[書評]のメルマガ

配信済のメルマガのバックナンバーを見ることができます。また、記事に対するコメントもお待ちしております。
<< [書評]のメルマガ vol.636 | main | [書評]のメルマガ vol.638 >>
[書評]のメルマガ vol.637


■■------------------------------------------------------------------
■■ [書評]のメルマガ                 2017.9.10.発行
■■                              vol.637
■■ mailmagazine of book reviews     [知らされていなさすぎた 号]
■■------------------------------------------------------------------
----------------------------------------------------------------------
■コンテンツ
----------------------------------------------------------------------

★トピックス
→トピックス募集中です。

★「漫画’70s主義〜オッサン目線な漫画の地平〜」/太郎吉野
→神戸山中「コケッコー」

★「いろんなひとに届けたい こどもの本」/林さかな
→こどもって

★「日記をつけるように本の紹介を書く」/多呂さ
→3つの外交交渉が失敗に終わったわけ

★「人事なショヒョー〜組織とコミュニケーションを考える」/SHOW−Z
→今回はお休みです

★献本読者書評のコーナー
→書評を書きたい!という方は、まだまだ募集中

----------------------------------------------------------------------
■トピックス
----------------------------------------------------------------------
■今回の献本読者書評のコーナー
└──────────────────────────────────

 この本の書評を書きたい!という皆様、詳細は巻末で!

----------------------------------------------------------------------
■「漫画’70s主義〜オッサン目線な漫画の地平〜」/太郎吉野
----------------------------------------------------------------------
<93>神戸山中「コケッコー」

 『天然コケッコー』は、90年代から2000年まで雑誌「コーラス」で連載され、
2007年には、渡辺あや・脚本、山下敦弘監督によって、夏帆、岡田将生の主演
で映画化もされた、くらもちふさこの代表作のひとつである。

 以前の当欄でも、渡辺あやの脚色力が「すごい」という例のひとつに取り上
げた漫画&映画でもある。

 漫画では、島根県石見地方と思しき海沿いの田舎の、児童生徒数がわずか
「6人」という小中学校に、ある日突然、東京から転校生がやってきて、小学
校中学通じて初めて「同級生」が存在することになった主人公「そよ」と、こ
の一見イヤミでスカした都会っ子野郎とのほのかな恋心を軸に、田舎生活のあ
れこれが、とても情味豊かに描かれる。

 漫画は、作者・くらもちふさこの母方の実家である島根県の町をモデルとし
ていて、映画版の方もまた原作に沿って、島根県浜田市で撮影されたそうだ。

 この漫画、実は連載中は知らなかったのだが、書店…ってもブックオフだけ
ど…でふと1巻を手に取って以後、続刊を全て買って読んだ。

 主人公の「そよ」と転校生の「大沢くん」、主人公である二人のキャラクタ
ーの心情が、とても丁寧に描かれているのだけど、その他の、そよと同じ小中
学校に通う下級生たちや先生たち、児童生徒の親たちやその他の村人たちの一
人一人の人物像もまた、典型的な「日本の田舎」の生活の中に、リアルに、丁
寧に描き出されている。

 なのだけど、この漫画が気になった最大の理由は、その舞台設定だった。
 その昔、わしが6年間通った小学校もまた、そよたちの学校ほどではないけ
ど、山の中の小さな小学校で、全校児童がほぼ顔見知り、という環境だったか
ら。

 わしが通った1962年〜68年あたりで、全校児童およそ100人余り、1学年1
クラスで、各学年15〜20人ほど、だったか。
 神戸市内では、下から3番目に児童数の少ない小学校だった。

 その後、1960年代末から70年代、同じ私鉄沿線の周辺では宅地開発が進んだ
のだが、この小学校の校区は、全域が市街化調整区域に組み込まれたこともあ
って開発からは取り残され、昔ながらの農村地帯のままで、若い世代では、不
便さを嫌って周辺の団地やもっと便利な阪神間で世帯を構える人たちも増え、
それにつれて小学校の児童数は徐々に減少していった。

 かくいうわしもまた、ここを「出た」一人だ。

 わしの甥っ子姪っ子が通っていた90年代ころで、すでに児童数は20人を割り
込み(10人未満という年度もあったらしい)、複式学級を余儀なくされ、ひと
駅隣の住宅団地に70年代以降新設された複数の小学校のいずれかに統合する案
も再三、市から提案されていたらしい。

 その統合案を拒み続けたのは、明治6年開校と、周辺地域でももっとも古い
小学校であり、さらにその後の戦前から戦後にかけては、ことある度に地域住
民で資金を出し合い、住民自らの手で山から木材を伐りだして校舎を建築した
り、という地域住民が造り、支えてきた学校である、という矜持であった。

 実際、わしらが在籍したころでも、小学校は地域の中心施設として存在して
いて、運動会や学芸会といった学校行事もまた、村ぐるみ、地域全体の「お祭
り」的存在であった。

 運動会では、校庭の一角に「婦人会」の出店が出て、瓶入り飲料やアイスク
リームを売っていた。
 競技もまた児童だけではなく、青年団の「綱引き」とか婦人会による「踊り」
やなんかもプログラムに組み込まれ、まさに「村ぐるみ」のお祭りだった。

 盆踊りの会場も学校の校庭だし、青年団による「お芝居」は小学校の講堂を
会場として、夜遅くまで飲めや歌えの騒ぎが続いたり、はたまた校庭を使った
「映画会」が開催されたり、なにかにつけ、小学校は地域の集会所、あるいは
「広場」として機能していた。

 さすがに90年代では、地域自体の人口減少もあって、地域コミュニティーの
中心としての役割は終えていたようだが、それでも、土地の古老たちが小学校
の廃止・統合を頑なに拒んできたのは、そういう背景があったからだろう。

 一時は存続の危機に立たされたその「神戸市立藍那小学校」が、ただ今現在、
児童数50人以上という規模に児童数を回復しているらしいのだ。
 地域の子どもが増えたわけではなく、数年前に神戸市の「小規模特認校」に
指定され、校区が神戸市全域に広がった故、らしい。
 実際、現在の児童50数名中、本来の校区から通ってくるのはわずかに「3名」
だそうだ。

 「自然環境に恵まれ特色ある教育を推進している小規模な学校(小規模特認
校)に通学することにより、心身の健康増進を図り、豊かな人間性を培うとと
もに、複式学級の解消など学校の活性化を図ることを目的」とするのが、小規
模特認校制度だそうだが、神戸市では、ここと「六甲山小学校」の市立小学校
2校が、その特認校に指定されている。

 六甲山小学校は、六甲山上に位置し、わしらが小学生のころでは、市内で児
童数が最少の小学校として知られていた。
 当時は、山上の保養所や観光施設で働く人たちの子女が通う学校だったのだ
が、こちらもまた時代の変化で、保養所などが次々と閉鎖され、児童数を減ら
していたらしい。

 が、特認校に指定されて後は、六甲山上という絶好のリゾート的ロケーショ
ンもあって、麓の灘区、東灘区などからの入学希望者が相次ぐ人気校となり、
現在の在校生の殆どは、父兄の車でケーブルカーの山麓駅まで送ってもらい、
そこからケーブルカー、バスを乗り継いで通学しているそうだ。

 ちなみに、六甲山小学校は、六甲山上という立地のゆえに「北国仕様」の学
校で、昔から、夏休みが短く冬休みが長い、という年間スケジュールを採用し
ている。
 毎年10月末に、この小学校の「ストーブの火入れ式」というのがニュースで
報じられるのは、神戸の「風物詩」でもある。

 これに対して我が藍那小学校では、リゾート要素は皆無なのだが、「現存す
る市内唯一の木造校舎」と、棚田が点在する昔ながらの素朴な農村風景が「売
り」で、毎年10人程度の募集に対して、そこそこの数の応募があるらしい。

 「地域との連携」もまた、特認校の特色のひとつであるらしく、我が老母な
ども、老人会の活動の一環として、小学校での「うどん打ち」や「餅つき」
「草鞋作り体験」等々に駆り出されているらしい。

 たまに実家に出向くと、下校のために集団で駅に向かう子供たちと出くわし、
口々に「こんにちは!」「こんにちは!」と、ほとんどがなり立てるような、
元気な挨拶を受けることも度々で、道で人に出逢ったら、必ず挨拶をするよう、
学校で教えられているようだ。

 わしらの頃には、6年生の修学旅行は、「北神連合」という、今の神戸市北
区全域の小学校合同で催行されていた。
 合同とはいえ、バスなんかは一応学校別でチャーターされるのだが、我が校
は6年生全員で「17名」と少なかったので、他校のバスに「間借り」する形で
割り込まされ、とても肩身が狭かった。

 しかし、ただ今は、修学旅行も単独催行で、昨年秋には、6年生3名と先生
3名で、伊勢・志摩を回って来たそうだ。
 『天然コケッコー』の「そよ」もまた、中学3年の修学旅行は大沢くんと二
人きりの東京で、とても鮮烈な体験として記憶されるのだが、我が母校の後輩
6年生たちもまた、とても濃い体験となったと思う。

 都心部ではなおさらに顕著らしいが、少子化の影響で、小学校や中学校、は
ては高校の統廃合があちこちで目につく昨今、自分の出身校が、このような形
で残ってくれているのは、とても嬉しい。
 今の在校生たち、そしてこれから入学してくる子どもたちにも是非、「コケ
ッコー」な学校生活を満喫して、卒業してもらいたいと願ってやまない。


太郎吉野(たろう・よしの)
 2011年に神戸から西宮へ引っ越して、ただ今のホームグラウンドは甲子園。
右投げ右打ち。掛布二軍監督はひとつ年上の同級生。

----------------------------------------------------------------------
■「いろんなひとに届けたい こどもの本」/林さかな
----------------------------------------------------------------------
75 こどもって

 毎年夏の終わりは突然だなと感じます。
 台所の蛇口から出てくる水が冷たく感じると秋のはじまり、
 朝の霧が深くなると冬のはじまり、
 秋は短い会津です。

 今回は「こども」をテーマにご紹介します。

 一冊目はひとり出版社ですばらしい絵本を次々出しすっかり知名度が高くな
っているきじとら出版からの最新刊。

『こどもってね』
 ベアトリーチェ・アレマーニャ みやがわ えりこ訳 きじとら出版

 絵も文も書いている作者はいま注目を集める絵本作家のひとり。本作は自ら
「代表作」と呼ぶもので、一読して納得です。

 こどもってね、という平易な語りで哲学の側面をみせてくれる深淵な文章に
描かれているこどもたちは、それぞれに個性的でやわらかな意志を感じます。

 大判の絵本、見開き片側にひとりずつ、こどもの表情が大きく描かれ、笑っ
たり、泣いたり、夢見ていたりして、こどもたちの気持ちが絵からも伝わって
くるのです。

 ------
 こどもってね、ちいさな ひと。
 でも、ちいさいのは すこしのあいだ。
 いつのまにか しらないうちに おおきくなる。
 ------

 詩的な言葉で綴られる、こどもとは、の考察は、
 大人だからこそ響くものがあります。

 響くからこそ、大人として少々反省する気持ちも芽生えることも。

 毎日忙しく過ぎていると、リアルタイムにしっかりと目の前のこどもを意識
することは時に難しく彼らの声に耳をすますのは簡単ではありません。

 でも、この絵本から聞こえるいろいろなこどもたちの声を聞き、表情をみて
いると楽しく幸せなこども時代を過ごせるよう、大人としてがんばろう!と背
中を押された気分です。

 えいえいおー。
 

 2冊目はアルゼンチンの絵本。

 『エンリケタ、えほんをつくる』
 リニエルス 作 宇野和美 訳 ほるぷ出版

 アルゼンチンでは国民的人気マンガ家であるリニエルスの初邦訳絵本!

「初」という言葉に弱い私、わくわくしながら読みました。
 
 主人公の少女、エンリケタはママからきれいな色鉛筆セットをプレゼントさ
れ、さっそく物語を彩ります。

 そこから先はエンリケタの描くお話しと、エンリケタとねこのフェリーニの
やりとりが同時進行します。

 リニエルスの描くエンリケタとフェリーニ。
 リニエルスが描いているエンリケタがつくるおはなしの絵。

 これらをタッチを変えて描き分けています。

 おはなしの世界をつくりあげていくときの過程を、エンリケタが絵本の中で
実況中継してくれるのですが、これがとってもいい感じ。

 私も自分が小さかったとき、よく風邪をひいて学校を休み、布団の中に紙を
持ちこんでおはなしをつくっていた時のことを思い出しました。フェリーニの
ように相談できる相手がいなかったので、ひとり何役もしながら、物語をつく
って楽しんでいたのです。

 なので、エンリケタの描く世界がとっても近しく感じます。
 いろいろなハプニングがおきつつもラストはどう終わらせるか。
 
 これは現役のこどもが読んだらきっと楽しむでしょう。

 リニエルスの他の絵本も読みたくなってきました。

 3冊目にご紹介するのは、2009年に刊行されたフランスの絵本

 『ソフィー ちいさなレタスのはなし』
 イリヤ・グリーン  とき ありえ 訳 講談社

 オルガ、アナ、ガブルリエル、ソフィーはなかよし4人組。
 あるとき、4人は畑に種をうえてレタスをつくろうと計画します。

 4人はそれぞれの場所に種を植え、かたつむりにやられないようワナ(!)
をつくり、自分たちの名前札も据え置きました。

 さて生育状況はといえば、なぜかソフィーのレタスだけは育ちません。
 そこで、ソフィーは考えたのです。
 まずはうそレタスをこしらえて……。

 この絵本はこどもはもちろん、大人が読んでも共感するところが多々ありま
す。

 こどもの愛らしいところではなく、ブラックな面がいかんなく発揮され、嘘
やダマし、心の狭さがキュートに描かれているのです。

 そしてこの心の狭さは末っ子に多いかも、しれません。

 なにせ、我が家の3人のこどもたちでも、一番共通点があったのは、ちびち
ゃんでしたから。

 それでも成長したら、この手の心の狭さはだいぶ解消されるのです。
 それが成長なのかもしれません(笑)。

 刊行年が少し前なので、ネットで検索しても在庫があるところが見つけられ
ませんでしたが、そのときはぜひ図書館で探してみてください。

 
(林さかな)
会津若松在住。
編集協力した新訳「オズの魔法使い」(復刊ドットコム)シリーズ
★おかげさまで少しずつ重版されています
http://1day1book.strikingly.com/

----------------------------------------------------------------------
■「日記をつけるように本の紹介を書く」/多呂さ
----------------------------------------------------------------------
第93回 3つの外交交渉が失敗に終わったわけ

 以前に『それでも、日本は「戦争」を選んだ』という本を紹介した。この本
は2009年の出版だった。本欄に執筆子が紹介したのは、かなり遅くおそらく20
12年か2013年ごろだろうと思う。その本の続編が昨年出版された。

『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』
(加藤陽子著)(朝日出版社)(2016年7月29日発行)

 本書も前書(『それでも、日本は「戦争」を選んだ』)と同じく、東京大学
の加藤陽子先生が中高生へ特別講義をした時の講義録という形式を取っている。

 前書は日本が“もはや戦争しかない”と決めてしまったこの過程を考察した
ものである。そして本書は、戦争に至るまでの3つの外交(交渉事)について
考察し、その交渉を通じて日本の失敗を浮き彫りにしようとしたものである。
前書もそうであるが、本書も中高生を相手にことばを選んでいるのでとてもわ
かり易い。

 3つの外交交渉とは何か。
1)リットン調査団(1932年(昭和8年))
2)日独伊三国同盟調印(1940年(昭和15年))
3)日米交渉(1941年(昭和16年))

 この3点の外交交渉をみていき、そこでの日本の選択および相手国の選択、
それが結局は戦争になり、そして日本の敗戦へとつながる、その過程を考える。
結果的に日本は戦に負け、国のしくみを変えるということになった。

 リットン調査団の報告書が公表されたとき、日本はまだまだ全面戦争を避け
る余地があった。交渉に費やす時間もあったし、妥結の余地も充分にあった。
しかし、そうはならなかった。

 リットンの報告書には満州国を維持するために、日本軍は常時、満州国に駐
留しなければならない、その理由はソ連や中国共産党から日本の国益を守るた
めだ、というが、この日本軍の役割を国際連盟が主催する、「特別憲兵隊」に
まかせてはどうか、という提案を報告書でしているのだ。このしくみは現在の
PKOのはしりにもなる、有益な提案といえよう。日本は満州国という日本の
属国に固執するあまり、駐留に伴う国際的非難やそれに掛かる経費を無視して
しまった処にまず間違いがあった。この1932年(昭和8年)という時期はまだ、
蒋介石率いる国民党政府と交渉できる余地はたくさんあったとみる。日本はみ
すみすその機会を逃した。

 日独伊三国同盟調印のときはすでに欧州で戦争が始まっている。ドイツはソ
連と不可侵条約を結び、西部戦線に注力している。オランダもベルギーもフラ
ンスもドイツの電撃作戦により、あっという間に占領されてしまった。となる
と東アジアにあるオランダとフランスの植民地はどうなるのか? 基本的には
ドイツのものになるのであろう。日中戦争をめぐりアメリカと対立している関
係上、日本は蘭領東インド(現在のインドネシア)の石油資源がほしい。そし
てそのために仏領インドシナ(ベトナム・ラオス・カンボジア)を中継基地に
したい。ドイツ領になるかもしれない、これらの仏蘭植民地を我が物にしたい
ために三国同盟を締結した、ということがことの真相らしい。決して仮想敵国
のアメリカへの牽制だけではない。ということが本書を読んで初めてわかった。
東洋のことは日本に、西洋のことは独伊に、ということがこの同盟の趣旨だっ
た。

 そして、日本が進む道は、ドイツと提携をしていくことなのか、それとも英
米と提携するのか、ということを1940年(昭和15年)の時点でもまだ、選択で
きる状況にあった、ということがわかる。

 太平洋戦争開戦前夜とも云うべき時に、日本はアメリカと真剣に交渉をして
いる。それはアメリカとの戦争を避けるためである。少なくとも日本の海軍は
アメリカとは戦争をしたくなかった。工業力に圧倒的な差がある。1941年(昭
和16年)の年末12月8日が真珠湾攻撃の日である。この年の10月くらいまでは
ぎりぎり戦争回避の分岐点がいくつも日本の目の前に広がっていた。5月や6
月にはアメリカのルーズヴェルト大統領と日本の近衛首相の頂上会談をハワイ
で行おう、という処まで進展があったという。日米が合意できるのは反共とい
う立場であり、ここはまったく一致している。中国大陸においては、満州国以
来日本軍の駐留がアメリカとの主な対立点であることは間違いない。いったい、
日本はなぜ中国大陸で戦争をしているのか。日本は大陸での戦争の大義名分が
いつしかなくなっていることに気づかずにいた。中国共産党が勢力を伸ばして
いるときに日本は蒋介石の国民党と戦をしている場合ではなかったはずだ。

 決定的な読み間違いは、この年の7月28日に日本は南仏印に進駐したことだ
ろう。間髪入れず8月1日にアメリカは石油の全面禁輸に踏み切る。日本は南
仏印を占領してもアメリカは怒らないと高をくくっていた。そしてアメリカ側
の読み間違いは、アメリカが最後通牒とも云うべき、ハル・ノートを日本に送
ったことだろうか。アメリカは日本がこれによって強硬な姿勢を緩和させるだ
ろうと高をくくっていた。まさか勝ち目のない戦争を仕掛けるとは思っていな
かった。

 日米交渉において、反共という立場で一致するものの、日本はアメリカと妥
協することが可能だったのであろうか。
 キーワードは自由貿易と資本主義ということであろうか。貿易をしてこそ日
本が繁栄する唯一の道である、ということを国民全員が自覚したとき、日米交
渉は成功したであろう。軍隊を他国に駐留させて戦争をする、ということがど
れだけ高くつくかをもっともっと自覚すべきだった。そのためには自国のみで
はなく他国の幸福も謳っていたアメリカの主張に耳を貸すことが肝要だったの
だろう。

 どんな世の中だろうと、「世界の道」を示した処に勝算があるのだ。つまり
普遍的な理念を具体化して第三者にも利益が出るようなしくみを作った方が勝
つのである。
 世界に通用するような普遍的な理念を掲げるためには国民にすべてを知らせ
ないといけない。自国民が知らないようなことを他国には云えない。戦前の日
本国民はあまりにも知らされていなさすぎたのだ。


多呂さ(世の中がこの書評のような時代に似た状況になってきているような・
・・)
 ブログ→ http://d.hatena.ne.jp/taro3643/

----------------------------------------------------------------------
■献本読者書評のコーナー(応募要項)
----------------------------------------------------------------------

 この本の書評を書きたい!という方は、応募要項を御確認の上、ご連絡くだ
さい。

・『ミスなくすばやく仕事をする技術』(秀和システム)
 http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/5125.html

・『マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命』(サンガ)
 http://www.samgha-ec.com/SHOP/300870.html

・『脳疲労が消える最高の休息法 CDブック』(ダイヤモンド社)
 https://www.diamond.co.jp/book/9784478101919.html

・『セブン・ハーフ・アンド・ワン』(文芸社)
 http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-17241-5.jsp

・『トシ、1日1分でいいからフクシマ英語に触れてみて。それだけできっと世
  界は変わる。』(SCICUS)
 https://www.facebook.com/scicus.jp/posts/1054815034566643

・『あれか、これか
  「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』(ダイヤモンド社)
 http://www.diamond.co.jp/book/9784478066041.html

・『最高のリーダーは何もしない』(ダイヤモンド社)
 http://www.diamond.co.jp/book/9784478068137.html


 参加ご希望の方(つまりは書評をご執筆いただく方)は、

・希望の書籍名:
・送付先ご住所・名前:
・筆名(あれば):
・書評アップ先の媒体予定:
・コメント:

 をご記入の上、下記までメールください。

 表題【読者書評参加希望】
 info@shohyoumaga.net

 皆さんのご応募、お待ちしております。

----------------------------------------------------------------------

 このコーナーの仕組みはとてもカンタンです。

1)まず、出版社の皆様より、献本を募ります。冊数は何冊でもOKです。下記
 まで御自由にお送り下さい。(著者の皆様からの直接の献本はご遠慮くださ
 い。かならず出版社からの献本をお願い致します。)

 〒142-0041 東京都品川区戸越5-4-3 アズ品川ビル4階
       ビズナレッジ株式会社内 [書評]のメルマガ 献本 係

2)このメルマガ上で、その本を読んで、書評を書きたいという方を募集します。
 先着ではなく、文章執筆実績と熱意優先で選ばせていただきます。(過去に
 執筆された文章などございましたら、合わせて御連絡ください。)

3)発行委員会はいただいたメールの中から、ピックアップし、献本いただいた
 本を送付します。(残念ながら提供いただいた冊数に応募数が満たない場合
 には、60日後に古本屋に売却します。)

4)ちなみにここでいう書評というのは、当メルマガに掲載する記事ではありま
 せん。送付先御本人分のブログ、あるいはアマゾンや楽天などのオンライン
 書店でも結構ですし、ブクログなど、専用のサイトでも構いません。つまり
 は当メルマガではないどこかリンクのできる外部に書評をアップお願いしま
 す。(あまりにも短いものは書評とは呼べませんので、文字数の条件を設け
 ました。書評は500字以上でお願い致します。)

5)献本を受け取った方は、1ヵ月後のメルマガ発行日までに、どこかに書評を
 掲載し、そのURLを発行委員会に送付します。(もし、本を受け取りなが
 ら期日までに書評を書かない場合には、以降、送付は致しません。

6)ちょうど一ヵ月後のメルマガにて、書いていただいた書評のURLを紹介さ
 せていただきます。期日に間に合わない、あるいは書けないという場合、送
 料をご負担いただき、書籍を返送いただきます。

----------------------------------------------------------------------
■あとがき
----------------------------------------------------------------------

 9月ですね。というか、ここのところ仕事に追われているせいか、いつの間
にこんな日付になっているのか、とても不思議な感覚です。

 で、手帳を見てみると、やっぱりよくわからない(笑。

 忙しいのはわかるのですが、それでも仕事が終わっていない。

 で、ちょっと落ち着いてきましたので、今月中に何とか、溜まった仕事を片
付けたいな、と思っています。(あ)

======================================================================
■電子メールマガジン「[書評]のメルマガ」(毎月二回発行)
■発行部数 3258部
■発行:[書評]のメルマガ発行委員会
■掲載された内容を許可無く転載することを禁じます。
■COPYRIGHTはそれぞれの記事の記者が有します。
■ご意見・御質問はこちらまで info@shohyoumaga.net
■HPアドレス http://www.shohyoumaga.net/
■このメルマガは『まぐまぐ』を利用して発行しています。
■メールマガジンIDナンバー 0000036518
■購読・解除・変更手続きは http://www.mag2.com/ より行って下さい。
======================================================================

| バックナンバー | 13:02 | comments(0) | trackbacks(0)
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://back.shohyoumaga.net/trackback/979070
トラックバック
SEARCH
[書評]のメルマガ
本の虫の出版業界人が<徹夜した本>や<繰り返し読んだ本>、さらに新聞記者、出版編集者、プロの書評家による気鋭の書評など、書評メルマガの決定版。
発行周期発行周期:月4回
バックナンバーバックナンバー:すべて公開
マガジンIDマガジンID:0000036518

メールアドレス:

メールアドレス:
Powered by まぐまぐ
※読者登録は無料です

フリーラーニング Free-LearninG For Your Extention コーチ募集(コーチングバンク) 灰谷孝 ブレインジムラーニング 無料 コーチング 東京新都心ロータリークラブ カーディーラー経営品質向上 相続・遺言なら新都心相続サポートセンター 夢ナビ 実践写真教室 フォトスクール「橋本塾」 無料 eラーニング CSR コンプライアンス 経営倫理 実践研究 BERC 「付加価値型」会計アウトソーシング−株式会社サンライズ・アカウンティング・インターナショナル
LATEST ENTRY
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>
ARCHIVES
LINKS