局はライトがつけっぱなしかどうかの注意喚
 起になっていればよいだけの話となる。表題にもなっている「ライトついて
 ますか」の一言だけで足りるだろう、というのがこの話の結論。

例は少々大袈裟ですが、よくよく考えてみるとこういうことって、私たちの身
の回りにもよくある話です。“問題が何か”なんて深く考えないまま、目の前
で起こっている問題をとりあえず解決しようとしたら、別の問題を引き起こし
てしまって周囲に迷惑をかけたとか、「今の問題はこれだ!」とわかり、解決
方法を導き出してみたものの、実は思い込みが入りすぎて問題自体が全然違っ
ていたりとか。過去に一度本書を手に取っているはずの私も、思い返してみれ
ばここ最近に限っても、恥ずかしい失敗が多数。“問題発見”というのが如何
に難しいかの裏返しですよね。

ということは、すぐに解答をほしがる学生さんも、あれこれ考えても結局問題
を見誤る私も五十歩百歩ってことになります。少々“上から目線”で本書を紹
介し、説教じみた話をしてしまった学生さん、ゴメンナサイ(笑)。

“問題発見”って、仕事をする上で永遠のテーマになりえるんでしょうね。私
も自戒の念をこめて、もう一度、本書を読み直す必要がありそうです。

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■「いろんなひとに届けたい こどもの本」/林さかな
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8 ものいわぬ自然に身をあずける

 立秋が過ぎ、暑中お見舞いから残暑お見舞いに言葉が交代しました。
 けれど言葉がかわっても、暑さは当分続きそうです。
 暑い毎日ですが、家のまわりの田んぼは順調に成長し稲の花が咲いています。
今年の収穫も実り多いものでありますように。

 さて今回ご紹介するのは絵本です。

 『オークのなかまたち』リチャード・メイビー文 クレア・ロバーツ絵
            野の水生訳 (講談社)

 はるかむかし、百万年前よりヨーロッパや北アメリカの森林地帯にそだって
きたオークがこの絵本の主人公です。

 どんぐりから芽を出し、双葉をひらく。
 しかし双葉をひらくまで成長できるのは決して多くありません。
 虫の子たちに食べられたり、卵を産みつけられたりして、そこで終わってし
ますのです。運のいいどんぐりはカケスにつれられ、ふかふかの土の上に落と
してもらい、成長していきました。

 緑の葉を生い茂らせるころには、多少虫に食べられてもオークは弱ることな
く、今度は豊かに育ったみずからの木で鳥や虫たちを喜ばせるのです。

 木の生長はゆっくり長いものです。
 絵本の主人公のオークは100歳をむかえた時、丈18メートルをこえます。
 ずいぶん大きくなりました。

 絵本では、流れるような長い年月をゆっくりみせてくれます。
 木、そのまわりで生きる鳥や虫、自然はものいわずとも、その姿で語るもの
があります。自然への愛情にみちたやさしい細密画と緻密な文章が大判の絵本
見開きで展開されていきます。

 人は言葉で生き、たいてい毎日はいそがしくしています。
 「長い目でみる」という言葉は字面では簡単ですがなかなかそうはいきませ
ん。けれど、ゆったりと流れる「時」を絵本でおっていくと、ほんの少し長い
目をもつことができるような気がします。

 少しゆっくりしたいとき、ぜひ手にとってみてほしい絵本です。

(林さかな)
会津若松在住。主に児童書の新刊紹介をネットで公開したり、出版翻訳データ
ベースのサイト( http://www.trs-data.com/ )にて、翻訳者のインタビュー
記事を書いたりしています。個人ブログ http://r2fish.cocolog-nifty.com/

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■献本読者書評のコーナー(応募要項)
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 この本が欲しい!という方は、応募要項を御確認の上、ご連絡ください。

『秋葉原は今』(芸術新聞社)
 http://www.gei-shin.co.jp/books/ISBN978-4-87586-192-8.html

『自分を鍛える働き方』(サンマーク出版)
 http://www.sunmark.co.jp/local-cgi/hpage/search1_isbn.cgi?isbn_cd=978-4-7631-9960-7

『宮芳平自伝 森鴎外に愛された画学生M君の生涯』(求龍堂)
 http://www.kyuryudo.co.jp/shopdetail/049004000013/

『マックス・フライシャー アニメーションの天才的変革者』(作品社)
 https://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/geijyutsu-etc/tanpin/22575.htm

『愛するものたちへ、別れのとき』(作品社)
 https://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/kaigaibungaku/tanpin/22681.htm

『暁の群像 豪商岩崎弥太郎の生涯』(作品社)
 https://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/nihon-bun/tanpin/22483.htm

『坂本龍馬』(作品社)
 https://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/nihon-bun/tanpin/22605.htm

 参加ご希望の方(つまりは書評をご執筆いただく方)は、

・希望の書籍名:
・送付先ご住所・名前:
・筆名(あれば):
・書評アップ先の媒体予定:
・コメント:

 をご記入の上、下記までメールください。

 表題【読者書評参加希望】
 info@shohyoumaga.net

 皆さんのご応募、お待ちしております。

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 このコーナーの仕組みはとてもカンタンです。

1)まず、出版社でも著者でもどちらでも結構ですが、献本を募ります。冊数は
 何冊でもOKです。メールで【読者書評用献本希望】とご連絡いただければ、
 折り返し、送付先をお知らせします。

2)このメルマガ上で、その本を読んで、書評を書きたいという方を募集します。
 先着ではなく、熱意と販促効果優先で選ばせていただきます。

3)発行委員会はいただいたメールの中から、熱意がありそうな方をピックアッ
 プして献本いただいた本を送付します。(残念ながら提供いただいた冊数に
 応募数が満たない場合には、100日後に古本屋に売却します。)

4)ちなみにここでいう書評というのは、当メルマガに掲載する記事ではありま
 せん。送付先御本人分のブログ、あるいはアマゾンやbk1、楽天などのオ
 ンライン書店でも結構ですし、ブクログなど、専用のサイトでも構いません。
 つまりは当メルマガではないどこかリンクのできる外部に書評をアップお願
 いします。

5)献本を受け取った方は、1ヵ月後のメルマガ発行日までに、どこかに書評を
 掲載し、そのURLを発行委員会に送付します。(もし、本を受け取りなが
 ら期日までに書評を書かない場合には、以降、送付は致しません。

6)ちょうど一ヵ月後のメルマガにて、書いていただいた書評のURLを紹介さ
 せていただきます。期日に間に合わない、あるいは書けないという場合、送
 料をご負担いただき、書籍を返送いただきます。

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■あとがき
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 いよいよお盆休み突入。お盆前ということで仕事に追われ、発行が遅くなり
ました。すみません。

 先日、ある国語の先生から、リーディングワークショップなる手法を紹介さ
れました。読みの多様性を引き出すということで、最近の国語の授業に取り入
れ始めているとのことです。

 いよいよ「書評」が正式に教科として採用される日も近いんでしょうか?

 このメルマガはそういう流れとはマッタク関係なく、「ドグサレ」に輝くこ
とを目指していこうと思います。(aguni原口)

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