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[書評]のメルマガ vol.635

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■■ [書評]のメルマガ                 2017.8.10.発行
■■                              vol.635
■■ mailmagazine of book reviews  [恐怖の現実に対してなおも盲目 号]
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■コンテンツ
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★トピックス
→トピックス募集中です。

★「漫画’70s主義〜オッサン目線な漫画の地平〜」/太郎吉野
→波平さんは、京大出身!?

★「いろんなひとに届けたい こどもの本」/林さかな
→知ること

★「日記をつけるように本の紹介を書く」/多呂さ
→第一次世界大戦はいかに始まったか(その2)

★「人事なショヒョー〜組織とコミュニケーションを考える」/SHOW−Z
→働き方改革の実現に必要なものとは?

★献本読者書評のコーナー
→書評を書きたい!という方は、まだまだ募集中

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■トピックス
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■今回の献本読者書評のコーナー
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 株式会社秀和システムの御担当、森千草様より、下記の献本を頂戴しま
 した。ありがとうございます!

 『ミスなくすばやく仕事をする技術』
  著者:成吉新一
  価格:本体1300円(税別)
  ISBN:978-4-7980-5125-3
  発売日:2017/7/15
  判型:四六
  ページ数:224
 http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/5125.html

 この本の書評を書きたい!という皆様、詳細は巻末で!

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■「漫画’70s主義〜オッサン目線な漫画の地平〜」/太郎吉野
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<92>波平さんは、京大出身!?

 昨年あたりから、ネットの中で『サザエさん』のお父さんである波平さんや
その他のキャラクターたちの「学歴」をめぐって、「えらく盛り上がっている」
と、人から聞いたのが、つい先日。

 それによると、波平さんは「京都大学出身」、その甥のノリスケさんは「東
京大学法学部」、マスオさんは、二浪の末「早稲田大学」出身…らしい。
 さらに、サザエさんちに毎度御用聞きに回ってくる「三河屋のサブちゃん」
に至っては、なんと一橋大学商学部を卒業した後、「サントリーに勤務」、そ
の後、なぜか三河屋の御用聞きに転職した…というのだ。

 他にも、フネさんは日本女子大、タイ子さんは立教大学…等々、等々。

 これ、あちこちのサイトを覗いてみたのだけど、ひとつとして、その根拠と
なる出典が示されていない。
 おそらくは、どこかで誰かが、「こうだったら面白い」という架空の設定を
遊びで作って、それが拡散していく過程で、さらに詳細な設定が付け加えられ
ていった、というのが実情だろう。

 その中にあって、主人公のサザエさん一人、なぜか「あわび女子学園」とい
う架空の学校出身というのが「?」なのだが、架空であるが故に、信憑性(?)
も高いと考えられる。
 おそらくは、原作漫画、あるいは映画版、またはTVドラマ版のどこかに出て
きたのだと思う。

 マスオさんの「ワセダ」というのも、確かドラマで、そう紹介されるシーン
があったような…おぼろにだが、かすかに覚えているような…気がしないでも
ない。

 だいたいが、アニメ版の『サザエさん』は、その舞台となる時代が、おおよ
そ昭和50年前後のところで止められているのだ。
 なので、ノリスケは、新制の「東京大学」で矛盾しないが、波平は京都大学
ではなく「京都帝国大学」でなければ、おかしいではないか。

 フネさんだって、戦前に女子大学出身なら、超エリート女子だ。
 ちなみに、昭和50年ころ、フネさんよりも10歳ほど年下だった、うちの母親
の最終学歴は「尋常小学校」である。

 しかし、フネさんは、静岡の人である。
 その静岡から、わざわざ娘を東京の女子大学にやる…戦前という時代を考え
ると、まずあり得ない。
 フネさんの実家は、そこまで進取な家ではなかったように思える。
 せいぜいが、地元の女学校か女子高等師範だったんじゃないだろうか。

 波平さんの「京大」やノリスケさんの「東大」もまた、「ちょっとな…」だ。
 波平さんが帝国大学に進んだのなら、地元の九州帝国大学を選んだんじゃな
かろうか。
 ノリスケさんには、マスオと同じ「ワセダ」が似合ってそうだと、わしなん
か思うのだけど、どうだろう?

 サザエさん一家の磯野家が、福岡出身であるのは、広く知られている事実で
ある。
 「サザエさん」は元々、作者・長谷川町子の出身地であり、当時在住してい
た福岡で、昭和21年、地元の新聞に連載が始まった。
 その後、連載を東京朝日新聞に移すにあたり、作者と同時に一家もまた、福
岡から東京・桜新町に引っ越したのだ。

 昔、我が家にあった姉妹社版『サザエさん』には、割と若い巻数で、「東京
に引っ越します。皆さん、おせわになりました。これまでありがとう」と、正
装のサザエさんが読者に向かって挨拶する回があり、その次のページでは、
「初めまして、サザエと申します」と、新しい読者に向かって挨拶する回が収
録されていた。

 ちなみに、福岡から東京に越してきたころのサザエさんのファッションは、
割烹着に赤足袋、下駄が定番だった。

 磯野家は、サザエ、カツオ、ワカメも皆、だから福岡生まれなのだけど、そ
の前提として、福岡在住の波平さんに静岡のフネさんが嫁いでいた、というの
も、やや無理筋だと思う。
 フネさんの「静岡」は、おそらくアニメオリジナルの設定なのだろう。

 そんな磯野家の長女・サザエが東京移住後、見合いを経て結婚する相手が、
大阪出身のマスオさんだ。
 マスオさんが大阪出身とされたのは、もともとが大阪の新聞社である朝日新
聞が、地元・関西の読者に配慮した故……と、毎年、授業の中で学生たちにし
たり顔で解説しているのだが、そうですよね? 長谷川先生。

 『サザエさん』は、新聞の連載漫画だったので、キャラクターたちこそ齢を
とらないものの、その時代背景は刻々と変化して、時に時事ネタやその時々の
流行も取り上げられてきた。
 両さん以下、キャラクターたちは齢を取らないが、時代はリアルと同時進行
で進んでいく『こち亀』と同じ方式だ。

 新聞連載の中で、ちょうど「パンティーストッキング」が女性の間で普及し
始めたころのエピソードを、よく覚えている。

 来客中の波平の座敷に、お茶を盆に載せて入ってきたサザエ。
 お茶を出そうとした拍子に、履いていた巻きスカートが「はらり」と落ちる
……と、その下にはなにも着けていない(ように見える)
 「ギョッ!」として顔を赤らめる波平とお客。
 「ご心配なく。パンティーストッキングですから」
 と、しれっと言い放ち、すまし顔でスカートと盆を持ってサザエ、立ち去る。

 これ、掲載時(わしが中学生のころだ)には別段変には思わなかったのだが、
その後、パンストの実物を目にするにつけ、あのとき作者の長谷川さん自身は、
まだ「パンティーストッキング」を着用したこともなければ、実物を見たこと
すらなかったんじゃなかろか? と、思えてきた。
 おそらく、「タイツ」と混同したのだと思う。
 ご本人が「パンスト」を実際に経験していたならば、絶対にこういうネタに
はならなかった、と思うぞ。

 前にも書いたような気がするが、『サザエさん』は、わしらの世代にはアニ
メ版よりも、それ以前に放映されていた実写ドラマ版(1965〜1967の放映で、
アニメと同じフジテレビの制作だった)の方が、なじみが深い。
 テレビ版以前の映画版でも主役を務めた江利チエミは、まさに「サザエさん」
が、はまり役だった。

 清川虹子のフネさん、川崎敬三のマスオさんもまた、原作のイメージにぴっ
たりはまっていた。
 上原ゆかりのワカメが、かわいかった。

 江利チエミが歌う、「サザエさん、サザエさん、サザエさんってどんな人…」
という主題歌もパンチが効いていて、わしは今も、サザエさんの歌というと、
「お魚くわえたドラ猫」よりも、こっちを頭に思い浮かべてしまう。

 ドラマでは、家族が「福岡出身」という設定はオミットされていたようで、
作中で明言されるわけではないが、波平さんとフネさんは、東京で所帯を持ち、
サザエ以下の子供たちもまた「東京生まれ」でデフォルトされていたようだ。
 まあ、「オミット」ちゅーても、原作漫画の方でも、連載が「朝日」に移っ
て以後は、ことさらに「福岡出身」と明言するシーンはないんだが。

 ドラマ版の後を受けて、1969年から放映の始まったアニメもまた、これを踏
襲して、福岡出身の波平が、静岡出身のフネと東京で所帯を持ち、一家をなし
た、という風に設定されているようだ。

 原作漫画及びドラマ版『サザエさん』と、アニメ版を見比べると、「ワカメ」
と「フネ」のキャラクターが大きく違っている。
 アニメでは、フネは家族想いのとても優しいお母さんで、ワカメもまた、と
ても聞き分けのいい「よいこ」なのだが、原作及びドラマでは、フネはしょっ
ちゅう家族の誰かに腹を立てては大声で怒鳴りつけているし、ワカメは、カツ
オと一緒になっていたずらを仕掛けるわ、それを咎められると、聞き分けのな
いワガママな駄々っ子ぶりを発揮して、地面に転がって泣き叫ぶ、とてもイヤ
なガキなのだ。

 新聞連載の『サザエさん』は、1974年から休載になり、その後新聞紙上に復
活することはなかったので、その「時代」は、1974年で途絶えている。
 アニメ版の方では、スポンサーが東芝だったこともあり、キャラクターたち
は齢を取らないが、時代はリアルに合わせて推移し、ことに家の中の家電製品
は、時代とともにさりげなくリニューアルされていた。

 これが、1990年前後から、背景の時代を現実に沿って推移させるのは「もは
や無理」と判断され、新聞連載が終了したころの時代に固定されることになっ
たようだ。
 なので、アニメ『サザエさん』の世界には、スマートフォンはもちろんのこ
と、携帯電話もインターネットも存在しない。

 さくらももこ『ちびまる子ちゃん』は、雑誌「りぼん」で連載を開始して1
年後の春、主人公の「まる子」を、3年生から4年生に進級させるか否か、作
者と編集部とで真剣に討議した結果、キャラクターたちに齢を取らせない「サ
ザエさん方式」が採用されたんだそうだ。
 さらに、時代もまた作者・さくらが小学3年生だった「1972年」に固定され、
まる子は「永遠の小学3年生」として、もう今は存在しない「静岡県清水市」
に住み続けることになる。

 『ちびまる子ちゃん』もまた、フジテレビによってアニメ化され、奇しくも
その方式をまねた『サザエさん』の前の時間帯で放映されることとなり、日曜
日の夕方6時台に、1970年代を背景とするアニメが2本、続けて放映されるこ
ととなった。

 アニメ『ちびまる子ちゃん』では、CMに入る直前、まる子が「ウララ〜、
ウララ〜、ウラウラヨ…」と山本リンダのモノマネを披露するのだが、これが
きっかけで、70年代ヒット曲である山本リンダの「狙いうち」は、高校野球の
応援定番曲として復活した。

 高校野球ファンとしても知られた作詞家の阿久悠は、随分と昔の自作ヒット
曲が、突如「応援ソング」として復活したのを喜びつつも、「なぜなのか、そ
の理由は皆目わからない」と、戸惑いつつ亡くなってしまったようだ。

 サザエさんちの玄関にある「黒電話」や茶の間にある「卓袱台」、まる子が
大ファンの「百恵ちゃん」、そのお姉ちゃんが大好きな「西条クン」、これら
が、もはや「なんだかよくわからない」世代は、着々と増えている。

 日曜夕方6時台のアニメ2本が、ともに「時代劇」と定義される時代もまた、
近いのかもしれない。


太郎吉野(たろう・よしの)
 2011年に神戸から西宮へ引っ越して、ただ今のホームグラウンドは甲子園。
右投げ右打ち。掛布二軍監督はひとつ年上の同級生。

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■「いろんなひとに届けたい こどもの本」/林さかな
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74 知ること

 東北も今年は遅い梅雨明けでした。
 猛暑、大雨、気候は厳しいです。
 被災された地域の方々がすこしでも健やかにこの夏を過ごせますように。


 今回は「知ること」をテーマに3冊おすすめします。
 一冊めはこの絵本です。

 『サルってさいこう!』
     オーウェン・デイビー 作 越智 典子 訳 偕成社

 テキストベースのメルマガでは絵の迫力を伝えきれないのがもどかしいです
が、洒落たデザインの表紙は目をひくサルが何匹もいます。

 デフォルメされているサルですが、特徴はしっかりつかんでいるという、絵
本を監修したサル専門家の中川教授のお墨付きです。

 現在、地球には260種のサルがいるといわれており、絵本では見開きからはじ
まり44種類のサルたちが登場します。

 そもそもサルとは何者かというところから、進化の過程、新世界ザル・旧世
界ザルについて、生態、それぞれの特徴をコンパクトにセンスのいいイラスト
で説明しています。途中でクイズなどもあり、サルについての知識が定着しや
すくなっているのも楽しい。

 イラストも文章も書いているオーウェン・デイビーはスマホゲームのイラス
トも描いているそうです。専門的なサルの生態についても、わかりやすく書い
てあり、へえ!と思わされます。

 では、ぬきんでてすごいサルをご紹介しましょう。
 「ほえ声 一等賞」にはオスのホエザル。
 霊長類一の大声は、世界じゅうの動物の中でもトップクラスだそうです。
 このホエザルは、はるか5キロ先からも響き渡るとか。
 近くに暮らすホエザルへの縄張り宣言の大声。
 聞いてみたいものです。

 日本に暮らすニホンザルも紹介されています。
 なんと、人間をのぞくと、世界一北で暮らす霊長類!
 温泉に入ったり、イモをあらったりするサルも。
 雪国のニホンザルは、雪のボールをつくって持ち運んだり、投げたりもする
そうで、それも楽しみのために! なんておもしろい。

 サルについていろいろ知ったあと、
 絵本で最後に書かれていることは、
 いまの時代はサルにとって住みにくくなっていること。
 熱帯雨林が切り倒され、破壊され、森が小さくなっているためです。

 だからこそサルの住みかを脅かすことのないよう、
 この絵本は「持続可能な森」からつくられた紙を使っています。

 サルのことを知り、森についても考える。
 自分たちにできることが促されています。


 次に「知ること」をテーマにご紹介する本は

 『いのちは贈りもの ホロコーストを生きのびて』
        フランシーヌ・クリストフ 著 河野万里子 訳 岩崎書店


 タイトルにあるように、ホロコーストを生きのびた著者が、自らの12歳の記
憶している経験を綴ったものです。

 日記を元に書かれているそれは、簡潔な文体でついさらりと読めてしまえる
ほどです。しかし、あとから気持ちが文章に追いついてくると、苦い気持ちが
あふれだします。

 6歳の時に父親が戦争捕虜となり、離ればなれになります。その後、母親と
一緒にナチス・ドイツに連行され、厳しい日々が続きます。

 それでも人の気持ちはやわらかいと思ったエピソードがあります。

 収容所に収監された場所で、出会った人が赤ちゃんを産むシーンです。


 「わたしは興奮した。ついこのあいだまで、自分はカリフラワーのなかから
生まれてきたと思っていたのだから。
 男の子はキャベツのなかから、女の子はバラの花から、そしてわたしみたい
にちょっとおてんばな女の子は、カリフラワーから生まれる。そしてユダヤ人
の赤ちゃんは、収容所で生まれるわけだ。まったく筋が通っている。」

 楽しくない場所でもいのちは生まれ、フランシーヌの心は動かされます。
 誰にとってもいのちは贈りもの。
 生まれてきた命に優劣があるはずもない、しかし狂った時代があったことは
知り続けていかねばと、そのことを書いた本を読むたびに思うのです。


 続けて読んだ本書もホロコーストが描かれています。

 『ファニー 13歳の指揮官』
        ファニー・ベン=アミ 
        ガリラ・ロンフェデル・アミット 編 伏見操訳 岩波書店

 第二次世界大戦中に、フランスとスイスで子ども時代を過ごした著者ファニ
ーの実話。ファニーから聞いた話を編者のガリラ・ロンフェデル・アミットが
書きおこしたものです。

 ナチスの手を逃れるために13歳の少女、ファニーが自分と妹、そして同じよ
うな子どもたちと力をあわせてスイスに渡るまでが臨場感をもって語られてい
ます。

 逃亡する旅の途中、リーダーの青年は突然離れてしまい、代わりに指揮官と
して11人の子どもたちの命を預かることになったファニー。
 ファニーは仲間達と一緒に生きのびるために、知恵をしぼり勇気をもってス
イスに向かいます。

 ファニーは児童救済協会の子どもの家で3年間過ごしているのですが、この
家での学びがファニーに生きのびる強さを与えています。

 そこでは、学校に通えないファニーたちに監督官の大人たちが芸術、文学、
絵などを教えてくれました。

 監督官のひとりエテルはこういいます。

「今みたいにたいへんな時代、教育の目的はひとりで生きていけるようにする
ことなの。だって、これから何があなたたちを待ちかまえているか、わからな
いからね」

 ところで、この物語にもファニーが偶然にも分娩にたちあうシーンがあり、
『いのちは贈りもの』に通じるものを感じました。

 人間の赤ちゃんが生まれてくるところを見たファニーは興奮します。

「人生で見たなかで、いちばんきれいなものだったよ……」


 編者であるイスラエルの作家ガリラ・ロンフェデル・アミットは、『心の国
境をこえて』『ベルト』『ぼくによろしく』(さ・え・ら書房)など、とても
読みごたえのある作品を書いています。


 本書の映画がこの夏公開されています。
「少女ファニーと運命の旅」
 8/11(金)より、TOHOシマズシャンテほか全国ロードショー
 公式サイト http://shojo-fanny-movie.jp/
 

 私も娘と観る予定です。
 
(林さかな)
会津若松在住。
編集協力した新訳「オズの魔法使い」(復刊ドットコム)シリーズ
★おかげさまで少しずつ重版されています
http://1day1book.strikingly.com/

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■「日記をつけるように本の紹介を書く」/多呂さ
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第92回 第一次世界大戦はいかに始まったか(その2)

 先月に引き続き、『夢遊病者たち −第一次世界大戦はいかにして始まった
か−』の下巻(2巻)を読む。2巻には事項索引と人名索引がついているから
少しは読みやすかった。

 下巻は戦前のそれぞれ列強の動きを解説し、サライエヴォでのオーストリア
皇太子夫妻の暗殺事件の様子を詳細にみて、その後宣戦布告までの1ヶ月間の
ヨーロッパの動きを丁寧に追う。

『夢遊病者たち −第一次世界大戦はいかにして始まったか−』(2巻)
(クリストファー・クラーク 著)(小原 淳 訳)(みすず書房)
(2017年1月25日発行)
『THE SLEEPWALKERS−How Europe Went to War in 1914』
(Christopher Clark)(2012)

 2巻の各章は以下の通り。

第5章 バルカンの混迷
第6章 最後のチャンス−デタント(緊張緩和)と危機 1912〜14
第7章 サライェヴォの殺人
第8章 広がる輪
第9章 サンクトペテルブルグのフランス人
第10章 最後通牒
第11章 威嚇射撃
第12章 最期の日々

 我々日本人にはあまり知られていないが、バルカン戦争という局地戦が1914
年の第一次世界大戦の前に行われていた。バルカン戦争は2度行われている。
最初の第一次バルカン戦争(1912.10−1913.05)はトルコ帝国から独立したブ
ルガリア、ギリシャ、モンテネグロ、セルビアとオスマントルコ帝国と戦争で
あり、第二次バルカン戦争(1913.06−1913.08)は第一次バルカン戦争でほと
んど一人勝ちして領土を広げたブルガリアへの不満からギリシャ、モンテネグ
ロ、セルビアがブルガリアを攻めた戦争である。

 そして翌年勃発する第一次世界大戦は、いわば第三次バルカン戦争とも云え
る。つまり、今回はアドリア海に面したボスニア・ヘルツェゴビナをオースト
リア帝国が保護領化した。このことが隣国のセルビアを大きく刺激した。セル
ビアは自国の領土を広げたいと願っていた。そこにロシアが登場する。ロシア
という列強が登場することによって英仏という列強も加わり、さらに独伊が介
入する。こうして役者が揃い、丁々発止の外交戦を戦わす。

 汎スラブ主義を標榜するセルビアはロシアを兄として慕い、是非にもオース
トリアの横暴を食い止めてほしいと願う。オーストリアはロシアに対してトル
コの両海峡の優先的な通行権を認める代わりにボスニア・ヘルツェゴビナの保
護領をロシアに認めてもらうように交渉する。ロシア内部は親セルビアか親オ
ーストリアのふたつに分かれて論争が始まる。結局、露独墺(ロシア・ドイツ
・オーストリア)の三国は皇帝をいただき、彼に主権が存する19世紀的な君主
国なのだ。したがって、同じ体制としてシンパシーを感じている人が多い。

 ロシアの野望はボスポラス・ダーダネルス両海峡を手に入れること。しかし
これにはロシア以外の国々がこぞって反対している。特にイギリスはロシアの
南下を抑えることが国是であり、外交政策の基本なのだ。その両海峡を領土に
している黄昏のオスマントルコ帝国。かの国はこの両海峡の守備をドイツに任
せようとした。ロシアで起こる大規模な反対運動。今にもロシアが攻めてくる
という不安にさいなまれるトルコ。そしてもちろん両海峡をドイツにも渡した
くないイギリス。

 一方でセルビアを海に出したくないオーストリアはそのためにボスニア・ヘ
ルツェゴビナを自国の保護領としたのだ。しかしあまりにも周囲の軋轢が大き
く自国だけではボスニア・ヘルツェゴビナを統治できないのがオーストリアの
悩みの種だった。オーストリアはどうしてもドイツに援助を依頼したくなる。
ドイツはイギリスとの海軍拡張競争をしており、積極的にはオーストリアの援
助はしたくない。しかしやはり同じゲルマン民族の国同士、オーストリアを見
放すことはできない。

 さて、フランスである。フランスの対外政策は対ドイツ包囲網を構築するこ
とにある。根強い反独意識がフランスの外交政策の基本だ。ドイツに不利益に
なることは何でもする。ドイツを挟んで東側のロシアと同盟を結ぶ(露仏協商)。
ドイツの同盟国であるオーストリアに対抗するためにバルカン半島の小国に積
極的に借款を施し投資する。この時期フランスの外交政策を決定していたポア
ンカレは、ロシアとの同盟を強化し、軍備を増強し、ドイツと徹底的に対立す
る道を選んだ。バルカン半島での対立を局地の対立にとどめたいのはイギリス
であり、ドイツであるが、それを大きな対立にしたいのはフランスであった。
バルカンにおけるオーストリアとロシアの対立を局地的なものに留めず、ドイ
ツを引っ張り出し、ドイツに一撃を与えるのが、フランスの究極の目標になっ
た。

 ドイツはロシアをフランスから遠ざけたい。皇帝が従兄弟同士なので、とて
もよい友情がふたりにある。ニッキー(ニコライ鏡ぁ砲肇Εリー(ヴィルヘ
ルム鏡ぁ砲噺討唸腓辰討い襦この皇帝同士の関係で両国関係を発展させたい
と願っている一派があるが、一方ではそれぞれ相手の国に対する根強い不信感
(対独不信と対露不信)があり、相手国の勢力を削ぐ方策を進める一派もある。
それぞれの国で政権内の権力争いが起こる。そしてふたつの勢力の間で揺れる
皇帝。

 ドイツでもロシアでも同じ様相を呈している。結局は皇帝の友情よりも帝国
主義の力学が勝り、戦争になってしまうが。ドイツはフランスとことを構えた
くないのか、フランスとの一戦も辞さず、ということなのか。バルカン半島で
はオーストリアの後押しをするが、対フランスとの戦争はかなり負担を強いら
れるのは目に見えている。フランスには強固な要塞がたくさん存在するので、
フランスに攻め込むためにはどうしても中立国のベルギーの国土を通過しなけ
ればならなくなる。そうなれば大陸での対独戦争になってときに中立を約束し
ているイギリスは確実にドイツに宣戦布告する。ドイツの決定は最後には“男
らしさ”で決まってしまったようだ。つまり、戦争を回避する女々しい方策で
はなく、断固男らしく戦争をする、という決定だった。

 そしてサライエヴォの事件が発生する。

 オーストリア皇太子夫妻がボスニア・ヘルツェゴビナのサライエヴォでセル
ビア人青年によって暗殺されたのは、1914年6月28日。オーストリアがセルビ
アに宣戦を布告したのは、7月28日。7月31日にドイツはロシアに最後通牒。
8月1日、ドイツ、ロシアに宣戦布告。8月2日、ドイツ、ルクセンブルクに
侵攻。8月3日、ドイツ、フランス、ベルギーに宣戦布告。8月4日、ドイツ、
ベルギーに侵攻。イギリス、ドイツに宣戦布告。・・・・・

 暗殺事件からすぐに戦争が始まったわけではない。この一ヶ月間、各国の首
脳はめまぐるしく仕事をしていた。本書の後半300ページは戦争までの一ヶ月
間の出来事を追っている。世界戦争は避けることができず、ついに起こってし
まった。

 本書は、なぜ戦争が始まったのか、を考察していない。いかに始まったのか、
を淡々と記述している。それは見事だ。読み終えると、戦争になったのは仕方
なかった、という気になる。なぜ戦争が始まったか、と原因を探ることは戦争
を回避するために何が足りなかったか、という視点を避けて通ることはできな
いが、本書は最初からそれをしていない。もともと『夢遊病者たち』が戦争に
至る道をすすんでしまったわけで、戦争の原因は、そういう夢遊病者がちが当
時、各国の政策決定担当者になっていたことにある、としているわけだ。

 本書の結論はこうなっている(本書832ページ)。

 “彼らは用心深かったが何も見ようとせず、夢に取り憑かれており、自分た
ちが今まさにもたらそうとしている恐怖の現実に対してなおも盲目だったので
ある。”

 何も見ようとせずに、現実に盲目だったこの戦争へ至る過程の数年間を800
ページを超える大著にまとめた筆者に最大限の敬意を表する。


多呂さ(日本は低気圧の通り道になっています。毎日不愉快な天気が続きます)
 ブログ→ http://d.hatena.ne.jp/taro3643/

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■人事なショヒョー〜組織とコミュニケーションを考える/show-z
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働き方改革の実現に必要なものとは?

『「納品」をなくせばうまくいく』
倉貫義人著 日本実業出版社 (2014/6/12)


 今年3月、安部内閣が一億総活躍社会の実現に向けた最大のチャレンジとし
て“働き方改革の実現”を掲げ、メディアでも大きく報じられました。

 その中で、課題の1つとして取り上げられているのが長時間労働の問題。昨
年末に起こった大手広告代理店社員の自殺問題などは記憶に新しいところです
が、日本人のワークライフバランス実現のためにはまず避けて通ることができ
ない、喫緊の課題です。

 私が身を置くIT業界というところは、残念ながら長時間労働の習慣が染み
ついてしまっており、正直、あまり幸せとは言えない業界であります。

 だいぶ前に、若者が働きたくない業界や職種を“3K”という言葉で表現し、
「きつい」「汚い」「危険」の頭文字として揶揄されていた時代がありました
が、これがIT業界になりますと「きつい」「厳しい」「帰れない」だったり、
「気が休まらない」「給料が安い」「結婚できない」「キリがない」など様々
な言葉に派生していって・・・それこそキリがなくなっていたりして。

 ではなぜ、こんな状況に陥ってしまうのか。要因の1つとして挙げられるの
が、顧客との契約手法の問題です。

 日本ではシステムの受託開発を行う際、あらかじめどんなシステムを作るか
を、発注者(顧客)とIT会社が相談して事前に細部まで決め、それをもとに
開発期間や費用を見積もってからシステムの開発を開始、決められた期限まで
に納品を行う“一括請負”と呼ばれる契約形態が一般的となっています。

 しかし、システムの開発にはトラブルがつきもの。プロジェクトがスタート
してから、当初の見積もりの甘さによる人員不足の発生、仕様の変更、それに
よる追加費用の発生など、想定外のトラブルが起こるのはよくあるお話です。

 で、そのシワ寄せはすべて、現場で働くエンジニアにいくんですね。指示さ
れた通りに仕事をこなしていたはずなのに、突然業務の変更を命じられるとか、
業務量が想定以上に増えてしまうとか。しかし何が起こっても、納期を遵守し
なければならないため、結果的に長時間勤務を強いられてしまうこと、よくあ
ります。

 本来、システムエンジニアの仕事とは、働いた時間と成果・業績が必ずしも
連動しない、いわばクリエイティブなお仕事として定義されます(実際、裁量
労働制の対象職種にも規定されています)。しかしこの契約形態によりクリエ
イティブな側面は薄れ、エンジニアの仕事は顧客と決めた納期、つまり時間と
の戦いになっていくため、結果、現場は疲弊しがちです。

 それなら、エンジニアと顧客の双方が幸せになるために、この一括請負とい
う考え方、つまり最終的に“納品する”という概念自体を見直したうえで、新
たなビジネスモデルを提唱しているのが、今回の本です。

 著者が提唱する“納品のない受託開発”とは、IT会社が顧客と“顧問契約”
を結んで、顧問料を月額定額制で受け取り、契約をしている間は、システムの
開発や運用、メンテナンス、各種の相談を行い続けるというビジネスモデルに
なります。

 つまり、事前に何を完成させたらプロジェクト終了、といった取り決めは、
何も行わないんですね。最初にするのは、エンジニアが顧客のビジネスモデル
や課題を理解し、顧客と必要なシステムの認識を合わせること。つまり顧問と
して、顧客に言われたものをその通りに作ります、ということもやりませんと。

 その後、必要となるシステムの最小限の画面設計と機能開発を短期間で実施
し、顧客と定期的に打ち合わせをしながら、さらに必要な機能を追加で開発し
たり、運用を行ったりしていきます。当初に作るものの最終形や期間を設定し
ないため、途中でエンジニアの勤務に無理が生じる可能性は低く抑えられます。

 また、このやり方は顧客にとってもメリットがあります。徐々に出来上がっ
ていくシステムを見ながら、どこまでの機能を実現するかや、途中で浮かんだ
アイデアを追加で反映するかどうかなどを、都度エンジニアと相談しながら、
その時々の費用面やスケジュールを見て決定できるためです。一括請負なら、
ここまでフレキシブルな対応は当然不可能でしょう。

 ただこのやり方、数百人以上のエンジニアが動くような大規模システムの開
発案件には適用しにくい、そして開発前の時点で正確な費用を見積もることが
できないといった点がデメリットであり、このことは本書内で著者自身が言及
しています。しかし、エンジニアと顧客双方のメリットを追求したビジネスモ
デルを考案し、実際に自らの会社にて実践する著者の姿勢には感服しきりです。

 働き方改革という号令のもと、働き方の見直し、残業時間の削減というと、
まず最初に出てくるのが、会社の風土改革や、業務効率化といった観点です。
もちろん、それらも大事なポイントですが、仕事や会社の“仕組み”そのもの
から問題を考え、解決策を考案するというのは、もっとも抜本的、成果を伴う
改革に成り得ます。あるものを根底から変えるのは難しいことですが、既に常
識と思っている既成概念を疑う姿勢だけでも、常に持ち続けていたいと感じた
のでした。

show-z
某IT企業で人事担当者として勤務。千葉県在住。

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■献本読者書評のコーナー(応募要項)
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 この本の書評を書きたい!という方は、応募要項を御確認の上、ご連絡くだ
さい。

・『ミスなくすばやく仕事をする技術』(秀和システム)
 http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/5125.html

・『マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命』(サンガ)
 http://www.samgha-ec.com/SHOP/300870.html

・『脳疲労が消える最高の休息法 CDブック』(ダイヤモンド社)
 https://www.diamond.co.jp/book/9784478101919.html

・『セブン・ハーフ・アンド・ワン』(文芸社)
 http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-17241-5.jsp

・『トシ、1日1分でいいからフクシマ英語に触れてみて。それだけできっと世
  界は変わる。』(SCICUS)
 https://www.facebook.com/scicus.jp/posts/1054815034566643

・『あれか、これか
  「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』(ダイヤモンド社)
 http://www.diamond.co.jp/book/9784478066041.html

・『最高のリーダーは何もしない』(ダイヤモンド社)
 http://www.diamond.co.jp/book/9784478068137.html


 参加ご希望の方(つまりは書評をご執筆いただく方)は、

・希望の書籍名:
・送付先ご住所・名前:
・筆名(あれば):
・書評アップ先の媒体予定:
・コメント:

 をご記入の上、下記までメールください。

 表題【読者書評参加希望】
 info@shohyoumaga.net

 皆さんのご応募、お待ちしております。

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 このコーナーの仕組みはとてもカンタンです。

1)まず、出版社の皆様より、献本を募ります。冊数は何冊でもOKです。下記
 まで御自由にお送り下さい。(著者の皆様からの直接の献本はご遠慮くださ
 い。かならず出版社からの献本をお願い致します。)

 〒142-0041 東京都品川区戸越5-4-3 アズ品川ビル4階
       ビズナレッジ株式会社内 [書評]のメルマガ 献本 係

2)このメルマガ上で、その本を読んで、書評を書きたいという方を募集します。
 先着ではなく、文章執筆実績と熱意優先で選ばせていただきます。(過去に
 執筆された文章などございましたら、合わせて御連絡ください。)

3)発行委員会はいただいたメールの中から、ピックアップし、献本いただいた
 本を送付します。(残念ながら提供いただいた冊数に応募数が満たない場合
 には、60日後に古本屋に売却します。)

4)ちなみにここでいう書評というのは、当メルマガに掲載する記事ではありま
 せん。送付先御本人分のブログ、あるいはアマゾンや楽天などのオンライン
 書店でも結構ですし、ブクログなど、専用のサイトでも構いません。つまり
 は当メルマガではないどこかリンクのできる外部に書評をアップお願いしま
 す。(あまりにも短いものは書評とは呼べませんので、文字数の条件を設け
 ました。書評は500字以上でお願い致します。)

5)献本を受け取った方は、1ヵ月後のメルマガ発行日までに、どこかに書評を
 掲載し、そのURLを発行委員会に送付します。(もし、本を受け取りなが
 ら期日までに書評を書かない場合には、以降、送付は致しません。

6)ちょうど一ヵ月後のメルマガにて、書いていただいた書評のURLを紹介さ
 せていただきます。期日に間に合わない、あるいは書けないという場合、送
 料をご負担いただき、書籍を返送いただきます。

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■あとがき
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 ちょっと配信が遅れて、ちょうど終戦記念日になりました。誰もが悪と知り
ながらなしてしまう。平和を生み出すには、そういう人の愚かさを知った上で
のリーダーシップが必要ではないかと、最近、思います。(あ)

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