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[書評]のメルマガ vol.707

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■■ [書評]のメルマガ                2020.08.20.発行
■■                              vol.707
■■ mailmagazine of book reviews    [この世にあるうちは楽しく 号]
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■コンテンツ
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★「トピックス」
→ トピックス募集中です

★「おばちゃまの一人読書会〜中高年の本棚〜」/大友舞子
→ 『万葉学者、墓をしまい母を送る』(上野誠・著/講談社)

★「音楽本専門書評 BOOK’N’ROLL」/おかじまたか佳
→ #122『器楽的幻覚』

★「目につく本を読んでみる」/朝日山
→ 『「オルグの鬼」 労働組合は誰のためのものか』 二宮誠 講談社+α文庫

★【募集中】献本読者書評のコーナー
→ 献本お待ちしています!

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■トピックス
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■今回の献本読者書評のコーナー
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 この本の書評を書きたい!という皆様、詳細は巻末で!

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■「おばちゃまの一人読書会〜中高年の本棚〜」/大友舞子
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母と息子の相聞歌
『万葉学者、墓をしまい母を送る』
(上野誠・著/講談社)

 先月の『死にぎわに何を思う』(上村くにこ著・アートヴィレッジ)に引き
続き、今月も死をテーマにしてた本です。おばちゃまも60代半ば、どうしても
関心がこっちになりますねん。

 著者は万葉学者。と言われてもピンとこない方もおられるかもしれない昨今
ですが、元号・令和が『万葉集』からの引用ということでちょっと注目されま
したね。著者は、時代を超えて綿々と一定の読者を持つ『万葉集』の研究者と
して奈良大学教授の傍ら、メディアで大活躍している人気研究者です。
(ちなみに、大女優・松坂慶子さんも最近、万葉集を愛読しているそうです)
 2016年に母上を送った後、古くから担当している編集者に頼み込んで出した
のがこの本。

 なんでも歴史といえば、大きな事件や偉人について著述するものと思われて
いますが、そんな主流の歴史研究のほかに、フランスのアナール学派による、
社会と個人や習慣や心性の変化を綴る分野があるらしく、それに従ってご自分
の経験を描こうとしたと前書きにあります。

「祖父が死んだ1973年(昭和48年)夏から母が死んだ2016年(平成28年)冬の
43年間の死と墓をめぐる私自身の体験を心性の歴史として語ってみたい」とあ
り、おばちゃまはほぼ同世代なので、時代の雰囲気はわかりすぎるぐらいでし
た。

 話はまず、昭和48年の祖父の見送りから始まります。実業家だった祖父は葬
儀も大きく、通夜ふるまいは自宅で行われます。料理、酒を出すのは女たちで
台所はてんやわんや。
 おばちゃまの祖父も通夜を自宅で執り行い、近所の人をもてなしたからこの
たいへんさはわかります。母が疲労困憊してたよね。でも女は誰一人として席
について飲食してなかった。(ジェンダー的にどうよ)。
 そこで描かれるのは祖母(故人にとっては妻)と母(同・娘)による生々し
い湯灌の描写。これを著者は、故人との別れを愛おしむ儀式ととらえ、産湯と
同じものと省察します。

 葬とは故人を愛しながらも死=ケガレに触れることを避ける、この世とあの
世、生と死、愛と憎しみが相反する儀式であることを、イザナギとイザナミの
例を引いて語るところはこの本の1つのハイライトシーンです。

 母への愛がひしひし

 次に著者は高齢の母を介護することになります。母を福岡から奈良に移して
7年間、介護施設を転々とし、母の骨折や誤嚥性肺炎などを経ての見送りは、
経験したことがある人にとっては「あるある」と共感されるところでしょう。

 おばちゃまが感銘を受けたのは、介護をするうちにお母さまとの間に生まれ
た親密性についての描写です。
 そこを著者はあまり目立たないようにさりげなく書いているのですが、私は
墓の話より湯灌の話よりここが印象的でした。

「介護の中心となった私と母との間には。割って入りこめない世界があるとい
うような感覚を、他の家族たちはもったのではないかと思う」
「母と接する時間が多く、母も息子の私を頼ることが多くなると、ほかの家族
には立ち入れない心の領域ができてしまうものなのだ」
「長いつきあいの編集者に頼みこんでこんな本を出したいと願った私の心の奥
底にも、母を独占したい気持ちがどこかにあるような気がする」

 このような心情を斎藤茂吉の歌や、天智天皇大后の歌を引用しつつ述べてい
きますが、最後に大伴旅人の歌を引用するところに感銘を受けました。

 この世にし楽しくあらば来む世には虫に鳥にも我はなりなむ
 生ける者遂にも死ぬるものにあればこの世にある間は楽しくをあらな
                    (『万葉集』巻3の348.349)

 来世、そんなもんは知らんさ。この世で楽しく生きられたら来世で虫に生ま
れ変わっても鳥に生まれ変わったって知るもんか。とにかくこの世に生きてい
る間が大切なんだから、楽しく生きなきゃソンだろう。

 母上はホトトギス派の歌人として名のある方だったそうですが、著者はこの
歌について、
「ちなみにこのふたつの歌は母も私も大好きな歌であった。」
と書いています。やや戯れ歌に近いような旅人のこの歌を介して母と息子の心
が触れ合う、この歌が相聞歌に思えてちょっとドキドキいたしました。

 本書によると、37回忌をもって人はみな個人から「ご先祖」とひとくくりさ
れるそうです。37回忌とはその人を覚えている人がいなくなる時期ですね。

 紫式部でも織田信長でもない私も、遠くない将来にはご先祖になるわけで、
となるとやはり「この世にあるうちは楽しく」生きるのがいいんだなと再確認
した次第です。

大友舞子(おおとも・まいこ)
昭和20年代生まれのフリー編集&ライター。関東生まれで関西在住。

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■音楽本専門書評「BOOK'N'ROLL」/おかじまたか佳
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#122『器楽的幻覚』

 高齢の知人が体調を崩し、原因はわからないものの肺炎だろう、と診断され
た。

 肺と言うと、すわ、コロナ、というご時世だが、幸い検査の結果は陰性で、
老人性の肺炎ということになった。

 それでも見舞いは一切禁止で、家族すら病室に入れない厳戒体制。院内感染
を警戒しているのだろうが、何の病気であれうっかり入院も出来ない厄介な時
代だ。

 ところで、老人性肺炎は、昨今よく聞く言葉で、特に食べ物が気管に入って
も気づかないまま炎症を起こす、誤嚥性肺炎が時折話題に上る。老人と言えば
肺病のイメージすらある。

 しかし肺の病は、かつては若者の宿痾でもあった。

 大岡昇平の原作を、塚本晋也の監督主演で再映画化した『野火』が、つい先
日テレビで放映されていたが、冒頭、主人公の兵隊が肺を病んでいる。

 それで、病院に行けと命じられるが、重傷者で手一杯の野戦病院ではたかが
肺病なんかで来るなと追い返される。仕方なく部隊に戻ると、帰れと言われて
帰って来るやつがあるか、粘れ、とまた追い返される。激しい咳に苦しみなが
ら、行ったり来たりを繰り返す悲惨な姿が描かれていた。

 肺という臓器の病いには、どこかそこはかとない悲しみがつきまとう。

 それは、「生きている」ことを「息がある」と表現するように、呼吸という
ものが生命現象の根幹であり、絶えざる運動であるからかも知れない。それを
司る肺が衰える経験は、直接死を覗き込む経験に近いのだろう。

 梶井基次郎が31歳の若さで夭逝したのも、肺結核の故であった。


 肺を病んでいると、常に体が微熱でだるい。その体の重さが芸術家の神経を
かき乱し、心を鬱屈させる。そこから抜け出ようと、ささやかな美的テロリズ
ムを敢行するというのが、代表作「檸檬」である。丸善の美術書売り場で、画
集を乱雑に積み上げた山の上に、一個の爆弾たる檸檬を置く、という有名なラ
ストシーン。ここでは当然、美術が重要なモチーフになっているのだが、当音
楽本批評としては、その前、そもそも主人公が果物屋で檸檬に出会うシーンで、
店先に並んだこの果実を形容するために、音楽を持ち出している点にも注目し
たい。

 実際「檸檬」のこの場面以外にも、梶井は多くの小説で音楽に言及している
のである。

 中でも「器楽的幻覚」は、音楽会での体験そのものを扱った、純粋な音楽小
説の佳篇として、美術をモチーフとする「檸檬」と好対照を成す。

 フランス人ピアニストが来日し、6回の連続公演を行った。そのある回。
「私」は第一部の長大なソナタを没入して聴くことができる。それは「そのソ
ナタの全感情のなかに没入することが出来た」ほどの、全身全霊を傾けた音楽
体験だった。

 こういうことは、いかに音楽が好きでもめったにない。特に長い曲になれば、
ややもすると集中力が途切れ、心は音楽を離れてあらぬ雑念に流されてしまう
ものだ。

 しかしこの時の「私」は、「いつもにない落ち着きと頭の澄明を自覚しなが
ら会場に入った」せいか、そうした奇跡的な音楽体験をするのだ。

 ところが、休憩になって一服しに出た「私」は、その感動が「一種無感動に
似た気持ちを伴って来ていることを感じ」る。

 そして第二部になると、もう「私」の集中力は戻らない。ピアニストの指が
泡を噛む波頭や戯れる家畜に見え、音楽よりも聴衆の様子が気になり始める。

 今度は短い曲がいくつも演奏されるのだが、曲の間聴衆は息を殺し、終わる
と拍手する、また次の曲が始まると沈黙し、終わるとざわめく。黙る、ざわめ
く、黙る、ざわめく。そのリズムの機械的な反復に「私」の心はさらわれ、音
楽そのものは虚ろに流れていくばかりだ。

 やがて息を殺して聴き入っている聴衆は、「私」には「石化」したように感
じられる。そして彼らは、ピアニストの白い手が、ピアノを操るのではなく、
「あの上で殺人を演じても、誰一人叫び出そうとはしないだろう」という奇怪
な想念に到達するのだ。

 一個の檸檬を芸術的爆弾に仕上げた、文学テロリスト梶井基次郎らしい想像
力の暴走。器楽的幻覚である。

 その後、音楽会が終わっても、「私」のテロリズムは終わらない。

 梶井基次郎という作家の評としては、退廃が逆説的に生き生きとした清浄に
至る点を、この稀有な作家の特質とするのが一般的なようだが、この小品に限
っては、「私」の鬱屈はどこにも突き抜けていかないのである。ただ、想像力
が猛々しく「私」の心を食い荒らしてしまうばかり。

 ここで唐突だが、ロバート・ジョンソンに飛ぼう。

 ブルースに革命を起こし、後のロックの礎となった、あのロバート・ジョン
ゾンである。


Me and the Devil

   was walking side by side

Me and the Devil

   was walking side by side, ooh

I’m goin’ to beat my woman

   untill I get satisfied

 これは代表曲のひとつ「俺と悪魔のブルース」の一節だ。

「俺と悪魔は並んで歩いていた 俺と悪魔は並んで歩いていた 俺は俺の女を
 殴るだろう 心ゆくまで」

 はっきりと「女を殴るだろう」と明言するロバート。いまならDVだが、当
時、アメリカにもそうした概念はなかったのか、小説を読んでも、男が女を平
気で殴っている。レディ・ファーストもまやかしに過ぎない。

 しかし彼はなぜ、愛する女を殴るのか。言葉を換えると、殴ってまで女に執
着するのか。続く歌詞は、こうなっている。


She say you don’t see why

   that you will dog me ‘round

She say you don’t see why

   that you will dog me ‘round

It must-a be that old evil spirit

   so deep down in the ground

「彼女は言う あんたは理由もわからずにあたしの後を犬みたいに付け回すわ
×2 きっとあの古い悪霊のせいね 地面の下深くにいるあの悪霊の」

 つまり、執着の理由を、あんたは自分でもわかっていない、と当の彼女が指
摘するのだ。

 そしてそれを「地面の下深くにいるあの悪霊」のせいにする。

 だがその悪霊こそ、いままさに彼と肩を並べて歩いている、その「悪魔」の
ことだろう。

 したがって「地面の下深く」とは、どこか遠い異世界ではなく、男自身の心
の中。いわゆる深層、無意識の領域を差しているのだ。

 愛しているはずの女を殴ってしまう自らの暴力衝動が、フロイト博士の知見
を待つまでもなく、深層心理に潜む何かに由来しているのだと直観するロバー
ト・ジョンソンの自己認識は、極めて近代的な人間認識である。

 そしてそのブルーな病理は、爽快で清浄な場所には出て行かない。むしろ地
面の下深くに埋没してしまい、そこでは一個の檸檬を見出すことが出来ない。

「器楽的幻覚」における「私」のように、

 ちなみに、梶井基次郎は1901年生まれ。ロバート・ジョンソンは10年遅れて
1911年生まれ。共に若くして亡くなっており、梶井は1932年、ジョンソンは
1938年、享年はそれぞれ31歳と、27歳である。もっともこの時代のブルースマ
ンの戸籍は正確ではないし、太平洋を隔てた日本とアメリカは、いまの何倍も
遠かっただろう。しかしそれでも、ふたつの人生がほぼ同じ時期に重なること
が、不思議な暗合に思えてならない。


 片や音楽を歌うことに、心の病苦を乗せたロバート・ジョンソン。
 片や音楽を聴くことに、心の病苦を乗せた梶井基次郎。
 それは同じコインの裏表ではないか。

梶井基次郎
「器楽的幻覚」
新潮文庫版『檸檬』所収
昭和四十二年十二月十日 発行
昭和五十九年一月二十日 三十三刷
おかじまたか佳
素人書評家&アマチュア・ミュージシャン

相変わらず引き籠っています。先日、ヴォイス・トレーニングを再開しました
が、Skypeによるオンライン・レッスン。デジタル・ツールに弱く、Skypeを使
うのも初めてでしたが、何とか使えました。やってみると、案外家で出来るの
もいいな、という感じ。このまま分断社会が定着していくのかなぁ。

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■「目につく本を読んでみる」/朝日山
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『「オルグの鬼」 労働組合は誰のためのものか』 二宮誠 講談社+α文庫

 今の雇用環境は厳しい。非正規労働者が増えている上に、正規労働者でも賃
金が伸びないのも大きい。いわゆるブラック企業の問題も深刻だ。

 そんな労働者不遇の時代、一番頼りになるはずの労働組合の存在感は薄れて
いる。存在感が薄れるくらいならまだマシで、場合によっては労働者の敵扱い
すらされることもある。

 曰く「労働組合は正規労働者の味方で、非正規は蚊帳の外に置かれている」
「リストラに対し、組合は何も力になってくれない」等々、労働組合がいかに
役立たずかと宣う主張はいくらでも見つかる。

 そうなった理由は改めて述べないが、過去には労働組合が輝いていた時代も
あったのだ。この本の著者、二宮氏が活躍していた時代はそうだった。

 この本に注目したのは、帯に「ニトリの似鳥昭雄会長イチ押し!」とあった
から。手に取ると、二宮さんと似鳥会長の対談が載っているほか、株式会社エ
コス会長・平富郎氏、そして株式会社ダイナムジャパンホールディングス取締
役会議長・佐藤洋治氏と、二宮氏の対談まで載っている。

 いわば敵である経営側の人間と、「労働運動ひとすじ40年。全国各地で労働
組合の組織化を指揮してきた『伝説のオルガナイザー』」が仲良く対話してい
る。これは買わなきゃならないでしょw?

 著者の二宮氏は68年に拓殖大入学、70年安保の嵐が学内に吹き荒れていた環
境下、民社党系の会合によく誘われているうちに「いずれ政治家になりたい」
と思ってゼンセン同盟(全国繊維産業労働組合同盟・UAゼンセンの前身)の職
員となった。

 職員になって、いきなりぶつかった事件が、72年5月に発生した千日デパー
トビル火災だった。火元がニチイ(現イオン)の衣料品売り場で、同ビルに入
っていたキャバレーでも多くの死傷者が出た。そのキャバレーの経営に暴力団
が関わっていたことから、ニチイは企業存亡の危機に陥った。

 そんなニチイの危機を救ったのが、ゼンセン同盟の幹部であった竹内文雄と
いう方で、暴力団組長の自宅に単身乗り込み、サシで話をつけてきた。

 これが労働運動というものか。いずれ組合をバックに政治家になりたいと思
っていた二宮氏だが、そんな甘い考えではこの世界でやっていけないことを痛
感することになる。

 同じ頃、全盛期のオルガナイザーである佐藤文雄という人がいるゼンセン組
織局に配属され、プロパーとしての仕切り方やメンタルを鍛えられた。そして
福井県に飛ばされ労働組合の基礎を実践でたたき込まれることになった。繊維
会社が多い福井で街宣車1台と印刷用具一式を渡されて、繊維会社の中に労働
組合を作り、社員の組織化を進めていくのである。

 自分の担当として30〜40の組合の面倒を見ていながら新規開拓はなかなか大
変なことで、時間もマンパワーもない。そのためターゲットにする会社を決め
たら「社長の経歴、人脈、会社内の人間地図、主要取引先などを入念に事前調
査します。そして、そこの従業員の誰が手を上げれば、多の従業員がついてく
るのか、組織化の核(リーダー)となりえるキーマンの情報も掴んで、いよい
よ接触します」・・・どこの辣腕営業マンやねん?という感じw。

 もちろん労働組合を作るといわれて抵抗する経営者が多いわけだが、最初に
落とすのは業界トップの会社にしろ!そうすると2番手以降は抵抗をあきらめ
るとか、会社に不満があって自分から労働組合を尋ねてくるような奴は信用し
てはならないとか、会社が倒産した時はどう対処するのかとか・・・

 いわゆる労働組合としての仕事もするけど、労働組合のイメージとは全く違
う、有能なビジネスマンがやりそうなことが書いてある。当然そうした過程を
経て作られた労働組合は経営側からも信頼されることが多い。この本に三人も
優秀だとされる会社の経営者が出てくるのはそうした信頼があるからだろう。

 問題は、そうした戦績をもつ二宮氏を含め、過去の労働組合の組織化をやっ
て来た人たちのノウハウが現役の人たちに伝わっていないことだ。これは二宮
氏も忸怩たる思いがあるようで、この本も若い労働組合の職員に向けて書いて
いるような節がある。

 二宮氏が活躍していた時代は、1歩間違うと暴力沙汰とか普通にあったし、
今のように失言ひとつで炎上といったような、ぬるい社会状況ではない。鉄パ
イプ持った学生が殺しあってたり、ヤクザが地上げのためクルマを店に突っ込
ませるとか普通にあった。それゆえに「墓場まで持っていかなきゃならない」
ノウハウも多かったようだ。

 そうしたノウハウは今の時代にそぐわない部分もあるのかも知れないし、今
の若い人に教えても現実離れしているように思われるだけかも知れない。しか
し、そうしたノウハウの後継者が既存の労働組合に見つけられないなら、こう
した本で公開しても良かったのではないか?そんなことを思った。

 さらに言えば、こういう方がまだ生きておられるうちに、何がしか労働問題
を解決するサービスを提供するベンチャー企業を創ろうとするような人が、二
宮氏のような方がご存命のうちに教えを請いに行くべきではないかとも思うの
である。

 過去の労働組合のノウハウを労働組合ではなく、ベンチャー企業が活かして
も何の問題もないのだから。


(朝日山 烏書房付属小判鮫 マカー歴二十うん年)

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■献本読者書評のコーナー(応募要項)
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 この本の書評を書きたい!という方は、応募要項を御確認の上、ご連絡くだ
さい。

・渋谷昌三 著『人を傷つける話し方、 人に喜ばれる話し方』(WAC)
 http://web-wac.co.jp/book/bunko/280

・『ヒューマン ─ 私たち人類の壮大な物語』(発売:紀伊國屋書店)
 http://www.human.ac.jp/cm/president.html#book3

・『たまご社長が教える運をつくる仕事術』(三楽舎)
 http://www.sanrakusha.jp/archives/1510


 参加ご希望の方(つまりは書評をご執筆いただく方)は、

・希望の書籍名:
・送付先ご住所・名前:
・筆名(あれば):
・書評アップ先の媒体予定:
・コメント:

 をご記入の上、下記までメールください。

 表題【読者書評参加希望】
 info@shohyoumaga.net

 皆さんのご応募、お待ちしております。

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 このコーナーの仕組みはとてもカンタンです。

1)まず、出版社の皆様より、献本を募ります。冊数は何冊でもOKです。下記
 まで御自由にお送り下さい。(著者の皆様からの直接の献本はご遠慮くださ
 い。かならず出版社からの献本をお願い致します。)

 〒142-0041 東京都品川区戸越5-4-3 アズ品川ビル4階
       ビズナレッジ株式会社内 [書評]のメルマガ 献本 係

2)このメルマガ上で、その本を読んで、書評を書きたいという方を募集します。
 先着ではなく、文章執筆実績と熱意優先で選ばせていただきます。(過去に
 執筆された文章などございましたら、合わせて御連絡ください。)

3)発行委員会はいただいたメールの中から、ピックアップし、献本いただいた
 本を送付します。(残念ながら提供いただいた冊数に応募数が満たない場合
 には、60日後に古本屋に売却します。)

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 は当メルマガではないどこかリンクのできる外部に書評をアップお願いしま
 す。(あまりにも短いものは書評とは呼べませんので、文字数の条件を設け
 ました。書評は500字以上でお願い致します。)

5)献本を受け取った方は、1ヵ月後のメルマガ発行日までに、どこかに書評を
 掲載し、そのURLを発行委員会に送付します。(もし、本を受け取りなが
 ら期日までに書評を書かない場合には、以降、送付は致しません。

6)ちょうど一ヵ月後のメルマガにて、書いていただいた書評のURLを紹介さ
 せていただきます。期日に間に合わない、あるいは書けないという場合、送
 料をご負担いただき、書籍を返送いただきます。

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■あとがき
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 暑い日が続きますね。最近、昼寝が習慣化して困っていますが、身体が欲し
ているなら従った方が良いのかな、とも思っています。(あ)

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