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[書評]のメルマガ vol.678

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■■ [書評]のメルマガ                2019.05.20.発行
■■                              vol.678
■■ mailmagazine of book reviews [世の中には2種類の男しかいない 号]
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■コンテンツ
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★「トピックス」
→ トピックス募集中です

★「音楽本専門書評 BOOK’N’ROLL」/おかじまたか佳
→ #106『ソロ』

★「目につく本を読んでみる」/朝日山
→ 『脱税の世界史』大村大次郎 宝島社

★「おばちゃまの一人読書会〜中高年の本棚〜」/大友舞子
→ 『俺か、俺以外か ローランドという生き方』

★【募集中】献本読者書評のコーナー
→ 献本お待ちしています!

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■トピックス
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■今回の献本読者書評のコーナー
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 この本の書評を書きたい!という皆様、詳細は巻末で!

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■音楽本専門書評「BOOK'N'ROLL」/おかじまたか佳
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#106『ソロ』

 ブルガリアから連想するものは、なんですか?

 ヨーグルト。
 ……
 あ、あと、随分昔、『ブルガリアン・ヴォイス』というCDが話題になったっ
け。ブルガリアの民族音楽で、女性ばかりのコーラス。これが西欧的な和声と
はまるで異質な、野性味溢れる不協和なハーモニーで、新鮮だった。
 それから
 ……


 ぼくにとって、ブルガリアから出てくるのはこれだけ。
 大多数の日本人にとっても、そんなに変わらないのでは?


 そんな、正直縁遠いブルガリアを舞台に、ブルガリア人が主人公の小説を、
なぜかイギリス人が書いた。しかも彼は、インド人とイギリス人のハーフ、い
わゆるインド系英国人だという。
 妙にややこしく国籍アイデンティティが錯綜する小説。
 それがラーナー・ダスグプタの『ソロ』である。


 ぼくはもともと、多様性こそ豊かさのカギだと思っている。もちろん多様で
あるほど軋轢も生じる。それが戦争の原因にも、離婚の原因にもなる。しかし
それでも、多様性を捨てることは、意見を異にする人間を暴力で封じ込めるフ
ァシズムへの道なんじゃないか。
 それに、みんなが同じになってしまえば、進歩も生まれず、その集団に未来
はない以上、困難であっても多様性を、むしろ積極的に生み出していく方がい
い。


 十代の頃から、そんな考えがあって、主流から外れた、周辺に位置する音楽
文化に惹かれてきた。
 いまはポピュラー・ミュージックの王道と言えるロックも、70年代にはまだ
カウンター・カルチャーであり、周辺文化だった。矢沢永吉率いるキャロルが、
お茶の間カルチャーの象徴たるテレビに出た時など、ちょっとした事件だった
くらいである。ニューヨークで生まれたサルサという、まさに周辺的なラテン
音楽にもはまった。その影響で大学ではスペイン語を学んだ。
 要は、あまのじゃくというだけかも知れないが。


 そういうぼくにとって、「ブルガリア」「インド系」というキーワードは魅
惑的である。そこにどんな物語が語られるのか、本書を手に取らずにはいられ
なかった。


 さてこの小説、当欄で取り上げる以上、もちろん音楽本である。
 時々やるように無理矢理結びつけなくとも、音楽は重要なモチーフになって
いる。
 その証拠に、本書は2部構成になっているが、通常「第1部」と表記される
ところを「第1楽章」、「第2部」を「第2楽章」としているのである。
 もちろん、ストーリーの中でも、音楽が重要な役割を占めている。


 第1楽章の主人公はウルリッヒ。ドイツ風の名前だが、ブルガリア人だ。物
語は2001年という設定で、彼は100歳の誕生日を目前にした盲目の老人である。
 貧しく不自由な生活を耐え忍びながら、過去への追憶に浸る日々。その心象
風景に添うことで、われわれは彼の人生を辿る。
 そして、ほぼ20世紀に重なるこの物語を通して、ブルガリアの現代史をも知
ることになるのである。


 ブルガリア史にまったく疎いぼくは、まずこの国が、オスマントルコ帝国の
領土だったと知って、へーっと思う。
 ついで独立するも、今度はナチス・ドイツが占領。
 第二次大戦後は、ソ連の衛星国家として共産国に。
 そして、ソ連崩壊によって資本主義化し、今日に至るという、波乱と激動の
歴史を持つ国なのだ。


 ヨーグルトをつくって、余暇には村のおばちゃんがコーラスを楽しんでいる、
のどかで牧歌的なイメージが覆る。


 ウルリッヒは、曖昧になった記憶をランダムに追いかけながら、相次ぐ社会
の激変に呑まれ、翻弄されてきた自らの人生を思う。
 音楽に惹かれた幼いウルリッヒがジプシーの後について回る、というエピソ
ードなどは、音楽本として興味深く、また第2楽章への伏線ともなっている。


 さて、その第2楽章は、一転して群像劇となる。
 まず、最初に登場する人物がウルリッヒではない。ボリスという少年だ。舞
台も現代、すなわち21世紀である。
 さらに、第1楽章が回想録に特有の静謐で淡々とした語り口だったのに対し、
第2楽章ではストーリーの起伏が激しくなるからだろうか、文体もダイナミッ
クになる。
 一瞬、別の小説が始まったのかと思うほど、趣が変わるのだ。


 しかし、初めに登場する少年ボリスは、結局ウルリッヒの、社会的動乱によ
って生き別れになった息子だとわかってくる。
 この絆が、第1楽章と第2楽章を結ぶ唯一のリンクだ。


 ボリスはウルリッヒの血を引いたか、やはり幼い頃からジプシーの音楽に惹
かれた。ウルリッヒは父親の猛反対で音楽を諦め化学者への道を歩んだが、ボ
リスは興味の赴くままヴァイオリンを弾き始める。
 やがて社会の混乱の中で一切の係累を失い、一人孤独に暮らしながら腕を磨
く。


 そんな彼が、ニューヨークの音楽プロデューサー、プラスティック・ムナリ
に見出され、スターとなる過程が、第2楽章の主軸ではある。
 だが、それとはまったく別に、やはりソ連崩壊で混乱の極にあるグルジア
(現在のジョージア)が舞台となって、没落した上流家庭の娘ハトゥナや、彼
女の夫となるグルジア・マフィアの大ボスや、彼女の弟で詩人のイラクリなど、
魅力的な人物がそれぞれの物語を紡いでいく。
 そしてすべての登場人物は、911のテロを経たニューヨークで合流し、ひ
とつの物語に収斂するのである。


 そんな特異な構成を持つこの小説を読んで、ぼくが最も驚嘆したのは、「音
楽性」であった。


 小説で「音楽性」というのも変だが、音楽で使われる固有の手法を文学に応
用することで、新しい表現を生み出しているという意味に取ってほしい。


 第1楽章で応用される手法は、「転調」である。


 交響曲のタイトルには大体その曲の調が記されている。
 例えば有名なベートーヴェンの『第九』。これは「ニ短調」


 でも、え?と思わないだろうか。
 短調といえば、暗くもの悲しい雰囲気のはず。
 でも「第九」って、「歓びの歌」でしょ? あれってめちゃ明るくない?


 その通り。
 実は交響曲のような長い曲で、最初から最後まで同じ調ということはあり得
ない。それでは退屈で、聴衆が飽きてしまうからだ。
 それに、ロマン派の音楽は紆余曲折を経て最後にクライマックスを迎える劇
的な構成を特徴とする。その紆余曲折が、さまざまな調を経ることで表現され
るのだ。
 そのため、『第九』でいえば第1楽章だけでも、二短調→変ロ長調→ト短調
→ハ長調→ト短調→変ロ長調とめまぐるしく調が変わっている。短調と長調が
交互に出てくるところにご留意あれ。


 このように、調を変える作曲技法が転調なのだが、ぼくは、ウルリッヒの人
生を襲う体制の激変こそ、この小説における「転調」だと思うのだ。


 音楽において、調はその曲の背景となり、全体の雰囲気を支配する世界観で
ある。
 世界ががらっと変わるのが転調だとすれば、オスマントルコの帝国主義に始
まり、ナチス・ドイツのファシズム、ついで共産主義、さらにソ連崩壊による
資本主義と、国家の体制が根本から変わることは、まさに社会の「転調」と言
っていい。
 そしてウルリッヒのような個人の人生が、転調に翻弄されるメロディーであ
る。


 よく、日本もいま激動の時代にある、などと言うけれど、体制の根本が変わ
ることに比べたら、何ほどのこともない。戦後の日本は、結局同じ「調」の中
で歴史を重ねてきた。世紀の変わり目を挟むように巨大災害という「転調」は
あったものの、それは天変地異としてひとまずおく。


 とはいえ、ブルガリアが経験した、激しい「転調」は対岸の火事なのか。
 いや、日本もいつどうなるかわからない。
 実際、太平洋戦争の敗戦では、多くの日本人が「転調」を経験している。そ
れまで教えられてきたことがすべて否定され、虚構となった衝撃がいかにすさ
まじかったかは、われわれ戦後世代にとって想像の埒外にある。


 それでも、もし、再びそんな時代が来てしまってもうろたえないように、フ
ィクションを通じて世界の崩壊を疑似体験しておくことは、なにがしかの準備
になるだろう。


 一方、第2楽章は、「対位法」という手法を応用して書かれた、とぼくは思
う。


 交響曲の前、バッハの時代にはまだ主旋律という考え方は希薄だった。
 むしろ、複数のメロディを同時に重ねて、そのもつれあう様を楽しむ方法が
主流だった。
 これを対位法の音楽という。


 群像劇は、まさに対位法である。
 一人一人の登場人物がメロディーであり、彼らが重なり合い、もつれあって、
やがてひとつの物語を織り上げていくのだから。


 ではどうしてこの小説は、第2楽章で全く異なる「対位法」を選択したのか?


 その答えは、21世紀の今日、ウルリッヒの人生=ブルガリア現代史のように、
もはや一人の人生に現代史を象徴させることが出来なくなったからだと思う。
 
 複数の人生が折り重なって、初めて歴史というタペストリーが織り上がる時
代。
 それは、冒頭に書いたように、多様性の結果であり、ぼく自身はよいことだ
と考える。


 だからと言って物語自体がハッピーエンドとは限らないのだが、それでもこ
の小説を悲劇と読むかどうかは、人それぞれだろう。


 ウルリッヒには、遠い子供時代に本で知ったある日本語の、不思議な官能性
に惹かれた記憶があるのだが、言葉自体は忘れてしまっている。だがラストで、
親子の名乗りをしないまま息子ボリスの旅立ちを見送る時、不意にその言葉を
思い出すのだ。


 それは、「ソイネ(添い寝)」という日本語である。


 ここでぼくは、この小説が『ソロ』というタイトルであったことを思い起こ
す。


 ソロとは、一人という意味であり、音楽用語では独奏だ。
 ウルリッヒは離婚し、息子とも生き別れになり、年老いた両親に死なれてか
らは、孤独なソロの人生を歩んできた。
 ボリスもまた家族を亡くし、ジプシーの仲間ともはぐれて、たった一人で生
き延びながらヴァイオリンを独学、独奏で弾いてきた。
 血で繋がったふたつのソロは運命に引き裂かれ、そして運命に導かれて再会
するのだが、すぐにまた別れてしまう。作者はここで、安易な家族の再生は歌
わない。
 それでも、二人の距離感には、淡いようだが、この上ない官能性に満たされ
た深い何かが漂っている。
 それがまさに「添い寝」の感覚であるのだろう。
 
 人は独りである。そして、だからこそ独りではない。
 そのやるせないぬくもりを思いながら、ぼくはため息と共にページを閉じる。


ラーナー・ダスグプタ
西田英恵 訳
『ソロ』
二〇一七年一二月一五日 印刷
二〇一八年一月一〇日 発行
白水社


おかじまたか佳
素人書評家&アマチュア・ミュージシャン
壊れたラジカセ、使わなくなったプリンターとエフェクター類を、ハードオフ
に持って行きました。ラジカセは10円。プリンターは50円。エフェクター類は
スイッチが300円、VOXのアンプ・シュミレーターが900円、エレアコ用のプリ
アンプが3,000円。なんか、ちょっと嬉しい。また、行こ。(宣伝にあらず)

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■「目につく本を読んでみる」/朝日山
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『脱税の世界史』大村大次郎 宝島社

 大村大次郎というと、元国税庁で節税の専門家として多くの本を出している
方だが、こんな本も出していたとは知らなかった。

 内容はタイトル通りで、古くは古代エジプトや古代ギリシャの時代から、新
しいところではパナマ文書やGAFAまでの脱税史のトリビア本という感じである。

 多くの時代、多くの国を扱っているので、ひとつ一つのトピックを深く解説
しているわけではないものの、とても分かりやすい文体で書かれている。こう
いうところは、節税の本を大量に書いているうちに培われた能力かも知れない。

 だって節税の本を読むのはたいてい普段本を読まない人たちだろうから、そ
ういう人向けにややこしい税制のことを上手にわかりやすく説明しなければな
らないはずなので、必然的に文章も磨かれる。そんな感じがした。

 「はじめに」の冒頭には、「国家とは税金である」とある。そのココロは、
国の盛衰には必ずといっていいほど税金がからんでいるわけで、世界史に登場
する、強国・大国はどこも優れた税制を持っていたという。

 「民が疲弊しないように効率的に税を徴収し。それをまた効率的に国家建設
に生かす」これができていなければ国が興隆することはできない。逆に言えば
税制が政治腐敗や時代の変化などで劣化する時が、国家が滅びるきっかけとな
るのだと言う。

 で、脱税と言うのは、基本払う税金を減らしたいと思って細工することが多
い。これは古今東西どこでも一緒である。しかし「圧政、重税に対する抵抗と
して、民衆が結託して、課税逃れに走ると言う場合もあります。また富裕層や
貴族などが特権を活用し合法的に税を逃れるということもあります」

 「いずれにせよ、脱税がはびこる時は、社会は大きな変動が起きます。武装
蜂起、革命、国家分裂、国家崩壊などには。必ずといっていいほど『脱税』と
『税システムの機能不全』が絡んでいるのです」

 すなわち、脱税を見ていれば社会の変化、潮目が分かると言うことなのだろ
う。

 そして、「これまでとは違った立体的なイメージ」がわいてきて、「不可解
に思えていた出来事のつじつまがくっきりと見えてきたりする」のだそうだ。
早速読んでいく。

 最初に来るのは古代ギリシャと古代エジプトの税金史。古代ギリシャに税金
はなかったが、アンチドシスと言う必要な時に金持ちから寄付を募る制度かあ
った。これは指名されたら金持ちは半強制的に戦費などをカネを払わされる。
しかし、指名されていない、自分より金持ちがいたらその人を指名して自分は
指名から外れることもできた。指名された人は求められたカネを出すか、指名
してきた人と財産を交換することがどちらかを選ぶことができた。

 たとえばAという人が一番カネ持っているなら出すしかない。しかしAはB
の方が金持ちだと指名することができるのだ。Bは本当にその通りならAの代
わりに金を払う。Bが「いや、Aくん、キミの方が金持ちだろ?」と拒否すれ
ばAから財産の全交換を求められる。

 もしBの方が本当にAより金持ちなら、財産を全交換したらAは儲かる。B
の言う通りAの方が金持ちだったら、立場が逆転してBの方が金持ちになる。
要は金持ち同士の財産情報が上手に制度化・活用されて前金のように機能して
いた。

 とはいえ、基本税金を取るのは当時から簡単なことではなく、間接税や関税
をメインにせざるを得なかった。しかも、関税をごまかす者は昔からいた。

 徴税請負人と言う職業もあった。税金を徴収する仕事と引き換えに手数料を
もらう仕事である。たとえば国から100万円分の税金を集めて、そのうち20万
円をもらって80万円を国に納める。

 この方法は請負人が税金を集めるので徴収コストが安くなる反面、腐敗の温
床になってしまうことが多い。古代エジプトなど、そうした事情がよく分かっ
ていて腐敗を防ぐ優れた仕組みを持っていたが、それでも腐敗を避けることは
できなかった。

 そんなところから始まって、ユダヤ人の世界放浪はもともと重税を割けるた
めだったとか、イスラム教に改宗すると税金の割引があったとか、清教徒革命
はたった1人がたった20シリングの船舶税の支払いを拒否したのをきっかけに
始まったなどなど、古今東西の税金と脱税の興味深い話が続いていく。源泉徴
収がナチスドイツの発明だとかも、初めて知った。

 とはいえ最も量的に多いのは現代のトピックで、タックスヘイブンやGAFA、
(Google Amazon Facebook Apple)の逃税など、現在進行形の問題に多くのペ
ージが割かれている。

 中でもプーチンについて触れているところで、ソ連が崩壊したから世界は格
差社会になったという指摘は鋭い・・・。ライバルがいなくなったから資本主
義は堕落したというわけですね。

 これは面白いと思って他の大村さんの本を調べてみると、税金関係だけでな
く「おカネの流れ」で歴史を読み解くような内容の本がいくつか見つかった。
節税本なんか読まない人でもこういう本は興味がわくだろう。税金本の著者は、
いつの間にか、お金の歴史の専門家になっていた。

(朝日山 烏書房付属小判鮫 マカー歴二十うん年)
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■「おばちゃまの一人読書会〜中高年の本棚〜」/大友舞子
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けっこういいヤツ。カリスマホストのローランド
『俺か、俺以外か ローランドという生き方』(ローランド・著 KADOK
AWA)

 今回紹介するのは『俺か、俺以外か ローランドという生き方』です。帯に
は「読めばわかる。ボクがなぜ、コイツを弟と呼ぶのか」というGACKT様
の推薦文が書いてあります。

 「前にキャバクラ嬢の本を紹介して、今回はホストかい」とおっしゃる皆さ
ま、すみません。だって本が売れないこの御時勢、売れているのはキャバ嬢と
ホストの本しかないんですもの。小説なんて実売1800部しか・・・あ、すみま
せん炎上しちゃう。(わからない方は「ネット見ろ!」BYアンジャッシュ・
渡部)

 ローランドとは、東京は新宿の歌舞伎町のホストで、1日の売り上げが300
万にもなるほどのカリスマホストです。メディアに積極的に出て、上から目線
の名言をかまし、それがちょっと笑えて、トークも芸人さん並に上手なことか
ら最近、話題になっていますね。かつて城崎仁なんて人もいて今は通販番組で
がんばっているようですが、それとはまた違うビジュアル系で女子のファンも
多いよう。おばちゃまが最初に見たのは動画でしたがたしかにオーラがありま
した。

 そのローランド様の名言を集めたのがこの本。
「無様に勝つぐらいなら美しく負ける。まあ、俺は美しく勝つんだけど(笑)」
とか、
「ローランドが下を向くときは、出勤時に靴をはくときだけさ」
 というタカビーな発言でクスリと笑える。

 でも一番有名なのが、
「世の中には2種類の男しかいない、
俺か、
俺以外か」
ですね。

 すごい!って一瞬思うんですが、よく考えてみたら、この世の人はだれでも
俺か俺以外、私か私以外ですよね。なあんだ。
 でもまあ面白いですね。このセンスはどこで培われたのかの秘密が本に書い
てあります。

 それは帝京高校サッカー部。

 バリバリの全国出場をめざすこの部にいたというからサッカーの精鋭ですね。
ここでの先輩や同級生、後輩とのやりとりからとっさにおもしろいことを言う
センスが磨かれたらしい。そう、木梨憲武を輩出した帝京サッカー部はサッカ
ー選手だけでなく、タレントもおのずと育成する養成所だったんですね。

 そして、この人のもうひとつの魅力というのが、フツーにいいヤツというこ
と。タカビー発言からちょこちょこ見え隠れするフツー感が笑える。

 それが一番顕著なのが、

「俺以上におまえを幸せにできるヤツがいる?彼氏なんて作らなくていい」
っていう章。

 これ彼女じゃなくて妹に言った言葉で、妹さんに彼ができてヤキモキしたと
いう、なんや、一般家庭の微笑ましい話やないかい!ってところがね、爆笑で
なんや、普通のええヤツやないかいと読めます。(出だしが「大好きな大好き
な妹へ」だよ。)

 これがギャップ萌えを誘導する話ならまたすごいんですが、結局、まだ20代
半ばの青少年。なんか若いのよ、したたかさが足りないのよ。

 キャバ嬢のほうは、歌舞伎町の愛沢えみりと、名古屋・錦の小川えりが引退
を発表して、すでに北新地の門りょうも引退して、今後が不透明ですので、ホ
スト界はローランド1人でがんばっていただきたい。もう2〜3人ビッグなホ
ストが出ると活気づくんだけどね。

 ちなみにこの本の印税は、カンボジアの子どもたちの育成と、東日本大震災
をはじめとする日本各地の復興のために使われるとのことです。やっぱり、い
いヤツや〜。

大友舞子(おおとも・まいこ)
昭和20年代生まれのフリー編集&ライター。関東生まれで関西在住。

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■献本読者書評のコーナー(応募要項)
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 この本の書評を書きたい!という方は、応募要項を御確認の上、ご連絡くだ
さい。

・渋谷昌三 著『人を傷つける話し方、 人に喜ばれる話し方』(WAC)
 http://web-wac.co.jp/book/bunko/280

・『ヒューマン ─ 私たち人類の壮大な物語』(発売:紀伊國屋書店)
 http://www.human.ac.jp/cm/president.html#book3

・『たまご社長が教える運をつくる仕事術』(三楽舎)
 http://www.sanrakusha.jp/archives/1510


 参加ご希望の方(つまりは書評をご執筆いただく方)は、

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 せていただきます。期日に間に合わない、あるいは書けないという場合、送
 料をご負担いただき、書籍を返送いただきます。

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■あとがき
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 配信が遅れました。っていうか月をまたいじゃいました。すみません。

 またすぐ、10日号でお会いしましょう!(あ)

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