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[書評]のメルマガ vol.643

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■■ [書評]のメルマガ                2017.12.10.発行
■■                              vol.643
■■ mailmagazine of book reviews     [あ、田舎やったからや! 号]
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■コンテンツ
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★トピックス
→トピックス募集中です。

★「漫画’70s主義〜オッサン目線な漫画の地平〜」/太郎吉野
→<96>極私的「立ち読み」風景今昔

★「いろんなひとに届けたい こどもの本」/林さかな
→78 ユーモアは明日の活力

★「日記をつけるように本の紹介を書く」/多呂さ
→第96回 交通災害慰霊の聖地となった御巣鷹の尾根

★「人事なショヒョー〜組織とコミュニケーションを考える」/SHOW−Z
→今回はお休みです

★献本読者書評のコーナー
→書評を書きたい!という方は、まだまだ募集中

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■トピックス
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■今回の献本読者書評のコーナー
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 この本の書評を書きたい!という皆様、詳細は巻末で!

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■「漫画’70s主義〜オッサン目線な漫画の地平〜」/太郎吉野
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<96>極私的「立ち読み」風景今昔

 前回、「週刊プレイボーイ」をネタにしてから、コンビニの雑誌売り場を、
改めて眺めてみる機会が多くなった。
 で、気がついたのだが、コンビニの雑誌売り場、なんだか以前に比べて小さ
くなってません?

 以前…って、10年以上前にはコンビニはどこも、表に面したガラス窓のある
一面に目いっぱい、雑誌売り場のスペースが取ってあった筈だ。
 外から見えやすいここに雑誌売り場を置くのは、夜中でもここに立ち読み客
がいれば、他の客が安心して入れるとの配慮と、来店客の動線を誘導する戦略
的な配置、と聞いたことがある。
 つまり、コンビニにとって「雑誌」というのは、経営戦略上かなり重要なア
イテムであった、ということなんだろうけど、今やその役割は他のアイテムに
取って代わられている、ということか、どの店を見ても雑誌売り場は以前の半
分ほどで、場所だって、入ってすぐの表に面した「一等地」から、一番目立た
ない隅っこに追いやられている店も少なくない。

 その小さくなった売り場を見ると、アイテム数もまた、以前と比べて格段に
少なくなっている。
 中でも漫画誌が減っているように見える。
 以前は、週刊・隔週・月刊誌のほぼ全てがコンビニで手に入ったと思うのだ
が、今や、週刊・隔週の少年誌・青年誌くらいで、月刊誌はまず見なくなって
しまった。

 コンビニチェーンのどこだっけかは、近くアダルト誌の売り場を撤去するら
しいが、このアダルト誌の売り場が、これまた以前とは比べ物にならんくらい
小さい。
 ただでさえ小さな雑誌売り場の隅っこに、肩身狭そうに「ちんまり」と隠れ
ている。
 その内容も、「熟女」モノや「人妻」モノが殆どで、購買層の高齢化がうか
がえる。
 東京オリンピックを契機として、風紀上好ましくない売り場を撤去する、と
いうことらしいが、コンビニ側としてはオリンピックにかこつけて、この際、
コスパの悪い売り場を切り捨てよう、ということなのだと思う。
 「スケベ」は、今や完全に紙媒体からwebや電子に比重が移ってますしね。

 客引きのための立ち読みもまた、もはや不要ということなのか、全ての雑誌
をフィルム掛けや紐掛けにして、立ち読みができないようにしている店も少な
くない。

 昨今は、コンビニだけでなく、街の本屋の店頭でも、雑誌の立ち読みをする
姿というのがめっきりと減ったようだが、わしら世代の中学高校時代…という
のは1960年代から70年代なのだが、同世代の諸兄なら、学校の帰り道に書店に
立ち寄っては、長時間にわたって、店頭で雑誌を立ち読みしたという経験がお
ありかと思う。

 小学生の頃には、うちは田舎で本屋さんがなかったので…というか、同世代
の都会の子供たちは、この時期に皆さん「貸本屋」を経験してるらしいのだが、
わしらには、それもなかった。
 以前、同い年の漫画家、うらたじゅんさんと昔の話になったとき、「え〜〜
っ、貸本屋さん、なかったの? あ、田舎やったからや!」と笑われて、とて
も口惜しかった……

 なので中学生になって、学校地元の三田の町や、通学途中の乗換駅にある本
屋で立ち読みができるようになると、時間が空けば本屋に立ち寄っては、店頭
の漫画雑誌を片っ端から読むのが、日課…ではないが、週に3度くらいはやっ
ていましたっけ。

 1回あたりの滞在時間も、かなり長かった。
 たいていは、当時出ていた少年5誌のうち、「サンデー」「マガジン」はほ
ぼ全ページ、「チャンピオン」「キング」「ジャンプ」は、めぼしいものだけ、
を店頭ですべて立ち読みした。
 わしだけでなく、雑誌売り場には同じような中高生が群れていて、それこそ
「ダークダックス」状態で店頭に並んでいたものです。
 時々は、漫画だけでなく、「週刊プレイボーイ」や「平凡パンチ」のヌード
グラビアを盗み見て、股間を熱くしたりも、していたチュー坊のころ。

 そのころの、「パンチ」だったか「プレイボーイ」だったかどちらかの巻頭
グラビアで、当時のアイドル歌手だった、いしだあゆみと小川知子の二人が、
オールヌードで並んだ「ペアヌード」というのがあった…とわしは記憶するの
だが、その方面に造詣の深い神戸・元町の古本屋「ちんき堂」主人の戸川昌士
さんに、「ありましたよね?」と訊くと、「ンなもん、あるはずないやないか。
そら絶対に、あんたの記憶違いや!」と、言下に否定されてしまったのだが…
 確かに、あったんだがなあ…

 …話を立ち読みに戻すが、どれほど長く店頭で立ち読みしていても、少なく
ともわしが中学高校の頃では、それで店から文句を言われた、という記憶は皆
無だ。
 寛容だったのか、そもそも諦めていたのか…いずれにしても、当時の、三田
のあかね書房さん、奥書店さん、鈴蘭台のスター商会さん、かもめ書房さん、
感謝してます。ありがとうございました。
 中学生の当時、「少年サンデー」は時々買っていたのだが、それも毎週買う
ことはできず、増してすべての漫画雑誌を買うなど到底できなかったのだが、
立ち読みのお陰で、ほぼすべての漫画雑誌の連載を追うことができたのだった。

 高校生になったころには、「ガロ」「ビッグコミック」「ヤングコミック」
を毎号買いながら、相変わらず、「マガジン」「サンデー」以下の少年誌は、
立ち読みでほぼ毎号読んでいたのだった。

 そして大学生の頃には、これは以前にも書いたことがあるけど、下宿近くの
喫茶店を数軒はしごすれば、ほぼすべての漫画雑誌を毎号読むことができて、
もっぱらそこで読んでいた。

 90年代ころから、書店の店頭の立ち読みというのが徐々に姿を消し、その光
景はコンビニの店頭に移っていった。
 そして、そのコンビニもまた、雑誌の売り場が縮小され、その小さくなった
売り場は立ち読みもできないシステムになっていて、さらに雑誌を置く喫茶店
も少なくなって、というよりも喫茶店自体がもはや絶滅危惧種でもあり、とな
ると、雑誌を読もうとすれば買って読むしか手はなくて、それが、雑誌の売り
上げ減退の一因にもなっているのでは? と思えてきた。

 たとえタダ読みであっても、それが単行本の購買に繋がったり、次号を買っ
てみようという購買の動機になったり、少なくとも、その雑誌を認知するきっ
かけにはなっていたと思う。
 「購読」以外の方法で、雑誌を読む機会が減っているというのが、雑誌を、
ますます遠い存在にしてしまっているのではないか、と思えてならない。

 近頃では「立ち読み」と言えば、すなわち電子書籍の「試し読み」のことと
思っている人も、決して少なくないと思う。
 あれはあれでとても便利で、わしなんか、書評等で知った、あるいは人から
「おもしろいよ」と聞いた漫画などを、まずは電子版の「試し読み」で読んで
から、買うかどうか決めることが、昨今とても多くなってきた。(もっとも、
「買う」のはもっぱら紙版なのだけど)
 以前当欄で取り上げた漫画も、そうやって読んだものも少なくない。

 また一部の漫画雑誌では、新連載の「第一回」をウェブサイトで全ページ無
料公開する、ということもやっているようだ。
 あれを既存の連載にも広げて、「全ページ」とは言わんが、単行本の試し読
みのように、冒頭だけでも「立ち読み」できるシステムにしてくれたら、読者
層を広げることにもなるのでは、と思うんだがな。

 ウェブマガジンの「トーチ」や「最前線」では、連載作品は基本的に無料で
読むことが出来て、それが単行本化されると閲覧ができなくなる、というシス
テムを採っている。
 これが、現在においては、かつての「本屋の立ち読み」なのかな? と、久
しぶりに意志強ナツ子の漫画を読もうと「トーチ」を覗いてみたら、すでに単
行本化されていると知って、「買わねば!」と焦っている師走なのであった。


太郎吉野(たろう・よしの)
 2011年に神戸から西宮へ引っ越して、ただ今のホームグラウンドは甲子園。
右投げ右打ち。掛布二軍監督はひとつ年上の同級生。

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■「いろんなひとに届けたい こどもの本」/林さかな
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78 ユーモアは明日の活力

 12月になりました。
 今年も残りわずか。あと何冊読めるかなと思っているとき、
 最高におもしろい本を読みました!

 『口ひげが世界をすいくう?!』
                  ザラ・ミヒャエラ・オルロフスキー作
                  ミヒャエル・ローハー絵 若松宣子訳
                               岩波書店

 ヨーヨーの大好きなおばあちゃんが亡くなってしまいました。おじいちゃん
はとても悲しみ、出かけることもなく、新聞ばかり読んでいます。しかし、ヨ
ーヨーの心配をよそに、なんと、おじいちゃんは「ひげの世界チャンピオン」
になる準備をはじめたのです。

 ヨーヨーはおじいちゃんを応援し、ひげコンテストのアシスタントとして、
大会にも一緒に行き、おじいちゃんをしっかり支えます。

 イラストたっぷり、ルビつきなので、小学校低学年から楽しめます。

 世界ひげ大会に出るためにひげの手入れに必要な道具は見開きいっぱいに描
かれ、興味をそそられました。各章にもひげがマークになっており、遊び心が
あちこちにちりばめられてます。

 さあ、どんなひげでおじいちゃんは大会に挑むのでしょうか!

 そのひげは、それはそれは素晴らしくキュート!
 とにかく見て!としか言えません。

 ひげが鍵となる物語なので、本書には複数種類の帯が用意されており、版元
サイトで全種類みることができますので、ぜひ。

 https://www.iwanami.co.jp/book/b325123.html

 ユーモアいっぱいの本書は、年末の忙しさでつかれているときに心をほぐし
てくれます。ぜひ手にとってください。


 『しずかにあみものさせとくれー!』
        ベラ・ブロスゴル さく おびか ゆうこ 訳 ほるぷ出版

 2017年コールデコット賞オナー作品。
 
 大勢の孫に囲まれてくらすおばあさん。冬がくるまえに編み物仕事をしたい
にも関わらず、子どもたちがにぎやかで、集中させてもらえません。そこで、
静かに編み物をできる場所を求めて家を出ることにしました――。

 あちこちさまよいながら、求めていた場所は意外なところ。そこで一仕事し
たおばあさんは次にどうするか。

 作者ベラ・ブロスゴルはロシアのモスクワ生まれ。5歳のときにアメリカに
移住。2011年にコミック作家としてデビュー。本書は著者のはじめての絵本作
品。

 コミカルにリズムよく、画面の空白づかいがとてもおもしろい作品。

 旅路の最後まで、どうぞお楽しみにください。


 それでは、今年最後にご紹介する絵本は、時季にちなんでクリスマス絵本。

 『テオのふしぎなクリスマス』
           キャサリン・ランデル 文 エミリー・サットン 絵
                      越智典子 訳 ゴブリン書房

 テオはクリスマスをとても楽しみにしている男の子。でも、おとうさんもお
かあさんも仕事でいそがしく、クリスマスイブでも、早く帰ってくるからねと
言いつつ、後のことはベビーシッターさんまかせ。
 テオは願います。
 心臓のすみからすみまで、ぜんぶをこめて、ひとりぼっちでないことがいい
と。

 クリスマスの奇跡がここからはじまります。つよく願うことと、それがかな
う日なのですから。

 キャサリン・ランデルは『オオカミよ森へ』(原田勝訳 小峰書店)で骨太
の動物物語を書いている作家。本書では、少年の強い気持ちを丁寧に描いてい
ます。

 エミリー・サットンの絵は、華やかで瀟洒にクリスマスの雰囲気を見事に描
き、どのページも美しいのひとこと。思わず何度か絵をなでてしまったほどで
す。

 テオのクリスマスの願いごとがどのようにかなうのでしょう。

 ラストのゴージャスさは、すごーい!と感嘆しました。


 さあ、みなさまの願い事もかないますように。
 メリークリスマス! 
 そしてすこし早いですがよいお年をお迎えください。

 
(林さかな)
会津若松在住。
http://1day1book.strikingly.com/

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■「日記をつけるように本の紹介を書く」/多呂さ
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第96回 交通災害慰霊の聖地となった御巣鷹の尾根

 1985年(昭和60年)8月12日午後6時54分。羽田発伊丹行の日航123便の
機影はレーダーから消えた。日航ジャンボ機御巣鷹山墜落事故である。 520人
が事故に巻き込まれ、命を落とした。このときから残された家族の戦いと慰霊
が始まる。事故の遺族は関係者ではない、という理由で事故調査から締め出さ
れた。残された家族は、「8・12連絡会」を結成し、連帯した。この会は遺
族会という名の補償交渉の窓口ではない。遺族同士の絆で互いに支え合うこと
が会の目的となっている。そして政府や日航には事故原因を明らかにして再発
防止に努めることを要求していく会となっている。

 この「8・12連絡会」の事務局長である美谷島邦子さんは、仲間とともに
社会に向けて事故の原因究明と空の安全対策の実施を広く訴え続け、少しずつ
ではあるが、社会を動かし、航空会社や政府の考え方を修正させていき、遺族
に寄り添った政策がひとつずつ実現してきた、その原動力になって動いてきた
人だ。

『御巣鷹山と生きる −日航機墜落事故遺族の25年−』(美谷島邦子著)
(新潮社)(2010年6月25日初版発行)

 本書は、美谷島邦子さんが事故を風化させたくない、という一点によって書
かれた書籍である。今年は2017年。そして事故が起きたのは1985年。もう32年
も前になる。 520人という大勢の人が一瞬にして命を喪った。東京と大阪を結
ぶ夕方の便ということでビジネス客が大勢搭乗していた。夫や妻、父や母、子
を喪った家族の苦悩は計り知れない。著者の美谷島さんは9歳の息子さんを亡
くした。この事故はいくつかの物語として紡がれている。山崎豊子さんの『沈
まぬ太陽』や、横山秀夫さんの『クライマーズ・ハイ』は映画化もされている。
映画では、お母さんが息子さんの手を引いて搭乗口まで一緒に来て、航空会社
の地上勤務の女性にその子を託して、手を振って「いってらっしゃい」「いっ
てきます」と別れるシーンがあるが、そのシーンのモデルが美谷島さん親子で
ある。息子さんの名前は健ちゃんという。

 事故の後の状況は経験した者でないとわからない。でも想像することはでき
る。一緒に寄り添うための指針にもなる。本書は苦しむ人たちに対して、私は
何ができるのだろう、という最初の疑問を提示してくれる。

 さらに本書は安全対策や慰霊の問題、責任の所在、遺族の心のケアなどのさ
まざまな問題を読者に対して提示し、「8・12連絡会」の25年間の歴史資料
でもある。
 本書を読み、ご遺族のみなさんや関係者のさまざまな努力に敬意を表すると
ともにその行動力に脱帽するのだ。

 美谷島さんの不思議な経験が書かれている部分がある。ある日突然“私の心
の中にストーンと健が入ってきた”と書かれている。2階建ての新幹線をみて、
健ちゃんの知らない車両だ、と美谷島さんは思った途端に、その経験をした。
それは他の人にはわからないことかもしれないが、美谷島さんは“その日から、
健は私といつも一緒にいる、心の中で生きている”と思うようになっていった。
という。美谷島さんが一歩前に進むことができた瞬間なのだろう。このような
経験は実は、それぞれの人がさまざまな形で経験していることであり、それを
意識しているか、していないか。あるいは、そのような潮の変わり目を覚えて
いるかいないか、という差なのかもしれない。むろん最愛の息子さんを亡くさ
れた美谷島さんの深い悲しみには及ぶことはできないが、それぞれの人は一生
の間に家族を亡くしていく。あるいは若かったら大失恋もあるし、就職や受験
に失敗して失意の内に日々を過ごしている人は大勢いる。そういう人たちもこ
の美谷島さんの経験、この潮の変わり目に遭遇しているのではないか、この経
験をして人は前に進む気力を得て、そして一皮むけるのではないか、と思うの
だ。忘れ去るのではなく、自己の体の中、心の中にそれらを吸収してしまうの
だ。もしかするとそのように吸収してしまうことが忘れる、ということなのか
もしれない。
 というふうに思ったのであるが、本書の最後に美谷島さんはこんなことを書
いている。

 「私は、悲しみは乗り超えるのではないと思っている。亡き人を思う苦しみ
が、かき消せない炎のようにあるからこそ、亡きとともに生きていけるのだと
思う。」

 ここまで読み進めて、上記のこと、潮の変わり目とか、吸収することが忘れ
ることなどと思ったことが実は間違いであったことにようやく気づいた。忘れ
ることはできない。吸収してもそれは忘れることではない。共に歩んでいくこ
となのだ。そうやって美谷島さんはじめご遺族は今も歩まれている。そのこと
を理解できたことが本書の読後、最大の収穫と云えるだろう。

 御巣鷹の尾根は、現在、運輸交通災害の聖地になりつつあるという。信楽鐵
道列車衝突事故(1991年)、名古屋空港での中華航空墜落事故(1994年)、福
知山線脱線事故(2005年)、竹ノ塚駅踏切事故(2005年)、さらにシンドラー
社エレベータ事故(2006年)などのご遺族が毎年、御巣鷹の尾根に集うという。
慰霊は記憶だ。慰霊することで、ご遺族は亡くなった方々と共にいることを確
認する。そして、われわれは事故を思い出し、事故を風化させず、安全対策を
怠らないことを誓うのだ。そのために慰霊がある。慰霊はご遺族だけのもので
はない。私たちこそ、慰霊という行為が必要だと思う。

 大災害には、慰霊のためのしくみが必要だ。ご遺族の心を癒やし、再発防止
や安全対策を考える拠り所となる。過去の慰霊場所は、たとえば原爆ドームが
真っ先に思い浮かぶ。関東大震災では、最大の死傷者が出た被服工廠跡地に東
京都の慰霊堂が建つ。その流れで云えば、建築物や被災遺構の保存という方法
ではないものの、この御巣鷹の尾根は充分に慰霊のしくみになっているのでは
ないだろうか。かなり深い山の中にあるので、巡礼者は一歩一歩時間を掛けて
進むことがすなわち慰霊の行為になっているのだろうと推測される。

 東日本大震災でも慰霊のしくみが必要なのだが、6年と10ヶ月経った今、は
っきりとしたものがまだない。
 美谷島さんは、東日本大震災のとき、児童と教師の74名が津波に呑まれて亡
くなった事故の「事故検証委員会」のメンバーに選ばれている。まさに原因究
明と安全対策、そして慰霊のしくみを考え、社会を動かした人たちの代表とし
てそこに名を連ねているのだろうと思った。
 悲惨な事故と事件を忘れないために私たち、生きている者がやらなければな
らないことは多い。

多呂さ(与党が野党と質問時間を同じにしろ、と要求し、ある程度与党の質問
時間が長くなったという信じられないニュースがありましたが、すでに特別国
会は閉会しており、年明けに通常国会が始まります。どういうことでしょうか? 
とても憤りをおぼえます)
 ブログ→ http://d.hatena.ne.jp/taro3643/

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■献本読者書評のコーナー(応募要項)
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 この本の書評を書きたい!という方は、応募要項を御確認の上、ご連絡くだ
さい。

・『元アイドルのAVギャル瀬名あゆむ、アイドルプロデューサーになる』
 (コアマガジン)
 http://www.coremagazine.co.jp/book/coreshinsho_024.html

・『ミスなくすばやく仕事をする技術』(秀和システム)
 http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/5125.html

・『マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命』(サンガ)
 http://www.samgha-ec.com/SHOP/300870.html

 参加ご希望の方(つまりは書評をご執筆いただく方)は、

・希望の書籍名:
・送付先ご住所・名前:
・筆名(あれば):
・書評アップ先の媒体予定:
・コメント:

 をご記入の上、下記までメールください。

 表題【読者書評参加希望】
 info@shohyoumaga.net

 皆さんのご応募、お待ちしております。

----------------------------------------------------------------------

 このコーナーの仕組みはとてもカンタンです。

1)まず、出版社の皆様より、献本を募ります。冊数は何冊でもOKです。下記
 まで御自由にお送り下さい。(著者の皆様からの直接の献本はご遠慮くださ
 い。かならず出版社からの献本をお願い致します。)

 〒142-0041 東京都品川区戸越5-4-3 アズ品川ビル4階
       ビズナレッジ株式会社内 [書評]のメルマガ 献本 係

2)このメルマガ上で、その本を読んで、書評を書きたいという方を募集します。
 先着ではなく、文章執筆実績と熱意優先で選ばせていただきます。(過去に
 執筆された文章などございましたら、合わせて御連絡ください。)

3)発行委員会はいただいたメールの中から、ピックアップし、献本いただいた
 本を送付します。(残念ながら提供いただいた冊数に応募数が満たない場合
 には、60日後に古本屋に売却します。)

4)ちなみにここでいう書評というのは、当メルマガに掲載する記事ではありま
 せん。送付先御本人分のブログ、あるいはアマゾンや楽天などのオンライン
 書店でも結構ですし、ブクログなど、専用のサイトでも構いません。つまり
 は当メルマガではないどこかリンクのできる外部に書評をアップお願いしま
 す。(あまりにも短いものは書評とは呼べませんので、文字数の条件を設け
 ました。書評は500字以上でお願い致します。)

5)献本を受け取った方は、1ヵ月後のメルマガ発行日までに、どこかに書評を
 掲載し、そのURLを発行委員会に送付します。(もし、本を受け取りなが
 ら期日までに書評を書かない場合には、以降、送付は致しません。

6)ちょうど一ヵ月後のメルマガにて、書いていただいた書評のURLを紹介さ
 せていただきます。期日に間に合わない、あるいは書けないという場合、送
 料をご負担いただき、書籍を返送いただきます。

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■あとがき
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 前回の号数が間違っていました。すみません。正しくは642号でした。

 先日、コンビニのコピー機で写真プリントを大量にしたのですが、待ち時間
に雑誌でも読もうかと思ったのですが、読むものが無くて苦労しました。とい
うか、雑誌というより安っぽい単行本みたいなものばかりでした。

 雑誌というメディアにも独特の魅力があると思うのですが、その強みを活か
す方法がわからなくなっているのかな、そんな印象を持ちました。(あ)

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