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[書評]のメルマガ vol.651

 

 

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■■ [書評]のメルマガ                2018.04.10.発行
■■                              vol.651
■■ mailmagazine of book reviews       [連載が100回となった 号]
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■コンテンツ
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★トピックス
→トピックス募集中です。

★「漫画’70s主義〜オッサン目線な漫画の地平〜」/太郎吉野
→<100>歌の風景、漫画の風景

★「いろんなひとに届けたい こどもの本」/林さかな
→82 声をあげること

★「日記をつけるように本の紹介を書く」/多呂さ
→第100回 死んでしまった子どもたちと生き残ってしまった大人たち

★「人事なショヒョー〜組織とコミュニケーションを考える」/SHOW−Z
→今回はお休みです。

★献本読者書評のコーナー
→書評を書きたい!という方は、まだまだ募集中

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■トピックス
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■今回の献本読者書評のコーナー
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 京都の出版社、エディット・パルク様より、下記の書籍の献本を頂戴しまし
た。

・高木和子『支え合い・学び合いで育つ「わたし」』(エディット・パルク)
  http://web.kyoto-inet.or.jp/people/cogito/%8Fo%94%C5%88%C4%93%E0/%8Ex%82%A6%8D%87%82%A2%81E%8Aw%82%D1%8D%87%82%A2.html

 書評を書きたい!という皆様、詳細は巻末で!

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■「漫画’70s主義〜オッサン目線な漫画の地平〜」/太郎吉野
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<100>歌の風景、漫画の風景

 つい先日のことだ。

 自宅で風呂に入っているとき、ある歌のフレーズがふと浮かんできて、その
後ずっと頭を離れずになり続けていたのだ。

 その後もまた、ふとした折にそのフレーズが脳内に鳴り響く状態が続いたの
だけど、そのフレーズが頭に鳴り響くたび、朝ぼらけの中、京都・百万遍の交
差点のカーブを、小ぬか雨に濡れた一番電車がレールを軋ませながら曲がって
くる景色…などが同時に再生されたりするんである。背景の時代はもちろん、
70年代だ。

 それが昔の荒井由実の歌だというのはわかっていたのだが、タイトルがどう
しても思い出せなくて、「ん〜〜〜〜っ!」だったのだ。

 ふと思い立って、googleでその歌の歌い出しのフレーズ、「夜明けの雨はミ
ルク色」と検索をかけてみたところ、それは、荒井由実、1973年のビューアル
バム「ひこうき雲」に収録された『雨の街を』という曲だ、というのがたちど
ころに判明した。

 そうだった。↓これだ、これです。

 https://www.youtube.com/watch?v=X1TrMI2P-HQ

 ネットは、実に便利ですね。

 この歌が、「ひこうき雲」に収録されていた、というのも同時にわかって、
70年代の京都の景色が脳内再生される訳もまた、深く納得がいったのであった。

 それはもちろん、とても個人的な体験に根差しているのだけど、ある歌、あ
るいは曲が、個人的なある風景やシチュエーションに結びついていて、歌と同
時に脳内映像が再生されて、思わず身もだえしてしまう…というのは、誰しも
によくあることだと思う。

 たとえば、わしで言うとこれ以外にも、シカゴの『サタデー・イン・ザ・パ
ーク』と、なぜかセットで記憶されているクリーデンス・クリアウォーター・
リバイバル『雨を見たかい』なら、高校時代の、夏の陽炎に校庭の松が揺れて
いる風景だ。

 風に巻き上げられた砂ぼこりの匂いもまた、同時に湧きあがってくる。

 『少年』とか『引越し』といった浅川マキの歌を思い出すたび、世田谷経堂
の、外の通りをバスが通ると揺れた下宿の、開け閉めの度にガタピシ軋んでい
た窓から見ていた夕陽や、バイト先の居酒屋から帰る夜の商店街の風景が、鮮
やかに蘇えってくる。

 前回の稿では、かわぐちかいじ『黒い太陽』はじめ、初期作品にみられる風
景の抒情性に触れたのだが、「風景」というのは、人それぞれに、個人的な体
験や記憶に強く結びついてもいて、歌の場合は、その歌を聴いていたころの記
憶に繋がって、実際の風景や状況を想起させ、思わず身悶えもしてしまうのだ。

 漫画の中に描かれた風景を見て、その風景の中に自分を置いてみたい、ある
いは行ってみたい、と思わせる漫画が、確かにある…というか、かつては、た
くさんあった。

 前回に取り上げたかわぐちかいじの初期作品の中で「地面にへばりついたよ
うな町」というのを、実際にモデルになったろう関東の地方都市を通過する列
車の中から、「あ! これだ!」と気づいたときには、無性にうれしかった。

 つげ忠男の漫画に描かれた利根川河畔の乾いた光景を実際に見たくて、用も
ないのに常磐線に乗ったこともあった。

 やはり用事もないのに、調布仙川の甲州街道や、深大寺の境内に立ってみた
のは、そこがある意味を持つ「風景」として、鈴木翁二の漫画に描かれていた
からだ。

 他にも、たとえば安部慎一の漫画に描かれた筑豊の風景、つげ義春の温泉場
や宿場町、勝又進の農村風景、等々には、単なる「背景」に留まらない、強烈
なインパクト、あるいは抒情性を持って、見る者に迫ってくる力があった。

 そして、時としては、その漫画の中で、その「風景」こそが、登場人物たち
よりもなお雄弁な「キャラクター」として、存在していたりもするのである。

 それに比して、ちかごろの漫画の中での背景というのは、あくまで「背景」
であってそれ以上でも以下でもなく、単なる「パース」に堕している例が、あ
まりに多い、と思わず悲嘆してしまった春の23時34分。

 しかし、と、気を取り直して、つらつらと思い出し、考えてみるに現代の作
家でも、たとえば『この世界の片隅に』のこうの史代、たとえば『Sunny Sunny
 Ann!』の山本美希、あるいは『あれよ星屑』の山田参助、『茄子』の黒田硫
黄、そうだ、うらたじゅんだって、いるじゃないか。

 彼らの作品の中には、きちんと、それ自体で何かを「語る」風景が、背景と
して描きこまれている。

 まだ新人ながら、西村ツチカがその作品中で背景として描く風景は、なんだ
か微妙に不安定で、その作品世界を形作る重要な要素ともなっている。

 https://comics.shogakukan.co.jp/book?isbn=9784091897640

 ↑ と、こんな感じに。

 わしが関係している専門学校や大学もそうだが、授業の中で漫画の「背景」
に関しては、まずは「パース」を徹底する。

 アナログでの作画の場合は必ず定規を使い、絵を描くというよりも「製図」
の要領で背景を描くことを覚えこまされる。

 もちろん、それは必要だし、量産するにはその方法が一番ベストなのだけ
ど、単なる背景ではなく、それ自体で何かを訴えかけてくる「風景」という
のは、そこからもう一歩も二歩も進んだ先に見えてくるんではなかろうか。

 日本漫画の「元祖」というのは、わしは江戸期の浮世絵だと思っているの
だが、その浮世絵は、広重しかり北斎しかり、「風景」そのものに語らせた
作品が、実に多い。

 ちかごろめっきり停滞気味とも言われる日本の漫画ではあるが、人物だけ
ではなく、キャラクターとして語りかけてくる「風景」を意識することが、
漫画表現の領域を広げ、さらなる高みに押し上げることにもなるんでは? 
と思ってしまった春の深夜なのだった。


太郎吉野(たろう・よしの)
 2011年に神戸から西宮へ引っ越して、ただ今のホームグラウンドは甲子園。
右投げ右打ち。掛布二軍監督はひとつ年上の同級生。

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■「いろんなひとに届けたい こどもの本」/林さかな
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82 声をあげること

 アメリカのフロリダ高校でまたも銃による悲しい事件がおき、
 当事者である高校生たちが声をあげ、大規模なデモ行進をしたことはネット
 動画でも多くとりあげられました。

 中でも、エマ・ゴンザレスさんの沈黙も含んだスピーチは、
 動画をみた多くの人の心を動かしたのは間違いないでしょう。
 私はこの動画を高校生の娘と一緒にみました。

 彼女はスピーチの英語を理解する前に、
 ゴンザレスさんの言葉のもつ力を受け取り、
 いつのまにか涙を流しながら聞いていました。
 そしてそれ以来、ツイッターでフォローし、銃規制の必要性を強く感じるよ
 うになっています。

 言葉が届くということを目の当たりにした後に読んだ、
 当事者が声をあげることについて、2冊の本をご紹介します。

 『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ』
 アンジー・トーマス作 服部理佳 訳 岩崎書店

 本書は昨年2017年アメリカで話題になった社会派YA。
 デビュー作にして、世界30か国で刊行されている作品です。

 主人公は治安が悪くギャングもはびこる街に暮らす、女子高校生スター。
 ある日、パーティから一緒に帰った幼なじみのカリルが、白人警官に呼びと
 められ、スターの目の前で射殺されてしまいます。
 目撃者はスターただひとり。

 最初は事実はひとつなのだから、自分が証言しなくても警官は裁かれると思
 っていたスターでした。しかし、事実とは異なる報道が重なり、スターは、
 いまはもう口を開けないカリルの為に、無実を証言する決意をするのです。

 元ラッパーである作者は大学で創作を学び、在学中から本作を執筆したそう
 です。タイトルも伝説のラッパーであるトゥパックの言葉からとられており、
 彼も銃で命を落としています。

 ザ・ヘイト・ユー・ギヴについてカリルはスターにこう説明します。

「The Hate U、UはアルファベットのU、Give Little Infants Fucks Everybody、
 頭文字を取って、T-H-U-G L-I-F-Eだよ。つまり、おれたちがガキのころ
 社会に植えつけられた憎しみが、やがて噴きだして、社会に復讐するって
 意味だ」

 その話を聞いた後、スターとカリルは警官に呼びとめられたのでした。

 スターは12歳のとき両親から、警官に呼びとめられたときにはどうすればいい
 かということについて教えられました。白人警官に対して黒人がとらなくては
 いけない態度についてです。

 「いいか、スター。とにかく連中のいわれたとおりにするんだ。手は見える
 ところに出しておけ。いきなり動いたりするんじゃないぞ。むこうから話し
 かけられないかぎり、口は開くな」

 警察を怖がるよう教えるのではなく、うまくたちまわる術です。

 カリルはいきなり動いた為に撃たれました。ただカリルは撃たれるような事
 は何もしていません。

 事件後、カリルは撃たれて当然であるように報道され続けました。
 事実とは違う報道がされるには、複雑な背景もあります。
 カリルはヤクの売人をしていたこともあり、偏見にもさらされ、スターの証
 言もヤクにからんだギャングからの脅かしもありました。

 果敢に立ち向かい声をあげるスターはまだ16歳。両親、親戚(伯父は白人警
 官のひとりでもあります)そしてボーイフレンド、親しい友人はしっかりと
 支えます。

 作者のリアリティある描写は、社会を変えていこうとする若い世代の強さを
 伝えてきます。

 本作は白人と黒人という人種対立だけでなく、黒人どうしでもギャングの抗
 争で殺し合いが起こることも含め社会の複雑さを詳細に描き出しています。

 スターの両親の人間性も生々しく、ケンカをしたときに、ヤケをおこした、
 父親が浮気をしその結果、スターには異母兄がいることも、それを受け入れ
 ている母親も、なぜ父親を許し一緒にいるかを説得力をもって教えてくれま
 す。

 ずっしりと重たい話ではあるのですが、嫌いな人とはどうつきあっていくか
 など、人生のライフハックもさりげなくもりこまれていて、細部まで読みご
 たえがありました。

 映画化も決定されているそうですが、撮影が終わった後に、スターのボーイ
 フレンドという重要な役柄の俳優が降板になり(その理由が過去に人種問題
 を助長させるようなジョークをYouTubeにあげていたのがわかり炎上した為)
 ようやく最近違う俳優で撮り直しが決まったようです。
 日本でも公開されたらぜひ見てみたいです。


 『パンツ・プロジェクト』
 キャット・クラーク作 三辺律子 訳 あすなろ書房

 こちらは、中学校に入学したリヴが服装規定によりスカートをはかなくては
 いけないことに、強い違和感をもち、パンツでも通学できるように「パンツ・
 プロジェクト」を友人らと立ち上げる物語。

 そう、本書もまた自分の違和感を声に出し、学校を変えていこうとする話で
 す。

 リヴは最初は簡単にできることだと思っていました。
 周りの中学ではパンツでもいいところはあるし、
 スカートにこだわる理由はないと思っていたからです。

 しかし、なぜパンツじゃなきゃいけないの?という声もあがりました。
 校長先生にも話をしましたが、将来的に考えるとして緊急の課題にはならな
 いとすぐの検討はしてくれません。

 前回のメルマガでご紹介した『いろいろいろんなかぞくのほん』(メアリ・
 ホフマン文/ロス・アスクィス絵/杉本 詠美訳/少年新聞社)に出てきた
 家族のように、リヴにはお母さんが2人います。

 パンツをはきたいリヴは自分のセクシュアリティについても考えるところが
 あり、お母さんが2人いる家の子はパンツをはきたがるわけ?とはいわれた
 くないことと、母親のひとりが既に心配事を抱えていたこともあり、親には
 秘密でプロジェクトをすすめます。

 自分らしくいられる服装を自分で選ぶリヴの行動は、読んでいてすがすがし
 く、ごく当たり前の行動に思えました。けれど、声をあげるには自然体だけ
 ではなく、やはり勇気が必要です。

 いろいろな人がいることについて、100%理解しなくても、受け入れていく
 心の柔らかさを意識させられました。

 まずは気負わず読んで欲しい。
 フリーペーパー「BOOKMARK」の装丁もしているオザワミカさんが描いたシャ
 ープな装画は手に取りたくなるかっこよさがあります。
 

 さて、最後に、
 この2冊に登場した彼らの声が、彼らのゴールにたどりついたら、
 10代ならではの、ただ楽しむ時間もつくって欲しいと願います。


(林さかな)
会津若松在住
http://1day1book.strikingly.com/

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■「日記をつけるように本の紹介を書く」/多呂さ
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第100回 死んでしまった子どもたちと生き残ってしまった大人たち

 連載が100回となった。2010年1月から始まっているので9年目にして100回。
震災の前から始まっていたのが少し驚きなのだ。今回も震災関連の本を読む。

 大川小学校。以前にも大川小学校について書かれた本を紹介したことがあっ
た。子どもたちだけで74人も犠牲になったこの小学校について考えるとき、そ
の犠牲になった子どもたちのことについて考えざるを得ない。あの子たちはど
んな想いで津波に呑まれてしまったのだろうか?そして残された親たちはどん
な想いで今を生きているのだろうか。

 それを西洋人が本にした。取材して考えて本にした。

『津波の霊たち 3・11 死と生の物語』(リチャード・ロイド・パリー著)
(濱野大道訳)(発行:早川書房)(2018年1月25日初版発行)

『GHOSTS OF THE TSUNAMI Death and Life in Japan's Disaster Zone』
(Richard Lloyd Parry)

 リチャード・ロイド・パリーは『ザ・タイムズ』の東京支局長。7年前の震
災の時にも東京に住んでいて在日歴は20年以上になるというジャーナリスト
である。彼が震災直後から東北で取材を続け、さまざまにそれを世界に向けて
発信している。そして、このたび、自身が取材したものの集大成として、特に
悲劇的な大川小学校をテーマにしたものを発表した。

 本書の特徴は大きく三つある。

 ひとつ目は、云うまでもなく外国人の視点で震災を表現している、という点
だ。外国人ならではの表現。またなかなか外国人には理解できない日本人の特
性を正直にわからない、としながらも独自のアプローチで解明しようと努力し
ている。

 二つ目は、震災の犠牲者の霊魂の問題に言及している点を挙げたい。無念の
死を迎えてしまい、さまよう霊魂。時に生きている人に乗り移り、訴えかける。
そんな霊魂に接した人たちを登場させている。

 そして三つ目の特徴は、これも外国人ならではと思うのだが、生き残った人
たちのやり場のない怒りや無念の気持ちを日本の制度やしくみ、システムとい
うような、この国を形作っているものに対する疑問を呈しながら、どこに問題
の本質があるか、ということを探ろうとしている点である。大川小学校の犠牲
について、どこに責任があるのか、をあらためて強く問うている。

 本書は、津波で子どもを亡くした親たちのその後を丹念に追い、津波に遭遇
したが、幸いにも生還した大人たちの話から犠牲となった子どもたちが呑み込
まれた津波の威力を表現し、そして犠牲者の霊魂に踏み込み、生と死。死と生。
なかんずく、日本人の死生観を書き表そうと努力している。そしてあれほどの
犠牲者が出たにもかかわらず、責任を認めようとしない行政全般(それは、大
事故となってしまったのに、再稼働しようとしている原発を推進しようとする
勢力も視界に入っていると思われる)について批評している。大きな非難はし
ていない。しかし擁護はまったくしていない。批判的に日本のシステムを表現
している。

 津波による破壊を目の当たりにした生存者。震災の犠牲者のさまよえる魂。
責任を取らないシステム。・・・・・震災、災害つながりではあるが、一見、
関係のないこれらの命題がころころと入れ替わり立ち替わりフェイドイン、フ
ェイドアウトする。

 ノンフィクションのルポルタージュなのだが、上質のミステリーを読んでい
るような感覚に襲われる。

 それでも本書が最もページを割き、読む側も一番エネルギーを費やさなけれ
ばならない処は、残された親たちの生きざまが書かれた部分であろう。地震の
朝まで元気にしていた子どもが、数日後に遺体となって戻ってくる。生き残っ
てしまった自分たち。死んでしまった我が子。親は苦しい。とても苦しい。さ
まざまな親たちを登場させて、その苦しみをさまざまに表現している。乗り越
えようとする親。時間がそこで止まってしまい何もできない親。行政を相手に
戦いを挑む親。それを迷惑と考えている親。子どもの数だけ親がいて、その数
だけ悲しみと苦しみがある。読むのがつらくなるほどだ。

 日本人は生の反対は死ではない。死は生の変形だ。・・・・・こう表現され
た箇所があるが、どうやらこのあたりが本書の主題ではないだろうか。自分が
ここにいるのは、過去にずっと遡って存在するご先祖さまのお蔭であり、自分
は彼らに生かされている。そして彼らはいつも自分と一緒に存在している。死
とは、存在しないことという定義だとしたら、死はそんな死ではない。死は見
えないけど存在しているものなのだ。親たちにとっては、ふつうに子たちは存
在している。いつも自分たちと共にいるのだ。


多呂さ(今年の桜は早かったですねぇ。あっという間に北へ去って行きました。
すでにつつじが咲き誇っていますよ)
 ブログ→ http://d.hatena.ne.jp/taro3643/

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■献本読者書評のコーナー(応募要項)
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 この本の書評を書きたい!という方は、応募要項を御確認の上、ご連絡くだ
さい。

・『支え合い・学び合いで育つ「わたし」』(エディット・パルク)
  http://web.kyoto-inet.or.jp/people/cogito/%8Fo%94%C5%88%C4%93%E0/%8Ex%82%A6%8D%87%82%A2%81E%8Aw%82%D1%8D%87%82%A2.html

・『追憶 下弦の月』(パレードブックス)
  http://books.parade.co.jp/category/genre02/978-4-434-23989-2.html

・『元アイドルのAVギャル瀬名あゆむ、アイドルプロデューサーになる』
 (コアマガジン)
 http://www.coremagazine.co.jp/book/coreshinsho_024.html

・『ミスなくすばやく仕事をする技術』(秀和システム)
 http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/5125.html

 参加ご希望の方(つまりは書評をご執筆いただく方)は、

・希望の書籍名:
・送付先ご住所・名前:
・筆名(あれば):
・書評アップ先の媒体予定:
・コメント:

 をご記入の上、下記までメールください。

 表題【読者書評参加希望】
 info@shohyoumaga.net

 皆さんのご応募、お待ちしております。

----------------------------------------------------------------------

 このコーナーの仕組みはとてもカンタンです。

1)まず、出版社の皆様より、献本を募ります。冊数は何冊でもOKです。下記
 まで御自由にお送り下さい。(著者の皆様からの直接の献本はご遠慮くださ
 い。かならず出版社からの献本をお願い致します。)

 〒142-0041 東京都品川区戸越5-4-3 アズ品川ビル4階
       ビズナレッジ株式会社内 [書評]のメルマガ 献本 係

2)このメルマガ上で、その本を読んで、書評を書きたいという方を募集します。
 先着ではなく、文章執筆実績と熱意優先で選ばせていただきます。(過去に
 執筆された文章などございましたら、合わせて御連絡ください。)

3)発行委員会はいただいたメールの中から、ピックアップし、献本いただいた
 本を送付します。(残念ながら提供いただいた冊数に応募数が満たない場合
 には、60日後に古本屋に売却します。)

4)ちなみにここでいう書評というのは、当メルマガに掲載する記事ではありま
 せん。送付先御本人分のブログ、あるいはアマゾンや楽天などのオンライン
 書店でも結構ですし、ブクログなど、専用のサイトでも構いません。つまり
 は当メルマガではないどこかリンクのできる外部に書評をアップお願いしま
 す。(あまりにも短いものは書評とは呼べませんので、文字数の条件を設け
 ました。書評は500字以上でお願い致します。)

5)献本を受け取った方は、1ヵ月後のメルマガ発行日までに、どこかに書評を
 掲載し、そのURLを発行委員会に送付します。(もし、本を受け取りなが
 ら期日までに書評を書かない場合には、以降、送付は致しません。

6)ちょうど一ヵ月後のメルマガにて、書いていただいた書評のURLを紹介さ
 せていただきます。期日に間に合わない、あるいは書けないという場合、送
 料をご負担いただき、書籍を返送いただきます。

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■あとがき
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 今回、献本いただいたエディット・パルクさんは、著者兼出版社の社長のよ
うで、出版の世界もだんだんそうなっていくのではないかな、と思いました。
そういえば、ハリーポッターの静山社さんも、もともと、翻訳者兼出版社の社
長でした。

 先日、知人が、元、私が本屋さんだと言ってあったのですが、てっきり出版
社の社員だったと勘違いしていたことが判明。それも、店頭に立っていた、と
言って初めて本屋さんと出版社の違いを認識したそうな。

 一般の人から見たら、同じ世界なのかもしれませんね。(あ)

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